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Groveling things

爬虫類やらその他のイキモノ

親の方が

マダラトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae orientalis
※沖縄県指定天然記念物
撮影地:渡嘉敷島

トカゲモドキに関しては子供より親の方がかあいらしいと思う。
マダラトカゲモドキ


マダラトカゲモドキ

子供の顔つきはなんとなく陰険だし、模様も未発達であんまり綺麗でもない。
マダラトカゲモドキ


マダラトカゲモドキ

 全然関係ないけど、ケーブルテレビで必殺仕事人をずっとやっていたので、ずっと観ていた。必殺シリーズといえば仕置人の闇御前秀治が印象に残る。巷説百物語でいえば稲荷坂の祇右衛門か。巷説百物語といえばドラマで、田辺誠一版も悪くはなかった(本田博太郎の猫じゃ猫じゃ!)けれど、やはり堤監督版のキャラの大胆アレンジが秀逸。百介の役どころがフッキーというのは嬉しい。小説の陰惨さは映像では中々表現できないだろうから、こうした方向でこれをもっとシリーズ化して欲しかった。でも旧鼠はどっしりした時代劇で観たい。
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2012/09/22(土) 23:22:11|
  2. トカゲモドキ Eyelash Geckos
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白黒萌

クロボシウミヘビ
クロボシウミヘビ Hydrophis ornatus maresinensis

「要は白黒が好きなのである」

 と、のっけからなんなんなんだと思われるムキがあるかもしれないが、これは個人の趣味思考なのだから致し方ない。東京グランギニョルの主幹であり、一時期は動物堂の店主であった、かの飴屋法水氏の名著「君は動物(ケダモノ)と暮らせるか?」の中に「黄金のものさしを持て」という光芒を放つ名文句が登場するのだが、この黄金の物差しという概念は趣味人たるもの心に常に付帯しておかなければならないものだ。

 要は貴方の心の本質は何処に帰着するかを見極めることである。それは育ってきた環境かもしれないし、生来生まれ持ってしまった感覚かもしれない。しかし、どんな人にも、その人独自の嗜好性があるもので、それを自覚することで外を見る目は変わってくる。この年になって思うが、人それぞれの方向性なんてものはすでに生まれてきた頃からボンヤリと決まっていて、何らかの具体性を持ってくる思春期以降にはおいそれと変わることはないものだ。
 僕なんてのは一時期体育会系の部活に入っていたりしたものだが、本質が文化系であったようで、やはり違和感は感じたし、春風高校的なリベラルな雰囲気で群雄割拠できる方が心落ち着いた。

 爬虫類の嗜好にしても、初めは強烈な種類に目を向け、巨大種や、美麗種、ベタベタに馴れるペット的なもの、色々と目移りし、買いもしたし、扱ってきたが、最近ハタと立ち止まって俯瞰してみると、どうも僕の嗜好というのはいささか地味で、それでいて己の存在感を静かに主張するものであるような種が多いような気がしてきた。

 その代表格がアマガサヘビである。このヘビはコブラ科に属し強烈な神経毒を有し、東南アジアの国々で多くの死傷者を出している恐ろしい毒蛇の一角である。そんな凶悪な毒蛇が好きなのだから、蛇好きの中でも相当のファンキッシュな野郎だろうと思われるかもしれない。しかし、待ってほしい。アマガサヘビを実見したことはおありだろうか。
 かのヘビは、話に聞くほど邪悪なものではない。たしかに毒性は強いかもしれぬが、その見た目は第一に地味である。ほぼ白黒のツートンカラー。マルオアマガサという黄色にキメたブルース・リー的な奴はいるかもしれないが、その他の連中といえばバンドの幅、入り数は違えど一様に葬式色である。また性質もズンドコと攻撃してくるようなものでなく、あくまで専守防衛。よほど追いつめられぬ限り攻撃に転じてくることはない。
 しかし、その毒性たるやwikipediaには「人の致死量はわずか2-3mgで、針のようなものの先端に毒をつけて刺すだけで大人も死に至らしめる」とある。どえらいことである。

 これほどの力をもってしても、あくまで地味に生きているのである(いや、本人たちがどう思っているかは知らないが)。こうした姿勢が白黒に込められていて、僕はそれに共感し、黄金の物差しを当てはめるのである。ウミヘビもまぁそんな感じなので、同じく好きなのである。そして、それらに擬態する連中も一様に白黒の殉教者であると思うので好きになるのである。残念な点は、僕が白黒の服なんて着ても、よくわからない楳図かずおのようにしかならないことである。

