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Groveling things

爬虫類やらその他のイキモノ

ウギウギ君

ハロウェルアマガエル

ハロウェルアマガエル Hyla hallowellii

 今の時期,ヤンバルではハロウェル君たちが大フィーバー.こいつらが大合唱している場所に行くと,四方八方からウギウギウギウギと想像を絶するくらい喧しい声が鼓膜に響く.

(使用カメラ : OLYMPUS E-620)
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  1. 2010/02/28(日) 16:18:53|
  2. カエル Frogs
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沢のぬしさま

ホンハブ Protobothrops flavoviridis

ホンハブ


ホンハブ


 新カメラはハブと相性が良いかもしれない。コンデジに比べるとピント合わせが相当シビアで、ウミヘビ師匠が「苦労するよ」と言っていた意味がようやくわかった。

 あ、今朝方それなりの地震が沖縄で起きましたが、僕は大丈夫です。にしても、沢に入っているときで無くて良かった。容易に崖崩れとかしますからね。

(使用カメラ:OLYMPUS E-620)

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2010/02/27(土) 15:44:11|
  2. ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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ゴジラの息子

イボイモリ Echinotriton andersoni
※ 沖縄県指定天然記念物

イボイモリ


イボイモリ


イボイモリ

ミニラでもなく、ベビーゴジラでもない。しいて言えば、初代ゴジラのハッチリング?

(使用カメラ OLYMPUS E-620)

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  1. 2010/02/26(金) 13:15:12|
  2. イモリ Newts
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一眼ハイナン

ハイナントカゲモドキ


ハイナントカゲモドキ Goniurosaurus hainanensis

 
 さて、先日ワタクシは新たなカメラを購入いたしました。

 オリンパスのE-620。

 フィールドで使うEシリーズの最高峰はやっぱE-3ですが、重いし、高価いし、まぁヒョウだのゾウだの撮るわけではないので、宮崎あおいちゃんも可愛いし、使い勝手からE-620。FZ-50の後継機として、手に馴染ませるべく撮りまくっております。今日はとりあえずの白バック撮影。正直ライティングや構図の取り方はあまり変わらないですし、白バックは見せ方が単一になってくるので、まだ一眼の良さというものはよくわかっていません。最もカメラ自体、買って昨日今日の状態ですから、ほとんど使いこなせてなどないのですが。チト、綺麗には写ってるのかな?

 やはり、フィールドなど様々な条件下で、どの様な働きを見せてくれるのかを試したくてヤキモキしております。というわけで、明日の夜はさっそくヤンバルなどに出掛けてまいりたいと思います。リンク先の子らと一緒に行動するんですが、なんかあまりかまってやれなさそふ。

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  1. 2010/02/25(木) 04:35:17|
  2. トカゲモドキ Eyelash Geckos
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シベットヘビの1種

Stenophis sp.

シベットヘビの1種 Stenophis sp.

 前々から気になっていたマラガシースネーク。オオカミヘビ好きの僕が、このグループに興味ないはずがないじゃありませんか。ただまぁ、このヘビの近似タクソンといえば Boiga 属に軍配が上がる気はしますが。

 日本へは、このグループはこれまでに4,5種が入ってきているものと思いますが、キオビ S. citrinus やシロオビS. betsileanus などの、よほど特徴的なものならばとりあえず絵合わせ的な同定で判断がつきますが、写真の個体のように、明るめの地色に黒バンドが入るタイプのものは少々混乱があるかと思います。少なくとも似たような外見をしているものは以下の4種がいるようで、今のところ国内では猫も杓子もガイマード S. gaimardi にしとけ、というような風潮が見られる気がします。

