
ここ最近野外のトカゲモドキばかり撮っていたら、うちにいるヒョウモンにも写真欲が湧いてきた。こいつらはペット業界ではすでに野生を取り払っているような種類だが、そんな種の現地を想像するのは中々に困難だ。写真の個体はワイルドという事で2年前に購入した個体だが、雰囲気からパンジャブ
Eublepharis macularis macularisではないかと思われる。
こういうご時勢にワイルドなどという意見もあろうが、昔から(といっても僕は爬虫類をはじめて高々十数年だが)爬虫類を飼育していると、特にヒョウモンなど原種が見られなくなるのはちょっとした寂しさがある。ヒョウモンが無いヒョウモンは僕にとってヒョウモンでなく、最早レオパという別のトカゲなのだ。
改良品種はペットとしては優秀だが、やはり元を知っていると最終的に手元に残るのは僕の場合原種である。というわけで、原種の持つワイルドな雰囲気をかもし出すべく、レイアウトしてみたが、おそらく本種はこんな砂砂したところには棲んでない。それでも、こうして岩の隙間から外を伺うことはあるかもしれない。

そして、夜の帳が降りればソロソロと外に出てきて餌を探すだろう。

CB化が進めば顔付きが丸みを帯び、優しくなってくるが、こいつはまだ精悍な顔をしていると思う。数年前ワイルド親のF1アフガンがHBMで売られていたが、さすがワイルドの第一世代目でアフガンということもあり顔つきは精悍そのものだった。

今回は室内で、砂をまき、野性っぽくしたレイアウトで撮ったが、ヒョウモントカゲモドキは野外では撮影しないようにしている。それは寄生虫蔓延防止のためで、ヒョウモンは高頻度でクリプトスポリジウムという原虫を保有しており、この原虫は在来のトカゲモドキに甚大なダメージを与える事がわかっている。特に僕は沖縄在住なので、なるべくヒョウモン関係のゴミは個別にビニールにまとめ焼却するようにしている。
こういうことをしていても杞憂だったりする場合もあるが、社会的に認知されている事柄で、自分がそれに関わるものならなるだけ波風立てずに従うべきで、リスクが伴う行動は避けるように努力する。そうでなくても今のご時勢外国産爬虫類を飼育することは肩身が狭くなっていっているのだから、自分達で気をつけられることは殊更神経質になってもいいと思う。なにより在来のトカゲモドキが見られなくなってしまうのが一番辛い。
なら、ヒョウモン飼うなって話だが、中々そこまで達観は出来ず、ずるずる欲望に従ってしまう。
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- 2008/05/14(水) 07:01:00|
- トカゲモドキ Eyelash Geckos
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