
アミメミズベトカゲ
Amphiglossus reticulatus 先日は博多駅で行われた九州レプタイルフェスタに参加。過去最大数のブース数で九州にはじめて来るショップ、久しぶりのショップと多くの出展があり一日中爬虫類漬け。
取りあえず、なにも買わないという毎年の決意は砂上の楼閣のように速攻で崩れ去り、写真の蜥蜴をサクッと買ってしまう。その昔ワーテルローテと呼ばれたマダガスカルに棲むウナギイヌの1種で、ツルっとヌルっとっぷリはアフリカ地域を代表する選抜選手といってもよかろう。幼いうちは写真の個体のようにあどけない顔をして、模様を取っ払って白黒にすればエルドラドギャリワスプになる。しかし、成熟して、それが雄ならばその頭部は著しく巨頭化し、巨頭蜥蜴フェチ(私)の溜飲を下げるのに些かの疑念を持たない蜥蜴となる。
まぁ、こいつは多分雌なんだけど、完全尾で美しい個体だったし、売ってた店のオーナー(ペポニの八木さん、笑)が2度見してしまうほどのお祭り価格だったんだけど。

こうした蜥蜴は写真でその魅力を引き出すのは中々難しいが、全体を写すと、そのヌメッとしたウナギイヌっぷりはうかがい知れる。このウナギイヌにはもう一種化けものがいて、その名もアストロラビィという。学名を書くとAmphiglossus astrolabi。種小名のアストロラビィは“bi”なので断じて“ヴィ”とは発音しない。まぁ、それはどうでも良いが、こいつは長さだけ見ればアミメより長くなる。ひそかに私はこの2種をアンフィグロッサス界のコモド・ハナブトと呼んでいるが、共感してくれるのはサーペントゴシックの管理人さんだけである。かの奇友は、遙か東北の地でアストロラビィの召喚にいそしんでいる。尤も、アストロの前にシュードアコンティアスなんて化けものも呼び寄せたがっているんだけど。
さて、こんなどうでもいいトカゲは置いといて、ちょいとイベントレポート。

南米のみるく
あんまし私はイベントでは写真撮らないんだけど、たまには撮らんとねということで、10年前位に買ったコンデジを持ってパシャパシャやってみた。南米のミルクは多分エクアドルかそこらへんで、この連中は中米から下ると途端によくわかなくなる。ただ、総じて顔が四角形的になるので「あぁ、あなたは南米のヒトですね」と会釈出来る様にはなる。ミルクはまぁまだ強豪はいるけど、とりあえずエクアドルミルクは偉いので、見かけたら最大の礼節を払って拝見すべきである。

モールキング
キング系のランプロ連中はカイリキン以外はどことなくマイナーだ。良いヘビなんだけど、大きくなると安くても買われないし、こうした素敵な種がいても「なにそれ?ブタクソ?クソブタ?」みたいな感じであしらわれる。非常に不憫な蛇たちだ。見てくれはもう北米ジムグリと言って良いのだからラプラタムスラナ共々アメリカジムグリの名を与えたい。そうしたらもう少しは人気が出るかもしれない、とかは思わない。

かめぞーさんとこのトゥルカナ。
トゥルカナがピカピカの状態で見られると言うだけで、もうトゥルカナ湖の方角とかめぞーさんの家の方角に五体投地すべきである。大珍品。

ブルースポットヨロイトカゲ
大珍品。涎を垂らすのがこの蜥蜴を前にした時の礼儀。

ソコトラヌエヤモリ
先に出た奇友の魂の1品。何度見ても変なヤモリだけど、今回じっくり見ていると濱田マリにそっくりなことに気がついた。特大珍品。滂沱の涙を流すべし。
そういえば、昔ハチクラのアベちゃんがカリンフトコノハガエルを指して「あややに似てる!あやや!」とか言ってた。芸能人を爬虫両生類に例えるなんて、とても失礼な事だと思う。

