
ニホンマムシ
Gloydius blomhoffii まぁ、題名は置いといて。
マムシは良いですよ。田んぼに行ったら、いっぱいいました。農家さん大変だ。
眠れないときはマムシに限ります。ハブでもヒャンでもサハラツノクサリヘビでもなく、ニホンマムシです。なんだ、この顔の凛々しさは!
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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- 2010/08/30(月) 05:37:52|
- クサリヘビ Vipers
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Laticauda saintgironsi撮影地:ニューカレドニア,アメデ島(2010年3月)
暑さは未だ変わらねど、騒ぐ蝉は遷りけり
いやぁ、とうとうツクツクボウシがメジャーになってきましたね。明け方のクマゼミのワシャワシャ合唱がほとんど聞こえなくなり、ポテポテと死骸が目立ってくる今日この頃。ちょっと前まで沖縄にいたため、このセンチメンタルな生き物の遷移にはちょっと感傷的になりますね。
こっちが季節の移り変わりを憂いている時も、ニューカレドニアのアメデ島では、今日も変わらずウミヘビがウロウロしていることでしょう。
ずいぶん前にパイン島でのこのウミヘビについて書きましたが、本場はこの島。ニューカレドニア本島南部周囲の離島でも観光名所になっているため、日本人観光客でもこの島を訪れたことがある人も多いと思います。僕が行った時もイチャコラしてるカポーや東京の大学の学生らが研修(?)にたくさん来てました。
島といってもほんとちっこい島で、周囲スタスタ歩けば15分くらいで歩けるんじゃないでしょうかね。まぁ、島の概要はググりでもしたらそこここに出ているので見てみてください。
さて、こんな観光地然としたチャラい島になぜ僕が行ったのかというと、もうウミヘビを見るためです。そもそもニューカレドニアに行ったのはラコダクやカグーを見るためでなく、このウミヘビを見に行くために行ったのです。
僕は最初ヌメアのビーチで泳ぎました。クソクソ街の近くというのにサンゴは驚くほど発達してて、ウホッてな具合だったのですが、エラブウミヘビ属
Laticauda が上がりそうな(この属はウミヘビですが、休息や産卵のために陸地を必要とします)陸場がまるでなっしんぐ。岩礁があんまりなくて、江の島ビーチみたいな感じなんですよ。こりゃウミヘビいねぇなぁとガックシして、ウミヘビ見られなかったら大絶望だぜよ、と思ってフロントで「ウミヘビ確実に見られるとこあります?」って聞いたらアメデ灯台を紹介されました。
まぁ、ウミヘビ目当てにニューカレドニアに来る人なんて5,6人くらいしか居ないでしょうから、フロントに「なにすんの?持って帰るの?あなたなんなのですか?」的に質問されました。めんどくさいんで「ウミヘビの研究してた院生です」って言いましたが。ちなみに、ニューカレドニアではウミヘビは保護されているらしく、持ち帰ったりは出来ないそうです。最も、そもそも爬虫類の持ち出しが厳しい島ですし、ウミヘビは毒蛇なんで持ち出したりはしませんが。
まぁ、そんなこんなで次の日、早速アメデ島のツアーに参加して行ってきました。ヌメアから1時間くらいだったかな?で着く島で、朝行って夕方帰ってくるプランで、個人的には「ウミヘビといえば夜だろうよ。夜まで居たいよぅ」とか思っていたんですが、この島は灯台を管理する家族以外は滞在が許可されないそうです。ぐぬぅ…と不安いっぱいに行ったんですが、いっぱいいた。

もうですね、砂浜にポテポテ落ちてるんですよ。日本では、西表島なんかで調査やっていると、圧倒的に夜の方が活動しているんですよ。もしかしたら人の通わない砂浜なんかでは、結構昼間にも動いているかもしれませんが、とりあえず人がワーキャーいる星砂ビーチとかでは、ほとんど居ない。
でも、アメデ島にはいっぱいいました。いや、なんもないだだっ広い砂浜にニョロニョロと海から上がってくるんですよ。砂浜を抜けると草むらがあったり木が生えてたりして、そこにウミヘビたちは休息のために向かっているわけですが、いくらなんでも無防備に上がって来すぎでしょうよ。
なんて楽しい島なのでしょう!と一人大回転で転げまわってウミヘビと戯れていたんですが、一緒に上陸した大学生やフランス人たちが興味を持って話しかけてくる。大学生は良いんですが、フランス語はわかんないですよ。しかも、あいつら英語を話しゃしない。多分自分の国が一番偉いと思っているので話さないんですよ。なにがメルシィ-ボクだ!
しまいには、なんかすっげぇファンキーな格好したおじいちゃんが「こう持ってポーズしろ」とか「ここにウミヘビを補定しとけ」みたいなニュアンスでアレコレ言ってきました。美女があれこれ注文するならウホホイとやるんですが、なんで僕はニューカレドニアにまで行って爺のウミヘビアシスタントしなけりゃならないのか。
あ、ちなみに最初に書いたように、このウミヘビはコブラ科に属する毒蛇です。咬まれたら多分死にます。まぁ、それをエヘエヘしながら触っているから多分僕がヘンテコなんですが、命がけのサービスですよ。
そんなこんなで、林に避難してさらにウミヘビを撮ってました。この属のウミヘビはこうして陸上活動が巧みですから、木にも登っちゃう。ほんとは木の上に絡まっているウミヘビを撮りたかったんですが、残念ながら見つけられず、足元に来たこのウミヘビちゃんをポージングさせて撮りました。やらせですがこんな風に(多分)居るんですよ!

