マラヤンブラッド
Python brongersmai Keoghら(2001)を支持した学名で表記してみる。ボルネオとスマトラはかなり見分けがし辛いが、マラヤンは容易。パッと見て分かりやすいのは色彩だが、色柄に関しては変異が激しいため場合によっては混乱するし、騙される。
マラヤンの場合は目に上唇板が接するので、そこで見分ければいい。
3つのブラッドの中で最近一番見ないのがボルネオ。スマトラとの識別は頭頂板で見分けるのがやりやすい。それでも曖昧な場合は腹板を数える。大変そうだが、そう動く蛇ではないので保定しつつ行うか、透明なプラケに入れ数えるのが良い。
輸入時のインボイスはあまり当てにならないので、気になれば事前に自分で識別点を頭に叩き込んで、現物をじっくり見るしかない。さすがにマラヤンは間違えないだろうが、ボルネオを探そうと思ったら結構大変かもしれない。3つの中で最も小汚く、模様も適当なものが多い気がするボルネオだが、なんというかあの適当さが良い。最近はスマトラに押されているみたいで、あんまり見ない気がする。
ブラッドパイソンの分類についてはクリーパーの鳥羽氏の記事がよく纏められていて便利。論文では以下のものが面白い。
Keogh, JS, Barker DG, Shine R. 2001. Heavily Exploited but Poorly Known: Systematics and Biogeography of Commercially Harvested Pythons (Python curtus group) in Southeast Asian. Biological Journal of the Linnean Society 73:113-129
スポンサーサイト
テーマ:爬虫類 - ジャンル:ペット
2008/11/30(日) 12:56:06 |
ブラッドパイソン Blood Python
| トラックバック:0
| コメント:3
いつもお世話になっているショップに今、この三種がいるけれど、『マラヤン』、こんなに綺麗な個体とは思わなかったです。
反対に、ボルネオのが、うっかり手を出しそうな、そんな色気、でした。
化野氏の作品は、どう表現していいのか。
化野氏の写し出す独特の世界だからか、個体選別の目と、ファインダー越しの彼らと化野氏が作り出す『色』なのか。
たまらない、この実在感、そして、幻想感。
URL |
2008/12/01(月) 07:03:09 |
眞帆 #-
[ 編集 ]
>眞帆さん
僕がコレだけは声を大にしていいたいのは、どんな生物でも素晴らしいというコト。
爬虫類の場合どうしても値段や希少性に囚われがちですが、そうしたもの抜きに一匹一匹と様々な視点で向かい合えばその種の持つ素晴らしさが見えてきます。
僕はそんな一面を少しでも伝えられたらと、写真を撮っています。
URL |
2008/12/01(月) 13:59:03 |
化野 #-
[ 編集 ]
・・・不勉強で、審美眼がない私めは、恥ずかしながら、希少価値や価格での判断がおぼつかず、です。
ファインダーを通して、自分の目では見られない、小さき生き物や、あらゆる生命体の営みに、触れ、感動し、驚きを感じます。
『雑草』と呼ぶなかれ、と申された方の言葉を思い出しました。
URL |
2008/12/04(木) 10:20:14 |
眞帆 #-
[ 編集 ]