
アミメニシキヘビ
Python reticulatus撮影地:ボルネオ島 キナバタンガン川支流
「虫目で歩けば」という虫愛づる虫女子による虫の本があるが、最近は(僕の周りだけ間もしれないが)虫を愛する女の子が増えているような気がする。東京で行われているもぞもぞ虫・蟲展なぞ出典者から客までほとんどが女性だったようで、インセクトフェアなどに行くようなコアな虫屋の男性は行きづらかったようだ。まぁ、生粋の虫屋はグッズなんぞより標本に金と時間を割いているのだろうが、もぞ虫展の作品群はかなり忠実に種の特徴を表現したものが多く、単なるキャラクターとしての虫ではなく、虫女子たちの熱心さと狂気(笑)が伺える。
爬虫類好きの女の子はどうしてもペット的な側面で生き物をみるが、虫女子たちはそれに加えて科学的に観察する目と知的好奇心を満たしたいという心を持って虫を楽しんでいるように見える。最もペット化された爬虫類では、中々自然の背景が見えづらいので致し方ないかもしれないが。
虫目でというのは本の中で「自然のディテイルの美しさやおもしろさが発見できる目」と説明されているが、まさしくそうした目を容易に開眼させてくれるのが“虫たち”であり、自然科学の興味への第一歩だと思う。虫目が進めばそのうち鳥に行ったり、哺乳類に行ったり、魚に行ったり様々な方向性への芽が芽生えてくることだろう。勿論そのまま虫の道を進む場合もあるだろうが、例え方向性が決まってもそれぞれをインタラクティヴに楽しめると思う。僕の場合はすっかり蛇目になってしまっており、ジャングルにまぎれるアミメニシキヘビも写真のように瞬時に見つけ出す目が身についてしまった。
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2012/10/17(水) 02:47:41|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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