Groveling things

爬虫類やらその他のイキモノ

イヘヤトカゲモドキ

イヘヤトカゲモドキ

イヘヤトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae toyamai

※ 沖縄県指定天然記念物

ちょっくら伊平屋島に行ってました。

 しかし、この島のモドキは中々手ごわかったです。渡嘉敷や久米の感覚で「まぁ、いるっしょ」といったものの、かなりのマンパワーを使って、出てきたのは結局2匹。ちょこっと寒かった+αってのもあったんですが、まぁ、生息状況がかなり危機的なトカゲモドキであることには異論ないでしょう。絶対獲ったりしちゃダメ。一部海外で、本亜種が売買されているようなのですが、原資個体が違法に採集されたのは確実で、しかも、生息地でどういうプロテクトがかかっているのか理解されていないことも珍しくありません。

 僕もかなり海外の爬虫類は飼育していますし、それが一つの趣味として楽しいことは理解しています。しかし、多くの場合野生動物を相手にしているわけで、ただ「めずらしー、かわいいー」で商品もしくはペットとしてのみの視点でこれらを扱うことは、やはりどこかオカシイことだとも思います。

 日々動物は採集されるし、輸入されてきます。しかし、そのことがどういった意味を持つことなのか、その動物の背景はどうなっているのか、それを調べる努力というのはそうした趣味に組み込まれていかなくてはならない要素であると思います。時には、生息域に実際に訪れて、五感を使ってその動物を体験してみるもの良いでしょう。そうすることで、これまでペットとしてしか見られなくなっていた動物の、違った側面を感じることが出来ますし、尊敬の念も生まれてくるのだと思います。

イヘヤトカゲモドキ

 何だか真面目なこと書いてますが、イヘヤトカゲモドキに出会うとそういうことを考えてしまいます。
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2010/04/07(水) 00:59:11|
  2. トカゲモドキ Eyelash Geckos
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

何とか出逢えた様で重畳でございます。やっぱりいいなぁ伊平屋亜種。

書かれていること、全く共感します。
僕自身、海外で爬虫類を真剣に探した経験は少ないのですが、案外見付けられないですよね。昆虫、例えば蝶でも同じことで、いくら安く標本が売っていて、ラベルがはっきりしていようと、現地の状況は分からないですし、行っても見付けられる保証は無いんですよね。これは国内でも同じことだと思います。小さな島のものは尚更で、ヨナグニマルバネクワガタなんかは正にそれだと思います。
まあ、虫と爬虫類、哺乳類、鳥類などは繁殖数も違いますし、採取という面で同列に扱って良いかは疑問ですが、特にペットとしての野性動物は現地での状況や生き様、その地の自然史の一部としての種という部分に目を向けられることが少ないように感じますね。

生き物屋としての爬虫類飼育者はそういった意識のある人が多い気がしますが、まぁ物欲もいかんともし難いのもわかります。色々欲しいですし(笑)

うわ、今日は真面目だ(笑)
  1. URL |
  2. 2010/04/07(水) 11:41:58 |
  3. acraeoides #-
  4. [ 編集 ]

おおお

イヘヤトカゲモドキははじめて見ました。
存在自体は知っていたし、ハブが物凄い多いところに生息しているとも聞いていたので、見るの大変だろうなぁと思っていたのですが(笑)
ショップ時代、絶対に生息地の情報などを明かすんじゃないと口止めされた上で、日本に住んでいる幾つかの爬虫両生類の情報(イヘヤトカゲモドキも然り)を教えてもらったものですが、やはり少ないんですね。
  1. URL |
  2. 2010/04/07(水) 11:42:58 |
  3. orientalis #amXlFcx2
  4. [ 編集 ]

>acraeoides さん
なんとか出しましたよ。流石に一泊で、あの寒さの中は辛かったです。何度か心が折れました。

野村獣医が著書で「一匹の小さなトカゲは大自然の凝縮である」というようなことを書かれていて、けだし名言だなと思っていますが、そういうことなんだと思います。故・高田先生も「動物が持つ背景の自然が見えてこないと飼育する意味はない」というようなことを言っていたのも、やはり動物を自然の一部とみなしていくことが大切なんだと思います。

日本にいると、海外の動物がいっぱいいて、何となくその動物を知った気になれますが、自然物であることを考えると、やはりその生息地に赴かないと中途半端な感じはします。
なので、生きている限り様々な土地へ出かけていきたいですね。

物欲は如何ともしがたいですが、その欲望が果たしてどういう位置づけされるのかも、十分に把握しておかなければならないと思います。

あぁ、ぼくも真面目じゃないですか、笑。

何か下品なこと書かなければ!と思ってコメ書いたらスパムコメントと判定されました。

>orientalisさん
ショップ側の人間を信頼していないわけではありませんが、もともと飼育願望が強い場所にそうした情報が行くのは、あまり好ましいことではないですね。

