オオジョロウグモ
Nephila pilipes 
さぁてオオジョロウグモで更新しよう、としたら奇しくもリンク先で取り上げられておった。
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IM 南西諸島に広く分布するこのドでかいお蜘蛛様はやたらと種内での変異が多く、写真の黒ちいやつから赤色のもの、通常の黄色と黒の斑を軸に模様の変異幅が大きい。北・中・南琉球の個体群全てがはたして同種の
Nephila pilipes に納まるかは知らないが、陸塊から遠く離れた海洋島やクラカタウ諸島のような場所まで、真っ先に侵入するのはエアープランクトンとなった蜘蛛たちだろうし、そうした分散の仕様だと遺伝的交流もある程度行われてそうなので、案外島嶼間での分化の程度は低いのかもしれない。
各島嶼で同じような色彩型が出るのもそうした背景があるのかいな。
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2009/09/20(日) 15:26:46|
- 蟲 Invertebrates
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| コメント:2
オオジョロウは今のとこ種子島から与那国まで全部
Nephila pilipesだそうです。ただ生殖器や触肢、DNAでの詳しい解析を行ったら何かしらありそうではありますが、いかんせん化野さんのいうようにバルーニングするんで分化が進もうにもどっかの島から飛んできて交接という形になってると思います。
それに比べてバルーニングしないキムラグモなんて地方名の付いたのたくさんいて面白いです。 久米島でも南部からクメジマキムラグモ
Ryuthela sasakii sp.と北部からキタクメジマキムラグモ
Ryuthela secundaria sp.の2種いますし笑
- URL |
- 2009/09/20(日) 23:02:18 |
- ジーク #-
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クモでもやはり半地中性とか地中性の連中だと、すぐに隔離されてしまうんだろうね。琉球列島で、バルーニングするやつとしない奴とでの分化の違いを見てみたら面白いかも。ジーク君そういうのやって、笑。
- URL |
- 2009/09/22(火) 13:07:02 |
- 化野 #-
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