そして、見てもらうとわかるんですが、このウミヘビ、オレンジというか黄色というか、何色だ?中国の伝統的な色彩で言う鵝黄色的なおされな色合いなんですよ。近年まで我が国にも分布しているアオマダラウミヘビ
L. colubrina と同種とされていたんですが、アオマダラがその名の通り灰青色を基調としているのに対し、本種は鵝黄色。サイズも小さく、色彩の為か顔つきも愛らしいです、笑。
ウミヘビ目的でニューカレドニアに行く人は少ないと思いますが、この地に訪れたら是非彼らを観察してみてください。きっと素敵な佇まいに感動するはずです。触るのはお勧めしませんが。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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- 2010/08/29(日) 03:33:33|
- ウミヘビ Sea snakes
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ハルマヘラジャイアントゲッコー
Gehyra marginata我々が、もし卑小な昆虫だったなら、その美しい瞳を見ることなく、この獣に捕らわれていたことだろう。

我々は、観察者足り得ることで、この小さな獣を堪能することが出来るのだ。
(使用カメラ:LUMIX DMC-FZ50)
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- 2010/08/27(金) 20:15:50|
- ヤモリ Geckos
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シロクチアオハブ
Cryptelytrops albolabris (
Trimeresurus albolabris)
撮影地:香港島 ビクトリアピーク 2010年8月
正直アオハブのグループってそれほど興味が湧かなかったのだけど、やはり野外で見ると良いっす。

