
リュウキュウイノシシ
Sus scrofa riukiuanus撮影地:奄美大島 住用町
昨日奄美大島より無事に帰還致しました。
寒さの割にまぁまぁってところでしたかね。
1週間とか行けたなら結構余裕あって回れますが、2泊3日だと取りあえず決まったルートを効率良くという道筋になってしまいます。しかし、いつも通る道で異質なものが落ちていると嫌でも目につくもので、この日のスタートはリュウキュウイノシシのD.O.R.
ちっこいイノシシの子で、撥ねられたのか何なのかは判りませんが、比較的綺麗な状態で死んでいました。とはいっても死後3日は経っていそうで、各穴々からはこぼれんばかりの白き天使たちが囀っておりました。眼のところのコンモリはお察しの通りです。そういえば、去年の奄美大島では夜車で林道を流していると子猫ちゃんがいましてね。向こうを向いてプルプルと震えているわけです。いつもならば気に留めず(ノラ猫はいかんなぁとは思いつつ…)通り過ぎるのですが、その時は異様な様子を感じて車から降りて近付いてみました。
そしたら、あなた、猫の頭が半分無いじゃありませんか。どういうことかといいますと、こう、左半分の頭蓋骨がポッカリと空き、本来そこに脳があるはずの場所は丸々と太った蛆達で埋め尽くされていたのです。脳が半分蛆になっている。これが俗に言う頭に蛆が湧いてんじゃない状態の実写版ってやつです。こんな状態で生きているのが不思議なくらいのウジネコちゃんだったのですが、僕の気配を感じてか、写真を撮る暇もなく異様に機敏な動きで藪の中に消えて行きました。その現実離れした光景に唖然としつつも、哺乳類にあんなえげつない傷を拵えられるのはハブを於いて他に考えられん!と改めてハブの恐ろしさに戦慄を覚えた去年のGWでした。
また、僕は以前高尾山でヒトの仏も見つけたことがあるんですが、魂が抜けて肉袋となってしまえば、ケダモノもニンゲンも差異はありません。野外ならば様々な分解者によって、刻々とその様相を変えられていきますし、そこには尊厳や人間性もなく、ありふれた自然の潮流として処理されていきます。まぁ、野外で死ぬと顔面とかがドエライことになるので、お勧めは致しませんが。てか、あの時は警察とか呼んで色々と面倒でした。何してたの?って聞かれて「ヘビを探していました!」って答えなきゃならないんですもの。
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- 2013/04/30(火) 23:23:23|
- 哺乳類 Mammals
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リュウキュウアオヘビ
Cycophiops semicarinatus撮影地:奄美大島
さて、今年もめくるめく黄金週間がやってきました!
去年の奄美大島散々のリベンジを果たすべく、明日(てか今日)からまた奄美大島にちょろっと逝ってまいりますが、もうすでに敗戦濃厚な気配。ピンポイントで行く2日間の気温がひ・く・す・ぎ・る・・・!
しかも、雨も降らず、風もありそうな、これは去年を大幅に下回る天候ではないかと不安たまらない。もう1週時間をずらせばかなりいい感じなのかもしれないが、飛行機が埋まりまくり。もう!あんな島この時期に行っても普通の観光客は楽しくないよっ!だから席代わってくれぃ、涙。
というわけで、去年の散々だった奄美大島を振り返ってみましょう。
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- 2013/04/27(土) 03:35:41|
- フィールド Herping
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イボタガ
Brahmaea japonica 撮影地:佐賀県三瀬
しょーもないタイトル。
しかし、この蛾を見ると春の到来を感じさせますね。

いやあ、もう素敵。
私は普段着として結構着物を着るんですが、こうした蛾の模様の帯なんかあったらいいなぁ。もしくは長襦袢か羽織の裏面にバシッと。
オオシモフリスズメとエゾヨツメも撮りたい。
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- 2013/04/18(木) 17:29:08|
- 蟲 Invertebrates
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シマヘビ
Elaphe quadrivirgata撮影地:福岡県早良区
ようやっと今年の初蛇!
まぁ、おなじみのシマヘビですね。冬眠明けにしてはムチムチとした巨大なメス。こりゃあモテモテでしょうなぁ。
今年はもっと積極的に動いて、採り合えず九州の蛇を全制覇しなきゃ。シロマダラは
こぺんた君のおかげで何とかなりそうなので、あとはジムグリとタカチホ!
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- 2013/04/15(月) 01:10:25|
- ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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Rhamphiophis rostratus 以前丈夫で飼い易いと書いておいて、間抜けな事故で落としてしまったクチバシヘビ様。綺麗な死に様だったので、骨格標本にお成りいただいた。自戒の念とともに、次買うときはしっかりと管理するように心がけよう。
さて、ひとつ前の記事で書いていたツリーボアに対するコメントですが、返答がなかったためここに記すことにします。私のコメントが非常に長ったらしいので、別枠で。まぁ、こうした野生動物を飼育している以上こうした質問は避けられないのでしょうが、今回は余りにもその姿勢が褒められたものではありませんした。
では、どうぞ。
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- 2013/04/12(金) 01:47:38|
- ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
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なんかカマドウマ
ようやく春めいてきました。さぁ!フィールドと思っていたら、急に寒くなりましたが、来週あたりから昼も夜も動けそうです。あ~冬が長かった。
それと、これは警告というか、忠告なんですが、先日ツリーボアの記事に鍵付きのコメントをくれた方。貴方のコメントに記されたアドレス宛に返答いたしましたが、そのメアドの持ち主からはコメントに全く身に覚えの無いとの返事がきました。これはその方の名を騙りコメントをしたという理解で宜しいでしょうか?
折角興味深い問題提起でしたので、このような行為で台無しになってしまうのは勿体ないと同時に残念なことです。もし、何か回答があるようでしたら今度は正確なアドレスとコメントを宜しくお願い致します。
回答がない場合、今後の記事で貴方のコメントと私の回答を掲載する予定ですので、悪しからず。
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- 2013/04/09(火) 00:37:03|
- 蟲 Invertebrates
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Corallus ruschenbergerii !!
最早拝むより他は無い。
サペゴシ管理人さんとの共闘。

多くはクリ―パー誌で書き散らかすだろう。

今は、只々、目の前のこれをどうするかに心血を注ぐ。
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- 2013/04/03(水) 23:29:01|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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モルカンパイソン
Morelia clastolepis 和名としてはセラムニシキヘビの方が妥当かもしれないが、もうこの種に関してはモルカンが定着しているし、私としても耳に馴染んでしまった。もうひとつの呼び方に「マルクパイソン」とあるが、これもモルカンとほぼ同語。ただ、マルクパイソンとして販売されている個体の多くが、学名表記されると
Morelia tracyae、つまりハルマヘラパイソンとされていることが多い。しかし、そのほとんどが、というか今まで見たマルクパイソンは全てがモルカンだった。ハルマヘラがそんなんにポコポコ入ったらちょっと大変だ。ハルマヘラが至高のパイソンと崇める私は「マルクパイソン」の名がある度に心ときめかせ、絶望に打ちひしがれてきた。ちなみに究極のパイソンはと問われれば、オーエンペリという些か廃人気味の嗜好に陥りつつある。
個人的に思うが、この類が好きな人ならばこれらのアメジストコンプレックスは見間違い様がないのだが、ショプだけでなく個人飼育者も取り違えて認識していることもあり、やはりそれは輸入時のインボイスを優先する結果なのかと思う。同じことは以前書いたが、ブラッドパイソンにも言えよう。
趣味として飼うならば、結局のところそうした細かい同定や分類の知識はいらないという考え方もあるが、野生動物を扱っている以上、目の前の個体の情報だけでは飽き足らず、その個体が属するグループについてなんでも情報を欲しくなったり、兎に角情報餓鬼になるくらいが、一般社会から逸脱した不健全で正常な感覚だと思う。

さて、モルカンパイソン。
余りに大量に流通し、どこかしら評価が低くなっている感のある不遇のニシキヘビである。何より性格が荒い個体が多いし、ベビーサイズでもワイルドらしい汚らしさが目立つのが評価を低くしている要因かもしれない。色彩や斑紋に関して、やたらと種内多型が多く、綺麗な個体は初めから綺麗だが、汚ぇなぁという個体はそれなりに飼い込んでやらないと化けないから、飼育者を選ぶ蛇かもしれない。所謂バリバリのゴールドスクラブが好まれるが、小さいうちわりかし小汚い、黒っぽい個体が化ける場合もあるし、ある程度発色して「さぁこれから!」という個体が結局そのある程度止まりで終わってしまうこともある。気温や気分で発色具合も変わってくるので、一概に個体を評価するのは難しい。斑紋もスポットやらストライプ、パターンレスと大きく分けて3つ、細かく分けるとそれこそ百花繚乱の様を見せる。
中々流通せず、アメコンファンを待ち侘びさせるものにモルカンのアネリ個体がある。シルバースクラブとでも呼べる、非常にストイックで渋みのある変異で、ちょうどホンハブの金ハブ銀ハブを彷彿させる。アネリの中で最も美しく感じるのは、その模様の妙が楽しめるスポットタイプの個体である。特に体後半部から尾部にかかる虎柄の部位がアネリになるとこの上なく美しい。パターンレスも小さなうちは何処か頼りないが、成長すると重厚になり、人を寄せ付けぬような雰囲気を纏う。ストライプはアネリの場合はやや単調になりがちで、こちらは素直にゴールドタイプが楽しめよう。
様々な変異があるモルカンだが、中には写真の個体のように青銅色とも呼べる色彩のものも見られる。こうしたタイプは幼蛇のうちは「ブラック」などと呼ばれるが、この種の特徴として成長するに従って体色はやや明るくなる傾向があるので、太さが親指を超えた頃にはメラニンに隠されたその輝くブロンズ色が発色してくる。虹彩に色を見ればやや色味が見て取れるので、純然なアネリではなく、また異なった変異個体と思われる。
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- 2013/04/03(水) 01:13:25|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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