タイワンアマガサ
Bungarus multicinctus やっとこさビバガを読んだんですが,だーいしったい!
著者名の田中とかもうどうでもいいくらい大失態.苗字なんて田岡でも田辺でも何でもいい.自分の記事を読み直してみるとキイロ(マルオ)アマガサの種小名間違えてやんの.
Bungarus fasciata にしとりますな.正しくは
B. fasciatus . っすね.オオカミヘビ
Lycodon と同じく属名の性が男性なのか種小名の語尾が -tus に変化していますね.元記載はSchneider (1801) によるもので,この時は
Coluber fasciata とされてたので ata でも良かったんですが,Cantor (1847) が「Catalogue of reptiles inhabiting the Malayan peninsula and islands」でバチコーン!と
Bungarus として再記載し,ズガーン!と種小名を変化させてました.先人の仕事に敬意を払わなかったことと,
Bungarus 大好き❤とか言っておきながら,こんな間違えをしたことをお許しくださいませ.
日ごろ「学名は大事なんで,間違えないようにしやう」とか言ってるくせに,全国紙で間違いを晒してしまって,ほんともうこのアマガサみたく顔隠してぇでございますよ.
あーアマガサアマガサ.
あ,ちなみに今回台湾で見たこのタイワンアマガサ.
B. m. multicinctus が正しく亜種名まで表記したものですが,大陸にもこの亜種は居るし,なおかつ広い分布域を持ち,多分色々隠蔽種がいるとされているので,なんとなく気持ち悪くて亜種名までは書きませんでした.和名についても「たいわん」って付く奴で,大陸にも分布しているのが多いので,なんか気持ち悪いですよね.タイワンハブはわりと普通に使ってしまっていますが,あれも台湾だけじゃないし,台湾と大陸とで違いがあるみたいですしなぁ.あぁ,気持ち悪い.
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2010/02/06(土) 04:36:26 |
コブラ Elapidae
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| コメント:4
何これかわいい!!!
バンディバンディといいこの白黒にはなにか意味があるのでしょうか??
URL |
2010/02/06(土) 21:13:22 |
Nyandful #-
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あ、入力ミス発見、元記載→原記載(笑)
僕も学名は間違えないようにしようしようとしているのですが、語尾変換からくる綴りのミスはたまにやらかしますです。それ以外でやらかした例だと、ウラベニヒョウモン
Phalanta phalantha の学名ですね。この憎たらしい種小名の
h を入れ忘れた時は大悶絶しました(笑)
ところで、
Bungarus にこんなに近寄って、こんなに可愛らしい写真を撮られるアダシノさんに敬服します。
B. m. multicinctus ですが、この亜種のtype localityは台湾じゃなかったりするのでしょうか。
URL |
2010/02/06(土) 22:09:29 |
acraeoides #aCXfCcIc
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>Nyandfulさん
この人とバンディバンディは共にコブラ科なのです.
こうした白黒模様ってアジア,オーストラリアだけじゃなくて,アフリカや南米といった地域のコブラに見られるものですね.
ただ,多くのナミヘビ(こうしたコブラが不在の地域のものも)でも同じパターンがあることから,まずこれは擬態云々の前に,こうしたパターンがヘビにとって隠蔽的で,適応的だったんでしょうねぇ.
にしても,多分顔はバンディバンディの方がかわいいですよ.うごきも「ばんでぃばんでぃ!」って体をループさせるわけでしょう?
こやつは頭ぶんぶん振って咬んできますもの.
> acraeoides さん
きゃぁぁぁぁ!.もうだめですたい.師匠の名前が「元」なので,それがパソコンに染み付いてますたい.ついでにアオマダラウミヘビの学名Laticauda colubrina って入れますと,何でかわざわざcolubrin"e"って変換されていたので,ノーパソを逆にたたんでやろうかと思いました.
や,結局僕は記載とか学名とか分類に関しては全くのアマチュアなんで,ドンドコ指摘してもらえるとありがたいです.
B. m. multicinctus のタイプ産地ですが,種の原記載はBlyth (1860) によって福建省の廈門,もしくは多分Formosa(台湾)とかなっているようなので,そもそもその時点で「もう,どっちだよぅ」となっちまってます.亜種の記載はMell (1929) によるものらしいんですが,ちょっとタイプ産地が調べきれません.なんだかBlyth (1860)に順ずる感じで台湾になっている気がします.
いずれにせよ現時点で,この亜種は台湾や海南島,大陸の広範囲に渡って分布しているので,一地域の名前は書いていて,キモチワルイのです.
URL |
2010/02/06(土) 23:10:12 |
化野 #-
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あぁこの子もコブラ科なんですね。お互い面倒なのを相手にして大変ですね笑。
色彩は永遠の謎ですよねぇ。体の構造的なものと違っていくらか偶然の要素もあると思いますからなおさら。
顔はそーでもないと思いますよ。バンディ②は顔にも模様が入りますが僕はこの子の頭のほうがボリュームがあって好みです。バンディ②の顔は典型的な引きこもりの顔です。あれはよろしくありません。
こないだ別の個体を見かけたので棒でバシ②叩いてみましたが「ばんでぃばんでぃ!」なんてせずに一瞬で巣穴に逃げ戻りましたよ・・。よほど追い詰めねばいけないのかもしれませんね。
URL |
2010/02/07(日) 20:18:34 |
Nyandful #-
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