ソバージュババイヤモリ
Bavayia sauvagii こんなもの日本には入ってきたことないだろうと思っていると、古いアクアライフを漁っていたら、新着紹介に本種と思わしきものが出ていた。1998年の10月号の記事だが、今はなき(?)グリフォンがオビババイヤモリ
B. cyclura のインボイスで本種と思われる幼体を輸入していた。同定は千石氏が行い、記事も書いているのだが、写真からの同定のみで現物を検分したわけではないようなので、実際のところオビであった可能性もある。
この属は似たような種が複数存在し、識別点としては拇指の形状など、趾の細かな形質を見なければならない。体型や斑紋でもある程度あたりは付けられるが、中間的な個体や幼体などでは判断はやや難しいように思う。ソバージュの場合、千石氏の解説では本種の特徴として、拇指の爪が趾下薄板の二分していない部分から生えていることをあげている。
ニューカレドニアの爬虫類に関する図鑑は Aaron M. Bauer氏の「The Herpetofauna of New Caledonia」が網羅的で、それぞれの種のDiagnosisもまとめられていて重宝する。著者の方は、昔琉球大学で行われたシンポジウムにもいらしていたとか。
撮影場所:ニューカレドニア、コギ山
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
2010/05/04(火) 13:58:39 |
ヤモリ Geckos
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| コメント:2
ビバガあたりの昔のショップの広告って面白いですよね。グリフォンみたいに独自のルート持ってたとこは特に。
あそこは段々と広告にガレージキットが入ってきたときが衰退の第一歩でした。
「The Herpetofauna of New Caledonia」はこないだお会いした時に見せていただいた本ですよね?
日本では扱いがないみたいなので、米アマゾンから輸入してみます。
ババイア図鑑楽しみ。
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2010/05/04(火) 21:22:50 |
Ridleyi #-
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ちょうどその衰退期に東京に行ったワタクシです。
より古いチミチミしたアクアライフとフィッシュマガジンの広告に心躍ります。
御本はそうです。早く読んで、おうちのヤモリのお指を凝視して下さいませ。
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2010/05/06(木) 21:36:01 |
化野 #-
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