
以前にニシアフリカトカゲモドキのところに書いた「巡り合わせ」とやらはどうも良くなかったようで、本来購入するはずだったものや狙っていた種は悉く私の下から去っていった。
そのかわり、というわけでもないが、今現在これがいる。
セラムニシキヘビ、またはモルカンパイソンという和名で呼ばれるScrub Python種群、所謂アメジストコンプレックスの1種で、 Harveyらによって2000年に記載されている。元著論文は46pに及ぶ大著で、爬虫両生類の分類体系を主に扱うHerpetological Monographs誌に掲載されている。日本語の文献としては2002年のクリーパー誌(No.11)に上の論文をもとに鳥羽氏がこのグループについて解説している。
最近ではほとんどないが、たまに本種とアメジストパイソン
Morelia amethistina を取り違えることもあるようで、片方が危険動物に指定されている以上こうした間違いは好ましくなく、きちんとした同定を行ってから販売だの購入だのはするべきであろう。もとよりこの趣味は自然科学を土台に置いてるので、そうした意味でも科学論文に触れ、それを楽しむといった風潮はもっとあってよいとは思う。
少なくとも、マニアと呼ばれる人間は己の経験と勘だけでなく、きちんと文献的なソースも持って語ってもらわないと発展的な話はあまり出来ない。何も金出して個体を買うだけがこの趣味の本質ではないと思う。もちろん紙面情報ばかりを話されても困るので、経験、センス、文献、技術といった要素をバランスよく持った人間が望ましいのだろう。そうすることで、ペット的な側面だけでのものの見方以外に、生物学的な視点でも個体を見られるし、保全的な視点にもつながるだろう。要は多角的な視点で生き物を楽しめる様になればいいのだ。

などと偉そうなことを言っているが、僕よりはるかに上を行ってる人なんてざらにいるし、まだまだペーペーなんです。すいません。
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テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真
- 2009/02/11(水) 07:34:28|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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>Ridleyiさん
Eunectesの方は一滴も入る気配がないのです。どうも最近あっちで規制がかかって、入れるとしても馬鹿高くなるとか。
web上で見ると200ドル前後でCBはいるんですけどねぇ。
まぁ、とりあえずこのろくでもない黄色蛇を大きくしますよ。
- URL |
- 2009/02/11(水) 16:53:50 |
- 化野 #-
- [ 編集 ]
はじめまして。
黒バックの時はですね。真っ暗な部屋の中で、露出を思いっきり下げて、スポットライトで個体だけを浮かび上がらせて撮っているのです。ハタから見たら変態の所業です。
はちうるいの写真って機材云々よりライティングが結構効いてくるような気がするので、自分の好きな光具合を模索してみてください。光の当て方で色々と発見があって面白いです。
- URL |
- 2009/02/13(金) 10:00:27 |
- 化野 #-
- [ 編集 ]