fc2ブログ

Groveling things

爬虫類やらその他のイキモノ

ボルネオの差異 弐

P7181997.jpg
サンビームヘビ Xenopeltis unicolor
撮影地:ボルネオ島 ポーリン

 ボルネオで見たかったヘビの一つ。サンビームは東南アジアに広く分布するポピュラーなヘビで、日本にもコンスタントにペットとして輸入されているが、地域によって変異があるように思う。特にこのボルネオ島の個体群は、大陸の個体群と比べまず顔つきがかなり異なるように思う。

P1040114.jpg
 サンビームヘビ Xenopeltis unicolor ペットトレード 産地不詳
 
 一般的にペットトレードされるサンビームヘビは、産地は不詳だが、写真の個体の様にかなり顔が長い。

+P7181970.jpg

 ボルネオのものはやや寸詰まりである。そして、顔の周りの色彩を見てわかるが、上唇板の継ぎ目継ぎ目に白い色彩が入り、それが他地域のものとの違いを明確にしている。サンビームヘビは幼蛇の頃頸部に白い斑紋が一周するが、2枚目の写真のように成長とともに消えるのが普通だ。しかし、ボルネオの個体群は成長後も白い色彩がかなり残る。写真個体は決して幼蛇でなく、全長60センチほどの亜成体だった。このサイズならば一般のサンビームならば白い色彩は消えている。

P7181962_201308010800003b9.jpg

 全体を見るとその特徴が顕著に判る。そういえば、ボルネオに行く前にとあるフィールド王子と電話して「ボルネオにはサンビームに似た蛇がいますよぅ」てなことをおっしゃっていたが、まさしくこのボルネオのサンビームの事で、事前に知らなければ普通に日本で見られるサンビームとは異なる蛇という印象を受けたのだろう。
 ペットショップの入荷をずっと見ていると、一時期どうもこのボルネオっぽいサンビームが出回っていたこともあるようだけど、ロカリティー情報が殆どの場合ないので判断が出来ない。安いヘビであるが、広分布種であることを考えると、こうした地域性を楽しむという方向もありだろう。兎に角、現地で見られて大満足。
スポンサーサイト



テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/08/01(木) 08:28:22|
  2. ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<JRS2013 | ホーム | ボルネオの差異 壱>>

コメント

サンビームヘビは変態チックでマイナーですけど、可愛い顔つきと怪しく光る光沢はオンリーワンという感じで大好きです。
普通の個体はなんだか犬っぽいですけど、ボルネオの個体は随分フラットな、ナミヘビらしい印象を受けますね。
いずれにせよ、怪しい魅力があるヘビです。
  1. URL |
  2. 2013/08/04(日) 00:05:51 |
  3. ジラ #yicv5eUc
  4. [ 編集 ]

サンビームにコメントがくるとは嬉しいです、笑
こういう連中に注目してくれる人は少ないですし、違う違うと言っても反応してくれる人はミミカキグサ程度の少なさです。

ボルネオの個体の方がかあいらしい印象ですね。
  1. URL |
  2. 2013/08/11(日) 19:20:45 |
  3. 化野 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://adashinoren.blog95.fc2.com/tb.php/816-e0475e8c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

アダシノレン

Author:アダシノレン
ノーダリニッチ島へ

修士[理学]


Mail : アルファベット小文字で,b.candidus@gmail.com



当ブログへのリンクはフリーですが、写真の無断使用・転用はお断りします。きちんと言って下さいまし。
写真の無断使用された場合、使用料を別途請求いたします。


使用カメラ : LUMIX DMC-FZ50
      : OLYMPUS E-620
: OLYMPUS E-3

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード