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きれいはきたない

Liasis mackloti dunni

Liasis mackloti dunni

 ウェターパイソン、ダニーパイソンとか言われるが、平沢進ファンの馬の骨としてはデューンパイソンと呼ぶ。
 とかはどうでも良くて、うちにきた個体はこうも小汚くなっています。正直Lang(2011)の小スンダ列島の蛇を読むまでどうでもいいパイソンだったのですが、その本に出てくるデューンの完成型を見てからというものの、いつか自分の手元に置きたいと思う憧れの蛇となりました。色々あった挙句、神戸の胡散臭い医者から預かりということでうちにいますが、このまま拉致監禁したい。

Liasis mackloti dunni
 ついでに比較用と言うことで、最近マクロット買ったんですが、マクとはかなり異質な蛇。舌の色なんかも違うかもしれません。


Liasis mackloti dunni
 こうして横顔を見ても、何の蛇かわかんないし、「顔の長いパプアン?」とか絶対思うはず。マクロットに比べ、顔はより鋭角的で、目つきも悪い。色彩としては、Lang(2011)の本には白っぽいものと濃い茶色っぽいものが出てくるので、日本に来た2個体のうち、サペゴシの管理人さんとこのは白い奴で、うちのは濃い奴に成長するような気がします。ここらへんの蛇をはあはあ言いながら飼っていると、通行人に「おい、だいじょぶか?しっかりしろ!」と言われそうですが、もうそんなまともな感覚は遙か遠く砂の惑星に置いてきたような気がします。
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/12/03(火) 01:10:59|
  2. ボア・パイソン Boas and Pythons
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<原色の肖像 | ホーム | ヘリコニアとヨロイハブ>>

コメント

ああ、やっと写真が出てきた。ウチのは仰る通り、腹側から徐々に色が抜けて白くなってゆくようです。
小スンダの本の個体みたいになればいいんですけどねぇ。
  1. URL |
  2. 2013/12/03(火) 20:59:35 |
  3. Ridleyi #-
  4. [ 編集 ]

おお、この黒い顔はカッコイイ!
白っぽいのも黒っぽいのも確かにマクロットとは随分違う顔つきなんですね。

Lang (2011)は論文の方が検索で出てきたのでそっちを見てみました。
残念ながら論文にはマクロット種群の写真はありませんでしたが、マクロット・サヴ・ダニーの分布域が非常に興味深いです。

サヴとダニーは島嶼域で分化した亜種のようですが、ダニーが生息するWetar IslandのすぐそばにあるAlor Islandにいるマクロットは、
Timor Islandにいるマクロットと同じなのか、だとするとWetarで(ダニーに)分化してAlorで分化しなかったのはなぜなのか、
このあたりの古地理を含めて考えなければなりませんね。

それからサヴが生息する島は、SavuじゃなくてSawu Islandになっていますね。とするとサヴパイソンではなくサウパイソンと呼ぶのがいいんでしょうかね(笑)。
まぁ現地語で何と呼ぶのか分かりませんが。
  1. URL |
  2. 2013/12/04(水) 11:37:44 |
  3. くりいわ #dS5vVngc
  4. [ 編集 ]

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