僕もブログなんかで、生き物を紹介する時は出来る限り詳細は伏せるようにしています。科学的にはそれはもどかしいことですが、やはり、リスクを考えるとそうせざるをえません。

  1. URL |
  2. 2010/04/07(水) 19:22:19 |
  3. 化野 #-
  4. [ 編集 ]

僕なんかは飼育抜きで野生のものとしか関わっていないので余計にいろいろ思うことはありますね。

飼育することに反対なわけではありませんがスタンスというのは大事ですよね。その辺で両爬は少し難しいのかもしれません。

唯ほしいからとコレクション感覚で蛇を50も60も集めたり・・ブリードもしないのにすぐに飽きるなら生物である必要はないですよね。かといっても所詮蛇もトカゲも爬虫類、犬猫のようなパートナーには成り得ないわけで・・。

まぁいろいろ意見はありますのでそのうち自分のブログでも書かせていただきやす。

あぁ何かいろんな人の反感を買いそうだなぁ笑。でもこーいうのは避けていてはいけない問題だと思うのでたまには真面目にいきましょう笑。
  1. URL |
  2. 2010/04/07(水) 22:49:43 |
  3. Nyandful #-
  4. [ 編集 ]

悲しいかな、日本国内でも、天然記念物が飼育されているのが、現実です。
国外に日本の天然記念物が居て、国内では飼育されていないと言うのが、正直無理な話だと思いますしね。
来店されたお客さんで、消息は知りませんが、そういう方もいたようですし。
そういう、場所だからこそ、そういう情報がやってくるんだと思いますよ。
ブログで「今日ひっとらえたメジロです」って言う飼育者の記述が少ないけれど、ショップにはメジロの飼育者など、それこそ片手じゃ足りないくらいやってくるわけです。
私らは、そういう野生での生息情報などを知っていても隠蔽し、捕獲は犯罪であると訴え、減らしていく事しか出来ません。
私は既にショップ店員ではありませんが、勤めていた時には、そういう事もしておりました。
野鳥なんですけどね、そういう飼育者を、ヨーロッパブリードの和鳥そっくりな鳥(ヨーロッパコマドリ等)に移行させる・・・それくらいが、精一杯でしたが。
出来ることから初めて行くのが、一番良いことなんでしょうね。
  1. URL |
  2. 2010/04/07(水) 23:02:54 |
  3. orientalis #amXlFcx2
  4. [ 編集 ]

>Nyandfulさん
爬虫類というのは自分で採集が可能ですし、哺乳類や鳥類と違って、飼育する上での敷居は低いものかと思います。また、昆虫や魚ほど距離感がないですし、ペットとしての側面も多く備えています。ハンドリングできるというのも大きな理由かもしれません。

 ペット的に飼うだけでなく、犬猫やある種の鳥類と違って特定の飼い主に懐くわけでもなく、愛情が必須(この場合メンタル的な)というわけでもありませんので、コレクション的に飼育するという方向性は別に否定されるものではないと思います。野生では計り知れない部分というのも、飼育で得られたりする場合もあります。
 かくいう僕も、属単位や地域性で、特定の爬虫類に興味を持ち、コレクションするという行為はしています。そして、ブリードを最終目標に掲げているわけでもありません。

 爬虫類のペット化についての問題はかなり複雑なテーマですので、今回詳しく言及はできませんが、個人的には全部が全部ブリード目的で飼育はしなくてもよいかと思います。

 ただし、同じくGoniurosaurusの仲間でハイナントカゲモドキという種類がいますが、このヤモリは最近過剰に捕獲圧がかかっている種であるように思います。こうした種に関しては、現時点でワイルドが非常に安価に入ってきますが、そうを続けていけば自然下の個体群が眼に見えて減少することは言わずもがなで、ここは飼育者のモラルの問題で、だったら多少値段が高くてもCBを買おうという動きがあってもいいわけです。徳之島のオビトカゲモドキが同じような状況であったことを、日本人ならもう少し省みてもいいのかなと思います。幸いなことにハイナンは飼育下での繁殖がかなり容易な種でありますし。

 ここで挙げたモラルというものを培うためには、自分でその種に関する情報を集め、その種の置かれている状況を把握する必要があります。そうすることで、この種はコレクションの対象に消費するものではないな、とかこれは飼育下で繁殖させた方がいいな、とかいう話が出来るのだと思います。

 そうした思考や努力なしに、レアだ!とかかわいい!だけで野生動物を消費することは、今の時代好ましいことではないと僕は考えます。

 まぁ、考え方は人それぞれで、個人の行動がその動物の保護につながることは稀ですが、議論を重ねることは意味のあることだと思います。
 いろんな人が反感を抱いても構わないのですが、それをきちんと議論出来る土台がある上で発言していただきたいですね。