レオパではなくヒョウモン。
ワイルドF1のあふがんとされていた個体。ヒョウモンを含め、中近東のヤモリは最近入ってこない。いまさらワイルドのヒョウモンなんてという声もあろうが、会場を見渡しても豹柄のヒョウモンがいなくなってレオパばかりというのは寂しい。流石にF1個体なのでヒョウモン特融の鋭い顔つきが素晴らしい。うちには7年前に飼ったワイルド雌がいるがそれに見合う相手は中々現れない。クモヤモリ、カイザリンギィともどもここら辺のヤモリが再び流通する望みはあるのだろうか。

ステップランアーとかいうカナヘビ。
色柄、体型、価格ともに購入意欲をそそるいいトカゲである。スペースさえ確保できていれば飼っているトカゲ。まぁ、そういう言い訳は多いんだけどね。ほかにもクソ地味で、安いし、ほとんど注目されない蜥蜴で、ホオスジドラゴンなんて売られていたけど、あのトカゲも良い。オーストラリアにはその超進化系である
Amphibolurus gilbertiという尿漏れ確実のカッコイイ蜥蜴がいる。豪州至上主義は好きではないが、あの大陸の底力にはいつも感嘆させられる。

イボヨルトカゲ
超久しぶりに見たヨルトカゲ。昔は(といっても私が高校生くらい)の頃は4,5千円だったが、輸入が途絶えヨーロッパからのCB個体が10倍くらいの値段で入るだけになった。飼育していると、殆ど陰気なヤモリなんだけど、たまにその姿を見せてくれるだけで幸せに慣れる名蜥蜴である。

マングローブ
ウスイロ?とかおもってしまうが、通常個体の色抜けなんだろう。マンコン(マングローブコンプレックス)は興味が尽きない。島嶼によってこうも地域差が出るのは琉球のゴニの様で面白い。残念ながらサイズがでかいので、バシバシ集められるようなものではないが。

ズキンヘビ
ヨーロッパナメラモドキとかともいう。珍品。ここらへんの変なヘビは探ればポコポコ出てきたが、最近の傾向としてどんな珍しいものもすぐさま判別されて「ヘビsp」とか心躍る売られ方をしなくなった。まぁ、原因の一端には私のような腐れマニアがすぐさま同定するからってのもあるんだろうけど。ヘビは他にアフリカのユウダモドキなんてのがいた。珍しい。

珍しくヒルヤモリなぞ。ただのラティカウダではなくセラティカウダ。成長すると尻尾がガッツのドラゴン殺しみたいに馬鹿みたいになる。バイブルのⅡの写真が秀逸すぎてこの類を好きになった人は多いはず。ヒルヤモリは東のナメラ大帝がずっと狂っているので、その瘴気にあてられない様にはしている。
とまぁ、偏ったイベントレポ。もう少し詳しく書くかもしれないし書かないかもしれない。あとは飲みの席の話は書くと思う。これからニシヤモリ探しに長崎行ってきます。
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2013/06/03(月) 11:00:34|
- フィールド Herping
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| コメント:4
どもども。九レプではありがとね~。
トッケイ、予想以上に可愛いわ。とりあえず、デレデレしながら噛まれてまっすw
- URL |
- 2013/06/03(月) 20:35:33 |
- 舞カメ #/ew2nt7E
- [ 編集 ]
九レプはしょうもないと言う話ばかり聞いてたけど、見る人が見ればなんと面白ろそうな事か(怒)!モールどころかノーマルのプレーリーすら見た事ないぜ!また詳しく書くかも知れないし書かないかも知れないでは困ります(笑)!
- URL |
- 2013/06/08(土) 00:14:51 |
- 汁 #-
- [ 編集 ]
汁さま
どんなイベントもつまらなくはないのです。つまらんと云ってる人間がつまらんだけですよ。まぁ、香港のエキスポはちょっとあれでしたけど、苦笑。
さて、何書きましょう。
- URL |
- 2013/06/16(日) 20:38:06 |
- あだしの #-
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