タニンバーパイソン
Morelia nauta アメコンの中でも最小種。地域差なのか個体差なのか、かなり変異が多い種だが、うちにいるのはいたってシンプルかつ地味な無地っこ。最もモレリアで無地ってのは中々ないから、このタイプが一番好きなのだけど。ちっこヘビかと思っていたら、地元のショップで2mを超える個体をストックしていて、その大きさには少々驚いた。まぁ、あれで限界なんだろうけど、アルバーティスパイソンやチモールパイソンよりかは迫力があった。アメコンの中では細面で、繊細な、何処か女性的な雰囲気をしているが、アメコンはやはり金髪のモルカンや派手好きの本家とかで、なんかDQNなイメージがあるので、本種も結局はチンピラ臭い感じもする。
咬蛇姿勢を取るが、一度手に取ればハンドリングはできる。アメコンの連中の鱗の質感はハルマヘラパイソンを筆頭に、ビロードのような繊細な手触りが非常に気持ちいい。その代わりやはり皮膚は弱く、丁寧な環境で飼わないと容易に傷ついたり、鱗の艶が失われやすい。
飼育難易度としてはハルマヘラ>タニンバー>モルカンといったところで、このグループの初期の餌付けには、広く立体的に活動できるケージ・導入して1月は完璧に放置すること・旨そうな鳥の3点を用意してやればうまくいくように思う。
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2012/10/29(月) 02:30:16 |
ボア・パイソン Boas and Pythons
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ヒメハブ
Ovophis okinavensis 撮影地:鹿児島県奄美大島 宇検村
よくフィールドにいく後輩とかと話すのは「奄美のヒメハブは沖縄のよりもかっこいいよね~」という話題で、奄美のヒメハブは沖縄諸島のヒメハブに比べて、どこか垢抜けしている。ちょこちょこ観察すると、奄美の個体は模様がはっきりしたやつが多いような印象を受ける。また、その模様も大柄だったり、ストライプ気味だったりと、個体差が結構あって楽しい。顔つきもピット下に入る黒ラインが白ブチに縁どられ、スタイリッシュな横顔はクマドリマムシを思わせる。
この個体など、地色がややオレンジがかって、模様も大柄で独特だ。
沖縄の個体群は一様に模様が鈍い感じがするが、脱皮直後の個体だとハッとするような美しさを見せる場合がある。最も、ヒメハブを飼育している動物園などに聞くとヒメハブの脱皮の周期はとても長く、それゆえよりみすぼらしい外見になるのかもしれない。
この個体なんてけっこう沖縄っぽい。大型の個体だったので、しばらく脱皮してないのだろう。それでも側面でそれなりの模様のメリハリを見せているのは奄美ならではといったところ。
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2012/10/24(水) 22:31:56 |
クサリヘビ Vipers
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ヒバカリ
Amphiesma vibakari vibakari 撮影地:福岡県早良区
よく無毒と言われるが、アンフィエスマの一族だし、後牙あるし、咬まれたカエルが短時間で死んで例もあるから、毒は持ってるよね。ただ、人にとって無害というのは正しいと思う。
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2012/10/24(水) 22:17:36 |
ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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コモンオオカミヘビ
Lycodon aulicus 英名で Common Wolf Snake、もしくはCommon House Snake と呼ばれるヘビで、生息域では相当に普通種らしい。しかし、生息域がインド周辺ということで、日本に入ってくる機会は非常に少ない。というかこれが初入荷個体かもしれない。名前だけは有名だが、ほぼ流通することのないヘビで、(欲しがる人はほとんどいないが)珍品といえよう。以前は同じ名前でシモフリオオカミヘビ
Lycodon capucinus が混同されて流通していたが、種分割され(
L. capucinus は
aulicus の亜種扱いだった)たことで、混乱は少なくなった。そもそもこの2種はフォルムは酷似しているが、色彩がまるで異なる。シモフリオオカミヘビも現地では普通種らしく、分布域も東南アジア一帯ということで、ペットルートではたまに見られる。
トリンケットヘビのような上品な地色に、ほんのりと黄色味を帯びるH型のバンドがインドのヘビらしい独特の雰囲気を醸し出す。黒目がちで、扁平な頭部はバイカダなどの白黒のオオカミヘビ連中とは一線を画く。オオカミヘビとしてはやたらと高かったが、入手する機会もなかろうと即座に購入した。こんなヘビ欲しがる人はそういないから二束三文で売ってくれればいいのだが、輸入元に最近こうした珍品の価値をきちんと精査できる人がいるので始末が悪い、笑。最もその御仁のおかげでこうしたヘビが日本に入ってくるのだけれど。
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2012/10/20(土) 23:26:09 |
Dinodon/Lycodon
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アミメニシキヘビ
Python reticulatus 撮影地:ボルネオ島 キナバタンガン川支流
「虫目で歩けば」という虫愛づる虫女子による虫の本があるが、最近は(僕の周りだけ間もしれないが)虫を愛する女の子が増えているような気がする。東京で行われているもぞもぞ虫・蟲展なぞ出典者から客までほとんどが女性だったようで、インセクトフェアなどに行くようなコアな虫屋の男性は行きづらかったようだ。まぁ、生粋の虫屋はグッズなんぞより標本に金と時間を割いているのだろうが、もぞ虫展の作品群はかなり忠実に種の特徴を表現したものが多く、単なるキャラクターとしての虫ではなく、虫女子たちの熱心さと狂気(笑)が伺える。
爬虫類好きの女の子はどうしてもペット的な側面で生き物をみるが、虫女子たちはそれに加えて科学的に観察する目と知的好奇心を満たしたいという心を持って虫を楽しんでいるように見える。最もペット化された爬虫類では、中々自然の背景が見えづらいので致し方ないかもしれないが。
虫目でというのは本の中で「自然のディテイルの美しさやおもしろさが発見できる目」と説明されているが、まさしくそうした目を容易に開眼させてくれるのが“虫たち”であり、自然科学の興味への第一歩だと思う。虫目が進めばそのうち鳥に行ったり、哺乳類に行ったり、魚に行ったり様々な方向性への芽が芽生えてくることだろう。勿論そのまま虫の道を進む場合もあるだろうが、例え方向性が決まってもそれぞれをインタラクティヴに楽しめると思う。僕の場合はすっかり蛇目になってしまっており、ジャングルにまぎれるアミメニシキヘビも写真のように瞬時に見つけ出す目が身についてしまった。
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2012/10/17(水) 02:47:41 |
ボア・パイソン Boas and Pythons
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