>orientalisさん
 所有欲=飼育という形でしかそのものに興味を抱けないという思考がよくないのでしょうね。それは上でも書いたように動物をペットとしてでしか見れていないことだと思います。
 天然記念物もそうですが、たとえば毒蛇の場合など飼育下に置くべきでないものは、別の形での満足を得る道を模索するべきで、僕なんかは写真を撮るのと、情報収集で片づけています。

 法律の整備も必要事項ですが、最後に寄るべきものはやはり個々人のモラルなのかなと思います。
 

  1. URL |
  2. 2010/04/07(水) 23:57:44 |
  3. 化野 #-
  4. [ 編集 ]

個人的な感覚で申し訳ない、というか根拠がない話になるかもしれませんが虫や魚に対してはまだコレクション的な楽しみ方もあるのでしょうが爬虫類に対してはやはり野生個体の数等の問題で少し難しい場合もあるかと思っています。極端すぎる例ですが野生のカラシンを50匹飼うのと野生のパイソンを50匹飼うのでは自然に与える影響がずいぶん違うのではと。
勿論化野さんの言うとおり種類によってコンディションも変わってくるのでそこら辺は考慮されるべきですが・・。

上のハイナンの例もですが例えば日本にはいってくるシナワニトカゲはほぼ密輸ものと聞きます。やはりペットとして飼う分には野生個体を消費せずにその業界だけでまかなえるようになるのが理想だと思います。

まぁではブリードなら何でもいいというわけでもなく魚でいえばアリゲーターガーはブリードされてますがそのおかげで1000円を切る時もありますよね。あの3mに達する魚が1000円、設備にいくらかかるんだ・・。
そんなアリゲーターガーを考えなしで買っていく人間、そして其れを売る人間、双方にモラルが求められるのではないでしょうか。

かくいう自分も以前はワイルドのアピストやクリプトを買い漁っておりましたしそれらの多くが絶滅の危機にある事も知りながら消費していました。

ただ僕自身もペットからこの世界に入って環境・動物保護についても勉強しましたしそこから自然や環境に対して興味を持つことは素晴らしいことだと思います。

まぁ早い話が生き物を「物」としてみるか「命」としてみるか。この辺の感覚というのはただ飼っているだけではなかなか見えてこないのかもしれません。
  1. URL |
  2. 2010/04/08(木) 00:49:24 |
  3. Nyandful #-
  4. [ 編集 ]

確かに「爬虫類」というくくりでは広すぎるかもしれません。要は自然下での増加率の問題で、性成熟が遅く、産卵数も少ない動物というのが大量に商業流通するのには不向きでしょう。

 また、特定の環境への依存度が高いものも、捕獲圧に加えて、環境改変に弱いので、注意して見ていく必要がありますね。トカゲモドキなどはある程度増加率は高いものと思いますが、環境への依存度が高く、開発と捕獲が重なれば一発で消えてしまうような脆弱性は持っていると思います。ワニトカゲなども環境への依存度は高そうですし。

 飼育するものはすべてCBというのは一つの理想形ですが、やはり幾分かは野生からの血を導入しなければならないでしょうし、ほぼCBでまかなえる種というのは限られてくると思います。そして、CB化が進み過ぎたせいで、その動物から「野生」の観念が希薄となり、よりペットや商品としての側面しか見られなくなるという側面も抱えていると思います。

なので、この問題は非常にややこしいと思うのです!

 よくビバリウムガイドで冨水氏が「この趣味は業を背負うことである」ということを書書かれていますが、この「業」について議論し、理解を深めることが必要なんでしょう。こうした話題はとりあえず酒でも飲みながらワイワイやりたいです。オーストラリア行きたひ、笑。
  1. URL |
  2. 2010/04/08(木) 01:15:46 |
  3. 化野 #-
  4. [ 編集 ]

「業を背負う」とはよく言ったものですね。確かにまずそれを自覚することが大事なのかもしれません。

以前(といっても5年ほど前かな)AL誌で外来生物法の騒動の時に詳しいことは忘れましたが役人が「環境を消費する産業は生き残れないと思ってほしい」と言っていたと書いていたのを思い出しました。
確かに今はそういう時代になっているのだと思います。ならばただ消費するだけではなく例えば松坂實氏のやっていた基金のように何らかの形で還元できればいいのではないでしょうか。

確かにアルコールが欲しいですね笑。オーストラリアぜひおいで下さい。実は最近学校が終わったのですがあと一年ほどはプラプラしていると思います。
地元も実は福岡までフェリー一本で行けるところですのでマムシでも探しに行きましょう笑。
  1. URL |
  2. 2010/04/08(木) 23:28:06 |
  3. Nyandful #-
  4. [ 編集 ]

マムシ!
ひょっとして、眼状紋の無いお方ですか?

そちらの島も行きたいですが、福岡にお立ち寄りの際には是非!
  1. URL |
  2. 2010/04/11(日) 12:44:07 |
  3. 化野 #-
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