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ミルクヘビの拠り所

ホンジュランミルク Lampropeltis triangulum hondurensis

Lampropeltis triangulum hondurensis

 コブラとナミヘビの擬態関係が好き!っていってんなら、ミルクスネークは外せないでっしょい。初めて飼育した蛇というのがメキシカンミルクという何だか邪道的な蛇飼育歴をスタートしたせいで、そういう刷り込みが起きているというか、あぁした色彩にはどうしても関心が向いてしまいます。

 ホンジュランミルクは Lampropeltis triangulum コンプレックスの中でも相当でかくなる亜種で、中南米のモンスターミルクを偏愛しているSerpent Gothique管理人さんが、アホ程でかい写真のリンクを貼っつけておりましたね。あそこまででかいのは飼育下では気の遠くなる時間かかりそうですし、ましてやワイルドでもあのサイズが日本に入ってくることなど考えられないので、飼育下ではせいぜい120センチを超えれば御の字といったとこでしょうか。しかし、あの画像、持っているおじさんが超ちっちゃかったらあじゃぱぁですけど、2m越えているんじゃないかと思います。まぁ、これだけCB化が進んでいる本種で、わざわざ大型の個体を野生から採ってくるというのもアレですし、いつか中米を旅して現地でミルクハントをしてこようと画策しております。
 写真の個体も「可能な限りでかいサイズを!」と言っていたらなんとか130センチくらいはあるものの、まだまだきちんとした記録の1512mm には20センチも足りない。広いケージで、がしがし餌やったら少しはそれに近づいてくれるのかしら。


 Lampropeltis triangulum hondurensis

 さて、擬態の話ですが、ホンジュランミルクには野生で色彩型に2型知られておりまして、通常が赤黒白(もしくは黄色)の所謂一般的なトリカラーのサンゴヘビパターン。そして写真の個体はタンジェリンタイプと呼ばれる、黒色環に挟まれた帯が白色ではなくオレンジ色を示すパターンであります。ミルクヘビは成長に伴い体色が暗化する傾向を示しますので、この写真のように大型になればオレンジ色は濃くなり、赤色帯とあまり変わらない色合いとなって、バイカラーのヘビへと変化します。
 分布域のホンジュラスでは Sula平原という北西部一帯のいくつかのヘビはオレンジ色が強くなる傾向があるようで、ホンジュランミルクのモデル種と思われるチュウベイサンゴヘビ Micrurus nigrocinctus も、この周囲の個体群は非常にオレンジ色が強く発現することが多く、バイカラーとも呼べるような divaricatus亜種に分けられています。カリブ海側にあるロアタン島の島嶼個体群は最初から黒と(ほぼ)赤色のバイカラーの体色で黒色環数の違いからも別種ロアタンサンゴヘビ M. ruatanus とされていますが、この様な色彩型になったのも本土側からの侵入による創始者効果の結果なのかもしれません。
 なんとなくペットトレード的に、ミューテーションの品種ではなく現地でも見られる色彩多型の一つとしてタンジェリンは存在していると意識していても、こうしてじゃあその要因はなんかのか?というのを探るのは軽視されている事柄かと思います。文献があまりないので、タンジェリンタイプが現地でどのような出現頻度・分布パターンを示しているかは知れないのですが、もしかするとこうした地域性がかなりあるのかもしれません。僕がアルビノだとかスノーだとかホンジュランミルクで花盛りな品種にあまり興味がないのも(もちろんそれらのヘビを見て綺麗と思うのですが)、やはりそうした背景が見えてこないし、適応度が低そうだなぁとわけのわからない視点が発生してしまうからなんじゃないかと思います。ただ、今回のようにまったく異なるタクソン間で色彩の類似性が生じてくるというのは、ヘビの持つこの色彩の変異性が根底にあって、生態的な淘汰圧が掛からない人工飼育下でヘビを累代飼育した場合、これほどまでにミューテーションが出るという事実は特質すべき事柄なのかも知れないとも思うわけです。何かの文献で千石先生もそのような事を書かれていましたし、屁理屈な見方をすればミューテーションは人に見つかることで驚くべき適応度を誇って世界に分布を広げているわけですから、笑。 


Lampropeltis triangulum hondurensis

 いずれにせよ、このミルクヘビというタクソンはペット的、生物学的に多分に興味深い側面を備えているヘビですし、何より流通する大半がCBであるということでも趣味的に関心を持つのを幾分か薦められるヘビなんじゃないかなぁと僕は思います。というわけで僕はユタミルクが欲しいのです。


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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2009/10/12(月) 08:30:17|
  2. ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

あの写真のホンジュランは最早ホンジュランの枠を超えた何かですよ。
あれはエクアドルの画像を探しているときに見つけたのですが、私は初見でエクアドルかと思って「こんなにデカクなるの!?」などとテンション諸共飛び上がったのですが、よく見るとホンジュランなんですね。これには二度びっくりでした。
ポピュラー種のずば抜けた個体ってのは見慣れてるから余計に衝撃が大きいですね。
しかしホンジュランの130cmですか、ウチのアンディアンより大きいじゃないですか。
今ホンジュラン飼ってないから、思わず欲しくなりますよ。

ミルクのタンジェリンフェイスってホンジュランに限らず、グァテマラやアトランティックセントラルアメリカン、そしてエクアドルにも見れるようですが、やはり他のミルクにもホンジュランのようなバックグラウンドがあるのでしょうかね。

全く奥の深い連中です。
  1. URL |
  2. 2009/10/12(月) 19:48:12 |
  3. Ridleyi #-
  4. [ 編集 ]

他亜種でもタンジェリンが見られるのですか!知りませんでした。何となくこいつらの色彩はそうした擬態の背景が濃厚だと思うんので、同所的に生息する多種のヘビも見てみたいですね。
 そんな中ブラックミルクというのは何なんだか。やたらとでかくなるようですし。
  1. URL |
  2. 2009/10/16(金) 19:43:20 |
  3. 化野 #-
  4. [ 編集 ]

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