
タイワンハブ
Protobothrops mucrosquamatus※ 特定外来種
撮影地:台湾 花蓮
本場で見た大型のタイワンハブ。タイワンハブは沖縄本島に移入され帰化し、現在野外で多くの個体が捕獲されている外来種である。毒性の強さや、在来種と競合し、混血が生じた例もあり、そうした多面的な問題の多さから外来種のランキングの中でも最も規制の強い「輸入・保持・飼育・繁殖」が禁止されている特定外来種に指定されている。
そうした指定を受けている生き物の多くは、我々の目からすれば害獣で、姿かたちも含め、存在そのものが好ましくないように映る場合がある。それが例え本来の生息地で見た場合であっても「日本では外来種だなぁ」といった感情が根底に根づき、どうしても一歩引いた視点で見てしまっていたことに気づかされた。
しかし、そうした一瞬の感情は、実際にカメラを通して、この個体の美しさ・力強さを体感した時に何処かへ吹き飛び、タイワンハブの素晴らしさばかりに目が行くことになった。実際、帰化地で帰化種を見ても、私には同じような感情の変化が生じていたことも思い出した。

外来種問題で「生き物は悪くない。悪いのは人間である」という言葉がよく持ち出されるが、その言葉を発する時、自分がどういった説得力を持って生き物の正当性を説いているのか、そこをよく考えてみたい。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2011/08/29(月) 22:46:45|
- クサリヘビ Vipers
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オオハシリグモ
Dolomedes orion撮影地:沖縄島 国頭村
水面で獲物を待つ。
体が小さく、触肢も発達しているので、雄個体と思われる。そうすると仕留めたいのは獲物でなく、雌なのかもしれない。
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- 2011/08/29(月) 22:22:47|
- 蟲 Invertebrates
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ホンハブ
Protobothrops flavoviridis撮影地:久米島
あぁ、最近ほんとにフィールド行きたいです。チョロッと前に対馬へ出かけたのですが、やはり熱帯成分が圧倒的に足りません。マレーシア・ベトナム・雲南省・海南島とは言いませんから、せめて沖縄に行かせてください。一眼を買ってから八重山も攻めてません。西表島には久しく訪れてないなぁ。

ホンハブ
Protobothrops flavoviridis撮影地:久米島
実は先月沖縄本島に行ってハブを撮影する機会があったのですが、予期せぬアクシデントで見事にブッつぶれて、フラストレーションがたまりまする。もうこの際ハイアイアイ島とかノーダリニッチ島でいいです。僕を南の島に誘ってください。
あ、来月あたりに、僕の写真が使われた本が出版されます。詳しく決まり次第また告知します。今度はなんか笑える本でした。お楽しみに!
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- 2011/08/11(木) 23:19:18|
- ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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スジメアオナメラ
Rhadinophis frenatum撮影地:台湾
幼蛇の体色から、成蛇のそれへと変わる過渡期。輝かしい年代を彼は迎えている。
今日、中島宏章氏のコウモリ写真集「BAT TRIP ぼくはコウモリ」北海道新聞社 を購入しました。生き物を撮る写真屋のはしくれとして、少々打ちのめされたり、写真に対する姿勢や考え方を再認識させられたり。中身もですが、巻末の宮崎学氏との対談は、「生き物の写真を世に出す」という作業をしている若い世代(僕も含め、笑)は必読でしょう。
僕の撮る生き物写真のスタンスは、「絵」であり「窓」です。絵には物語を、窓には背景を、それが見ている皆様に伝われば幸いです。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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- 2011/08/05(金) 23:20:18|
- ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
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