
アフリカタマゴヘビ
Dasypeltis scaber 一度餌を摂るとしばらく食わないとは聞いていたが、まったく餌を食べやせん。栄養効率がかなりいいのか、代謝が著しく抑えられているせいか全く痩せもしないところは素晴らしいが、「餌を与える」というヘビ飼育の醍醐味を味わうには少々寂しいヘビなのかもしれない。とはいうものの、ヘビを長期飼育していれば餌を食う瞬間なぞありふれたものになってしまうし、低い頻度であの特徴的な卵捕食シーンが見られる方が良いのかもしれない。

最も僕なんかはこのナイトアダー&ノコギリヘビチックな外見をただ楽しんでいるだけだし、餌やらなくていいや、糞もしないし、とだらくさな視点でこのヘビの飼育を楽しんでいる。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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- 2012/04/30(月) 23:21:53|
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イボタガ
Brahmaea japonica撮影地 福岡県 早良区
念願のイボタガと遭遇。
春の時期に成虫が出現するこの大型の蛾、蛾好きにとっては見事に貶すところの無い素晴らしい蛾だが、蛾嫌いにとっては想像を絶する気色悪い蛾だろう。というのも、僕は高校2年までなかなかの蛾嫌い男子で、小学館の「珍虫と奇虫」を持っているくらいには虫好き男子だったにも関わらず、蛾のページだけは「馬鹿じゃないの!ブラジルの蛾の幼虫最悪!」とか思い、そのページを触るのも嫌なくらいだった。当然イボタガなんて、成虫のおぞましさはもとより、幼虫のやりたい放題な突起とか色彩には随分と憤慨したものだ。
それが、高校三年生になって生物部に入り、顧問の指導のもとひたすら蛾の採集と展翅に明け暮れているうちに見事蛾好き男子に転生を、いや羽化を成し遂げた。一度蛾好きになってしまえばこちらのもので、こんなに多くの種に満ち溢れ、いつまでも楽しめる分類群はそうはなかろうと蛾を徒に集めたりしていた。
しかし、僕の本質はやはり爬虫類で、ここ最近迄は昆虫にまでは中々手を出せないでいた。なんとなく数万円のヘビなどはホイホイ買うくせに、ドイツ箱を買うのをためらったり、図鑑に関しても「そのうちそのうち」と爬虫類の洋書ばかり買い漁っていた。ただ、僕のブログの更新頻度からも読み取れると思うが、昨今の僕の爬虫類に対するパッションは目を見張る勢いで低下し、亜熱帯の沖縄から温帯の福岡へと移り住む事で野外での活動もみるみると低下した。野外に行けないもどかしさと、異常ともいえるペット業界の珍種ラッシュに少々辟易していた僕は、ここは原点に立ち返って、身近にいつでも楽しめる対象に目を向けバイオフォリアの魂を鼓舞すべきである!といきり立ち、早速日本産蛾類標準図鑑を購入し、週末蛾コレクターへの道を歩み始めた。とはいうものの、いまだドイツ箱すら購入していないというていたらく(図鑑と来月に行く奄美旅行の資金、日々の飲み代で金欠になってしまっているためだが…)なので、以前のように高頻度で、爬虫類と蛾で記事を更新できるかといえばあまり自信はないのだけれど。
それでもまぁ、この停滞期に一筋の光明が見えただけでも「多様性よありがとう」と言いたいし、幸先良く先日のフィールドでイボタガさんに出会えた。

出会ったイボタガは残念ながらスレ個体だったので、写真を撮ってオサラバしたのだが、蛾嫌いを克服した僕は、あの珍妙な幼虫を飼育してみて、完品を手にするのも悪くなかろうとか考えている。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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- 2012/04/23(月) 21:51:46|
- 蟲 Invertebrates
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チャイロツルヘビ
Oxybelis aeneus 南米に分布するヘビの1種。アジアのムチヘビ
Ahaetulla spp. 、アフリカのバードスネーク
Thelotornis spp. といった様に各地に似たヘビはあれど、本属の顔つきは格段に優雅。他の蛇たちの瞳が山羊のようなややイヤラシイ横目なのに対して、本属の瞳は丸く、(ほんとはそんなものほぼ持ち合わせていないのだろうが)知性を感じさせる。また、頭部はあまり扁平ではなく、紡錘型をしているというのも優雅さに拍車をかけている。ある種のサギ類のような横顔である。ただし、体はこのグループの中でも最も細っこく、なんとも頼りない。
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- 2012/04/14(土) 00:13:51|
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アフリカタマゴヘビ
Dasypeltis scabra 卵を呑む姿があまりにも有名なタマゴヘビ。いくらなんでも大きすぎるかなぁと思って与えたこのウズラ卵もいつの間にやら呑みつくしておりました。
しかし、このヘビは実態を知らないとナイトアダーやノコギリヘビに準じた毒蛇にしか見えない。実際は牙といえる牙もなく、殆ど咬んでくることもない蛇ですが、知識無しに現地で出会ったら、とりあえず素手では触らない。逆にナイトアダーは毒蛇に見えないから掴んじゃいそうですが。
蛇好きには一部「擬態萌え」が存在する(と思う)のですが、このタマゴヘビは生態があまりに特殊なためか、その姿より行動面でのクローズアップが大きかったりします。ただ、擬態している毒蛇がガボンアダーだったりウサンバラブッシュバイパーのような花形役者だったら、よりその面でも注目されるのでしょうが、いかんせんドマイナータクソンに類似しているため、その姿の類似性を愛でる人はさほどいなかったりします。
僕は最近マイナー毒蛇が好きなので、今いっちゃん手にしてみたいヘビはアジアレーサーのフルアダルト個体で、これは中近東のマクロヴィペラぽい連中にくりそつだったりします。最近輸入されたダビドナメラもウスリーマムシの廉価版みたいなんで、現地でそいつを手にしてみたく、韓国行きを計画してみたりと夢想の日々です。
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- 2012/04/12(木) 12:26:10|
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