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  1. 2012/09/08(土) 01:04:03|
  2. ウミヘビ Sea snakes
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Dinodon septentrionale

Dinodon septentrionale
キタマダラ Dinodon septentrionale

 先日孵化したキタマダラのハッチリング。全部で8卵産んで、孵ったのが6卵。まぁ、まずまず。

 ハッチを見るといかにもアマガサくさい。この擬態の完成度はどのマダラヘビ・オオカミヘビよりも高いと思う。ただバンドの細さをみると同所的に生息するB. multicinctusよりスリランカのB. ceylonicusに似てしまっているのは御愛嬌。

Dinodon septentrionale
 しかし、こうしても見ると以前に香港CBとして購入したキタマダラは遙かに白バンドの幅が広くて、今現在もその割合は変わらないことからキタマダラというよりも2009年に記載されたLycodon ophiophagusに酷似する。

 Dinodon septentrionale

Dinodon septentrionale?
 その個体の昔・今。

 幼蛇の頃の頭部の白斑の入り方も特徴的で、こうしてみ比べると矢張り白帯は広い。ただし、ベトナムの爬虫類図鑑を見てみると、当地のキタマダラは上の写真の個体と同じくらい白帯は広い。比較的広域に分布する本種のことだから地域変異が存在しているのかもしれない。

Dinodon septentrionale
今回のハッチのパパ君。

上の個体とはかなり印象が異なる。というより、こちらが本来の脳内キタマダラに近い。

Dinodon septentrionale

L. ophiophagusの記載論文読んだ時はキタマダラとの比較がされていないかったので、すごく尻の座りが悪い印象があった。L. ophiophagusは分布がタイということだが、ベトナムとは山脈で分断されているとはいえ、これはキタマダラのベトナム個体群ともう一度比較検討する必要があるように思える。ここらへんのDinodon,Lycodonの線引きも曖昧なわけだし。

 しかし、ペット業界では蛇ってのはあんまし他の爬虫類に比べてホンモノニセモノ論争がおきんね。例のムッスラーナのボイルーナ問題でもあれこれ言ってたの例の管理人さんとくらいだったし。

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  1. 2012/09/05(水) 23:37:26|
  2. Dinodon/Lycodon
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セイブ欲しい

ハブモドキ
ハブモドキ Macropisthodon rudis rudis

去年の今頃香港CBの名のもとに買ったハブモドキカエルを、入手するのがめんどいのでカエルを与えずピンクマウスを強制していたら、いつの間にやらピンセットから普通に餌をとるようになった。で、冷凍のカエルやったら吐き戻したので、以後ずっとピンクマウス。例外中の例外のハブモドキなんだろうが、同じくカエル食いのシシバナヘビなんかがいまやマウスで累代飼育され、品種改良までされていることを考えると、案外ハブモドキもイケるのではないかな、とか思う。今のところ給餌は週1、もしくは気が向いたら2でピンクマウス3匹or皮むきファジー1匹程度しか与えていないので、中々大きく成長しないが、痩せもしないのでこの給餌量でユルユルと飼育している。

 今の時期持ち腹のベビーが大量に出回るから、検証として腹ボテ雌を買って産まれたベビーを片っ端からこういうスタイルで飼ってみると半数くらいは生き残るかもしれない。そういえば、セイブハブモドキM.r.multiprefrontalisも出回っているようなので、これも欲しい。昔セイブ亜種のフルアダルトを見て度肝を抜かれたが、あのケバケバしい色彩はOvophisのマンティコラを彷彿させ、非常に魅力的だった。基亜種がタイワンハブやラッセルクサリヘビなのに対して、セイブはヤマハブとはやはり分布を反映しているのだろうか。亜種小名のもとになっている吻部の鱗相でこの亜種を同定するのは少々面倒くさいけれど、この亜種は色彩ですぐに見分けがつくと思う。ベビーの頃から基亜種と色ののりがまるで違う。

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  1. 2012/09/05(水) 01:01:41|
  2. ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
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アダシノレン

Author:アダシノレン
ノーダリニッチ島へ

修士[理学]


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