fc2ブログ

Groveling things

爬虫類やらその他のイキモノ

トレーシーの誘惑

Morelia tracyae
ハルマヘラパイソン Morelia tracyae

 やはりこのパイソンには「至高」という言葉が似合う。僕の中で、至高のパイソンはベーレンでも、ズグロでも、オリーヴでもなく、このトレーシー。インドネシアのRinca島で見つかっている、模様を無くしたチモレンシスみたいなパイソンもいいが、トレーシーの前には遙かに霞む。トレーシーに継ぐとすれば、あとはM. oenpeliensisしかない。あんなチルドレンパイソンを引き延ばしてMoreliaの頭をのっけた不気味なヘビは他になかろう。

Morelia tracyae
しかし、それでもトレーシー。この質感。

 この個体を殺してしまったから、次に手を出すのは控えている。それでも、何かが許してくれるのならば、最高の環境を用意して、その存在を受け入れたい。愛護だの保護だのモラルだの、そういった柵を全てかなぐり捨ててでも、手に入れたいという衝動に駆られる存在もあるものだ。生き物に魅せられた人には,どこかしらそういう物欲を喚起させる存在が心にあるものだろう。

(使用カメラ:LUMIX DMC-FZ50)
スポンサーサイト



テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/09/29(木) 22:50:15|
  2. ボア・パイソン Boas and Pythons
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

死を齎すもの

Mehelya crossii
クロスサンカクヘビ Mehelya crossii

 アフリカのいくつかの部族の間では、サンカクヘビは不吉の象徴とされると言われております。

 まぁ、ただでさえ危険なヘビが多いアフリカの大地。そんな中こんな奇怪なヘビを目にすれば恐怖以外の何物でもないでしょう。おまけに蛇食もするサンカクヘびですから、毒蛇を捕食している姿など目撃した日には「とんでもない奴がいたぞ!」と僕でも周りにふれまわること確実です。

Mehelya crossii

 実際は毒もなく、案外つぶらな瞳が愛らしい、無害なヘビなんですけどね。

Mehelya crossii

 雅な体色とも相まって、中々に美しい日本的な美を携えるサンカクヘビだと思います。和名もフジイロサンカクヘビとかとか。

(使用カメラ:OLYMPUS E-620)

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/09/20(火) 22:13:07|
  2. ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

とんでもない色彩

ニホントカゲ
ニホントカゲ Plestiodon japonicus
撮影地:佐賀県 三瀬

見慣れているニホントカゲですが、色彩だけの着目すれば、こんなにアヴァンギャルドなものはなかなかないでしょう。数ある爬虫類の中の「青」のなかでも最も鮮やかな青色と思います。


ニホントカゲ

 最も、大人になればこんなになりますが、これはこれでゴージャス、笑。

(使用カメラ:OLYMPUS E-620)

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/09/20(火) 18:32:58|
  2. トカゲ Lizards
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

脱皮前の威嚇

シマヘビ
シマヘビ Elaphe quadrivirgata
撮影地:佐賀県 三瀬

 脱皮前にはヘビは気が荒くなる。

 この日遭遇したシマヘビの若い個体も、脱皮前で気が立っており、僕に対してしきりに咬蛇姿勢をとっていた。普段は逃げに徹することの多いヘビだが、こやつはアカマタ並みに上体を上げ、こちらの動きに反応して威嚇しまくってた。こうした蛇の姿勢は写真を撮る側としてはやりやすい。ただ、アカマタなんてのはいつもこの姿勢をとるので、中々普段の姿が写せない。そもそも、アカマタを撮りに沖縄に行けなひ…

(使用カメラ:OLYMPUS E-620)

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/09/13(火) 18:10:45|
  2. ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

やまかがし

Rhabdophis tigrinus

ヤマカガシ Rhabdophis tigrinus
撮影地:佐賀県 三瀬

 ようやく涼しさが感じられる今日この頃。

 バリバリの夏日より、このくらいの気温と天気が蛇見にはちょうどいい。今年生まれたばかりの仔蛇たちとも逢うことが出来るし。

(使用カメラ:OLYMPUS E-620)

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/09/13(火) 17:45:23|
  2. ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

鴉蛇

カラスヘビ

シマヘビ Elaphe quadrivirgata
メラニスティック個体

撮影地:佐賀県 三瀬

(使用カメラ:OLYMPUS E-620)

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/09/08(木) 21:46:44|
  2. ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

タイワンコブラ

Naja atra

タイワンコブラ Naja atra
撮影地:台湾 台北

 タイワンコブラには2つの色彩型が存在するそうな。ひとつは写真のタイプで、もうひとつは主に東部に分布する、腹面の暗いタイプだとか。台湾は南北にかけて高い山脈が走っていて、特に台東はやや分断されているような状態です。台東に分布するタイワンコブラは表現型とハプロタイプも含め一様にまとまっており、向こうの研究者によれば「黒くてカッチョイイ」そうです。ヘビは普通結構移動の能力は高いので、一つの島嶼なんかでこうした地域変異は起きにくいんじゃないかな、と思ったんですが、タイワンコブラの場合、低い温度では活動限界がすぐ来てしまうらしく、山脈をまたいでの移動はほぼ不可能だろうとのこと。実際標高が高い場所ではコブラは生息しておらず、野外でデカいナミヘビ見つけたら、気兼ねなくむんずとつかむことが出来るそうです。

 
 向こうの研究論文集に載ってたんですが、こうした地域的な基礎研究まで知ろうと思ったら結構大変ですね。

 ある生き物をすぐ「これはこう」と決めつけても、ミクロな視点ではまだまだバラエティに富んでいて、全部を把握しようと思っても次から次へと新たな事象が生まれてくると思うのです。だから、趣味の分野にしても「○○はつまんない」とか言ってる人がいたら、それはまだその人が生き物を楽しめるレベルに達してないんだなぁ、と思います。

(使用カメラ:OLYMPUSE-620)

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2011/09/04(日) 10:53:54|
  2. コブラ Elapidae
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

アダシノレン

Author:アダシノレン
ノーダリニッチ島へ

修士[理学]


Mail : アルファベット小文字で,b.candidus@gmail.com



当ブログへのリンクはフリーですが、写真の無断使用・転用はお断りします。きちんと言って下さいまし。
写真の無断使用された場合、使用料を別途請求いたします。


使用カメラ : LUMIX DMC-FZ50
      : OLYMPUS E-620
: OLYMPUS E-3

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード