
この種を見て興奮しないディープなヘビヲタはいないでしょう。まさか本種が生きた状態で日本に輸入されるなど夢にも思いませんでした。
見てくれはチンケで地味に思われる向きもあるかもしれませんが、かつてハイナントカゲモドキに多くの人が夢を見たように、同じく「ハイナン」を冠する、一部の人にとってまさに憧れの蛇なのです、多分。

ハイナンサンビームヘビ
Xenopeltis hainanensis 1972年と比較的新しくにHu and Zhaoによって記載されたヘビで、勿論最初の発見は名前を冠した海南島から。しかし、その後記載論文の著者の一人が大陸から採集された標本(確かベトナム)を元に1992年に
X.h.jidamingae という亜種を記載しています。ただし、コレには物言いが付いて、その後Kizirianら(2003)によって亜種はシノニムという事で抹消されています。まず海南島以外にも本種がおったのね、という事でへぇぇと思ったんですが、そう多くないサンプル数やサンプリング地点を根拠に腹板数などかなりレンジがありそうな計測項目で議論しているため、亜種の議論をするのはまだ難しいかなぁとも思って論文を読みました。まぁ大陸ではもしかしたら結構広域に分布しているかもしれないですし、そうしたものの個体群の中に海南島のものとは異なる変異があることはあるでしょう。しかし、かといって亜種を量産する必要はない気はしますが。

この写真の個体が一体何処由来のものかは、ペット屋経由なので知る術がないんですが、いちお落ち着いたら一人ウフフと鱗の数など数えてみようとは思ってます。まさに変態冥利に尽きる。にしてもかあいらしい顔したヘビだね!

と思って真横から撮ったらあんまり可愛くない顔になった(笑)。顔つきとしてはサンビームヘビ
X.unicolor の方が好きかもしれません。

ちなみにサンビームヘビ
X.unicolor のお顔。うん、やっぱりこちらの方が精悍だ。
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- 2008/09/30(火) 20:43:18|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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| コメント:6
買ったお店がお店なんでもうモールバイパーでもおかしくないですよ、笑。不謹慎ですね。
いや、僕のRidleyi さんへの羨ましい度に比べれば可愛いものですよ。あぁ、こんな死にそうなヘビ…
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- 2008/09/30(火) 22:40:42 |
- 化野 #-
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顔を構成する鱗の形状がまるで違いますからね。ますます異質に見えてきます。それにしても絶対横顔可愛いと思ったのに…なんか頭悪い女子みたいです。
- URL |
- 2008/10/01(水) 00:01:00 |
- 化野 #-
- [ 編集 ]
虹色に艶光するウロコが美しいですね~!
オパールとか、そういう宝石みたいな不思議な光ですね。
- URL |
- 2008/10/01(水) 11:57:57 |
- 猫山 #XMatgrFs
- [ 編集 ]
そうですね、生物でこの構造色が出るのは中々ないですね。以前載せたアルバーティスパイソンなんかも似たような色彩になりますが、こちらサンビームたちは鱗一枚一枚あ大きいですから、テカつきのレベルが違います。
- URL |
- 2008/10/01(水) 14:44:23 |
- 化野 #-
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