
グリーンパイソン
Morelia viridisアルー諸島産
先日アナウンスしていたグリンパイ。わたくし個人としては略せずにグリーンパイソンと呼ぶ。コロンビアレインボーボアもエメラルドツリーボアも略なぞしない!せめて、
Dinodon の
septentrionale をセプテンと呼ぶにとどめる今日この頃である。あ、ボアコンはボアコンって言っちまうや。

アルー諸島産とされるこの個体は、まぁアルー産っぽく、白点が上品に脊椎上に入り、地色の緑もあくまでベタな緑。こうしてペットとして入るグリーンパイソンのロカリティ情報がどこまで信用に足りるかはわからないことだけれど、アルー諸島の個体群というインフォで入ってくるものに関して言えば、かなり形質はまとまっているような感じはする。
琉球列島の蛇たちも島嶼によって個性があり、それらは何となく見分けが出来るようになったので、グリーンパイソンのようなヘビも是非現地で見て納得したいものだ。

もうひとつ、アルー諸島の個体群の特徴の一つとして、性格の大人しさがよくあげられる。この個体もアルー産らしくベタベタ触れるし、撮影中もアタックひとつしてくることなく、借りてきた猫のようにされるがままいじくられた。それでいて、撮影後はすぐさま餌に飛びつく順応性も見せたので、撮影者としては非常に扱いやすかった。個人的にはビアク島産とされる個体群の方が好きなのだが、あいつらは阿呆の子のように飛びかかってくる。
アカマタの例があるように、ヘビの島嶼個体群は性格が180度変わるような現象がみられる。どういった要因でそうした性質が形作られるかは推測の域を出ないだろうが、目の前のヘビを眺めつつ、現地の環境の形成史に思いを馳せるのも中々に面白い。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2011/04/17(日) 21:51:43|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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