キタマダラ
Dinodon septentrionale 先日孵化したキタマダラのハッチリング。全部で8卵産んで、孵ったのが6卵。まぁ、まずまず。
ハッチを見るといかにもアマガサくさい。この擬態の完成度はどのマダラヘビ・オオカミヘビよりも高いと思う。ただバンドの細さをみると同所的に生息する
B. multicinctus よりスリランカの
B. ceylonicus に似てしまっているのは御愛嬌。
しかし、こうしても見ると以前に香港CBとして購入したキタマダラは遙かに白バンドの幅が広くて、今現在もその割合は変わらないことからキタマダラというよりも2009年に記載された
Lycodon ophiophagus に酷似する。
その個体の昔・今。
幼蛇の頃の頭部の白斑の入り方も特徴的で、こうしてみ比べると矢張り白帯は広い。ただし、ベトナムの爬虫類図鑑を見てみると、当地のキタマダラは上の写真の個体と同じくらい白帯は広い。比較的広域に分布する本種のことだから地域変異が存在しているのかもしれない。
今回のハッチのパパ君。
上の個体とはかなり印象が異なる。というより、こちらが本来の脳内キタマダラに近い。
L. ophiophagus の記載論文読んだ時はキタマダラとの比較がされていないかったので、すごく尻の座りが悪い印象があった。
L. ophiophagus は分布がタイということだが、ベトナムとは山脈で分断されているとはいえ、これはキタマダラのベトナム個体群ともう一度比較検討する必要があるように思える。ここらへんのDinodon,Lycodonの線引きも曖昧なわけだし。
しかし、ペット業界では蛇ってのはあんまし他の爬虫類に比べてホンモノニセモノ論争がおきんね。例のムッスラーナのボイルーナ問題でもあれこれ言ってたの例の管理人さんとくらいだったし。
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
2012/09/05(水) 23:37:26 |
Dinodon/Lycodon
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