毒蛇の飼育に関しては、許可が取れる(今のご時世ほぼ不可能でしょうが)状況にあっても、一般家庭では到底すすめられません。毒が弱いものをといっても、アレルギー反応が過敏に起きる可能性もあるし、何より大事な人が傍にいる場合、取り返しのつかない事故に発展する恐れもあります。
毒蛇は素直に野外か動物園で眺めましょう。ただ、最近の動物園ではあんまし毒蛇を展示してない気がするのですが。頑張って!動物園の人!
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
追記:あ、拍手のコメントを色々頂いているんですが、あれって管理画面でコメント返してもコメントくれた人が読めるんですかね?
ちょっとそこが疑問なのと、鍵付きでコメントされている場合も多いので、表立って返事するのもアレなんでこの場を借りて感謝申し上げます。きちんと読んでますよ~!そいでもって、色々と励まされています!ありがとうございま~す!
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- 2010/08/25(水) 23:01:21|
- クサリヘビ Vipers
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パプアンパイソン
Apodora papuana この蛇が本当に好きな人は、大抵善良で素直な良い人だ。しかし、どこかがおかしい。壊れている。それは言葉に出来ないけれど、この蛇の魅力というのも言葉にはできないので、多分そうした性質がリンクしているのだろう。
この眼に魅入られたら、もうアウターゾーンの扉は開いている。最初は辛いが、浸かりきってしまうと、案外楽だ。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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- 2010/08/24(火) 23:01:02|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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アオダイショウ
Elaphe climacophora 暦の上では残暑見舞ですが、まだまだ暑い日が続きますので、暑中見舞いと致します。
冗談じゃなく、日光が照りつける昼間は動けない体となってしまいまして、2時間も動けばオーバーヒート。しかし、青大将やら縞蛇やらを撮ろうと思ったら、まぁ昼間に動かないとお話になりません。活動をほぼ蛇たちに合わせて、日が昇るバスキング時間から体が暖まるまでが勝負の時間で、昼過ぎれば僕も蛇もお休みです。
ただ、昼のフィールドワークというのは、夜のフィールドワークにはないアクティヴな爽快さがあって、田んぼ作業のおばあちゃんとの会話も楽しめる、笑。暑い中働くおばあちゃん達はえらいと思う。そんでもって、僕みたいな闖入者に「畔ば歩いて、よかたいよかたい(いいよいいよ)。マムシに咬まれんごと気ぃつけんしゃい」と気遣いまで!
そして、ようやっと青大将!ハンサムな蛇だねぇ。
(使用カメラ:PLYMPUS E-620)
- 2010/08/18(水) 11:55:52|
- ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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トノサマガエル
Rana nigromaculataこうして牧歌的に写真が撮れるような、好きなことが出来る自由な社会を築いてくれたことを、先人たちに感謝します。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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- 2010/08/15(日) 22:02:54|
- カエル Frogs
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どうも、アダシノこと田原義太慶です。
今週の14日(土)より、沖縄県の
おきなわワールド・ハブ博物公園さんのところで、写真展をやらせていただきます。デザインやレイアウトはぜぇんぶ、デザイン会社の
D/PENS PLANSさんとハブ博物公園さんとこでやっていただき、僕は写真撮って、文章書いただけですが、いくつかレイアウト案を見せてもらいまして、これが実にカッコイイ!!(笑)
沖縄に旅行の際には是非是非お越し下さいまし。沖縄の方もお誘い合わせのうえご来場ください。多分僕も会場に行くと思いますので、その時はまた告知いたします。
おそらく、世界で唯一のピンクハブ・さくらちゃん(笑)もお持ちしておるようです。
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- 2010/08/12(木) 23:56:13|
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ニホンヒキガエル
Bufo japonicus 静岡は今年もおあずけです。あぁ、行きたかった行きたかった。買うもんは多分ないと思うんですが、人と会えなかったのが残念です。あと、久々にヘビショーが見られたのに…
とりあえず11月のHBMは行けるようきちんと計画しますよぅ。ハープライフのナカイさんのベニヘビパチモン発言に笑いました。
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- 2010/08/06(金) 19:25:25|
- カエル Frogs
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ニホンマムシ
Gloydius blomhoffii 今月、沖縄に行くかもしれません。まぁ、詳細が決まりましたらこのブログでも発表いたしまする。皆様を毒蛇の世界に誘いましょう、笑。
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- 2010/08/05(木) 00:06:18|
- クサリヘビ Vipers
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チャイロオオカミヘビ
Lycodon effraenis だいぶ前の記事で「チャイロオオカミヘビ来たけど死着だったYO!チクショー!」って書いたんですけど、あの後すぐ新しい個体が入荷されて、サクッと買いました。ビバガの新着に載っていた個体で、それを待ち望んでいた、超極々一部のマニアです。すいません。
まぁ、こんな地味な蛇欲しがりませんわな。僕もポア・パイソンマニアとか大型ナミヘビ好きだったら、見向きもしないと思います。でも、僕はイチ蛇好きとしてすべてのヘビを愛します。そして、ここ数年はディノドン・リコドン、アジアのヘビブームなんで、そりゃ欲しかったですよ。結構広域には分布して入るようで、外国の爬虫類相を紹介するページなんかでも「普通種」とか書かれているんですけど、まぁぁぁたく入荷がない。そんなに見つからないもんかな~とは思いますが、需要もない分居てもあんまし出荷の対象とみなされないのかもしれませんね。最もここ最近は、こうした「誰が飼うンだよ」って蛇を色々と頑張って入れて下さる御仁がおりますので、ちょっと控えていただけると経済的に助かります、笑。

とにかく、地味なヘビなんですが、前にも書いたように、お腹が超鮮やかなレモンイエロー。背面の地味さとこの腹面の対比のおされ具合!
こんなチラ見せされたら、興味を持たずにはいられないじゃないですか。まぁ、詳しくは昔の記事を見ていただきたいんですが(http://adashinoren.blog95.fc2.com/blog-entry-394.html)、このグループの面白さは「擬態」に尽きると思うんですよ。ただ、この擬態ってのがクセもので、ベイツ型擬態の証明というのは思いのほか困難なようなのです。そりゃそうで、「モデル、擬態者、捕食者」って繋がりを科学的に証明しなければなりません。そんなの相当困難ですよ。感覚的に「そうなってそうだなぁ」と思うことや、書くことは簡単ですが、仮説を支持する説得力ある情報をそろえるには、ほぼ不可能なんじゃじゃないかなぁ、とも思います。そして、時には妄想すら打ち砕かれることもままあります。
以前僕は、「この腹面のパターンはある種のコブラ科の蛇に擬態していて、行動面までまねている可能性があるかも」と書いたんですが、とりあえず来たヘビはまったくそんな行動とりゃしません。上の写真はやらせですが、本来ならこういう腹を見せつけるディスプレイするんじゃないかな~?と思っていました。まぁ、この場合n=1ですから、そもそも飼育下なんで、それこそ何にも言えないんづが、ちょっと期待が打ち壊された瞬間でした。結構いじめたのになぁ…
テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2010/08/03(火) 21:37:16|
- Dinodon/Lycodon
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