
ニシヤモリ
Gekko sp.
撮影地:長崎県平戸島
さて、九レプの翌日、いそいそと車を飛ばし長崎県は平戸島でニシヤモリ探し。
生体自体は以前研究室でキープされているものを1個体だけ見たが、体格的にニホンヤモリと比べて非常にがっしりしており、体表の大型鱗も密で、どちらかというとタレントラなどのカベヤモリを彷彿させた。その個体でも随分と驚いたものだが、実際のところその個体は亜成体のオスで、まだまだ完成途中ということが上の写真の個体を見てわかるように思い知らされた。
写真個体は特に大きな雌個体だが、ニホンヤモリと見間違うことはない程に特徴的である。巨大な体躯に荒々しい体表。密に入る斑紋パターンも魅力的で、完成型はこれほどまでに素晴らしいヤモリとなるのだ。写真では写っていないが腹面も鮮明な黄色を発色し、これまた白色のニホンヤモリとは一線を画く。

生息域では非常に個体密度が高く、主に海岸沿いの岸壁の隅間に群れるようにして潜んでいる。大局的に見ればニホンヤモリと同所的に分布はしているが、微環境で棲み分けがある様で、両種が混在して見られることはなかった。

ニホンヤモリが家住性のヤモリならば、ニシヤモリは海岸の岸壁ヤモリといったところで、なるほど生息環境の岩の上で見てみればいかに環境に適した外見なのか納得がいく。
強行突破で行った道程だが、この姿を見られただけでも行ってきたかいがあった。ちなみに今回はリンク先の「
Nyandfulな日々」管理人さんが同行した旅で、氏の「ニシヤモリ見たいんです」発言がなかったら実現し得なかった。ここに微細ながら感謝の意を表す。
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2013/06/04(火) 23:22:25|
- ヤモリ Geckos
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| コメント:3
今回は(も)個人的な我が儘に付き合って頂いて有難うございました。
まぁ最初は無茶なプランを立ててましたが、化野氏の力がなければ見れなかったと思います。
こう見るとニホンヤモリに比べて雌の喉の袋の発達は凄まじく、やはり甲殻類が豊富な環境ですからカルシウムがたまりやすいのかな?とも思ったり。
次は対馬か屋久島か、またご一緒できるのを楽しみにしております。
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- 2013/06/06(木) 01:02:58 |
- Nyandful #-
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屋久島だと来月か九月くらいに行っちゃうかも。
タカラも素晴らしいっすね。3日くらいの休みで行けるなら行ってもいいかな。
今季はタワをじっくりねっとり観察したかったけどニシを見たらいろいろ見たくなってしまいました。
- URL |
- 2013/06/08(土) 00:46:49 |
- Nyandful #-
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