S. carleti
S. gaimardi
S. granuliceps
S. pseudogranuliceps


 これら類似種の同定には、クリーパーで乙部洋平氏も指摘しているように、腹板数と尾下板数のような形質を調べることが大事で、それに加えて、バンド数や体色などを見ていくのがよいかと思います。最もよい文献は Vences et al. (2004) によるシベットヘビ属のレビューで、これはネットでフリーで落とせますし、わかりやすい写真も掲載されているため、シベットヘビの同定には重宝すると思います。
 論文によると、カーレット S. carleti とガイマードは、このグループ内でも非常に似ている2種ですが、現地での両者の分布域はかなり隔たりがありようですし、腹板数が重ならない(カーレットで252-258、ガイマードで266-284)ということで見分けはつくようです。ツブガシラ(でしたっけ和名?)S. granuliceps と二セツブガシラ S. pseudogranuliceps は腹板数の少なさ(前者が224-245、校舎が220-239)と、背面の模様の細かさから先の2種とは比較的容易に区別はつくようですが、こいの2つの同定というのはなかなか大変なようです。
 写真の個体は、とりあえず画像だけ見て、上に挙げた4種とはどうも雰囲気が異なるという、非常に第6感的・絵合わせ的発想で興味をそそられた個体で、どうしても実物を手に取って見たくなり、ショップの方にに少々無理してもらって送って頂きました。

Stenophis sp.

 早速来たものをみると、雰囲気からツブガシラの幼蛇に似てはいるものの、やはりそれとは異なり、ツブガシラとガイマードの中間に見えます。そこで、コピーをとって腹板を数えて見ますと238枚。これではカーレット・ガイマードとは20枚以上異なりますから、さすがに変異のレンジともいえない感じ。では、ツブガシラとはどうなのかというと、一応腹板数のレンジ(224-245)には収まるものの、背面のパターンがかなり異なります。ここで、先に紹介した Vences et al. (2004) をよく読むと、ツブガシラと同所的に分布するガイマードに似た未記載種の記述があります。採集地はパンサーカメレオンの産地で有名なアンバンジャで、2000年に1個体のみゲットされています。こいつの腹板数を見て見るとジャスト238枚!
 こいつでね!?とは思ったものの、論文中の未記載種の写真を見ると、やはり斑紋パターンが異なるのですよ。写真の個体は黒バンドがしっかりとサイドまで回っていて、腹板のすぐ上まで接しているのですが、論文中の未記載種ではちょうど鞍型状に黒い斑紋が入っていました。また、腹面の模様に関して、写真の個体は模様が入らず、きれいな乳白色をしているのですが、未記載種には "dirty spotted "とか書かれているじゃありませんか。まぁ、これは1個体のみの記述なので、それこそ個体差や齢差がかかわってくるのかもしれません。個人的にはツブガシラの変異かもしれないと思って戦々恐々なんですが(ツブガシラはアダルトになると非常に不細工になるのです)、今のところ非常に判断が付き辛いので、sp.扱いで飼育しております。

 ちなみに、飼育は餌のヤモリさえ切らさなければ、かなり容易であるという印象を受けました。最初その外見からチャマダラみたいな視覚依存型じゃないのかなぁ、だったら面倒だなぁとか思っていたんですが、普通に置き餌をすぐに食らいました。将来的にはピンクマウスなどへの移行も行えそうですが、今の段階ではヘビが非常に細いのと、ヤモリ食いのものにはヤモリさえ与えておけば、とりあえず死なないという経験があるので、当面はヤモリ(またはトカゲの類)を中心に給餌してみようと思います。


 うちには6年物のタイリクバイカダがいるのですが、まぁヤモリだけで特に問題なく買えています。以前、ピンセットから容易に餌を受け付けるサキシマバイカダも飼っていたのですが、こいつをピンク中心の食生活に切り替えると、すぐさま死んじまった経験があるのですよ。なので、ヤモリ食いの細いタイプのヘビには、できる限りヤモリ中心に与えるようにしています。ピンクで飼えたら楽なのに。

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  1. 2010/02/23(火) 01:36:15|
  2. ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
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台湾のクールガエル

クールガエル

クールガエル Limnonectes kuhlii


クールガエル

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  1. 2010/02/20(土) 02:57:29|
  2. カエル Frogs
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モラトリアムは終焉を告げ

ホンハブ

ホンハブ Protobothrops flavoviridis
 
 ホンハブの本懐は,雨の日にあるのかもしれない.しとどに濡れたその体躯は,晴れた日に見る乾いた黄色でなく,艶やかな煌めきを持って,絢爛な装飾美を主張しているように見える.

 そんなホンハブの美しさを撮影しようとするのは,中々に骨の折れる作業で,雨が降りやまなければ心も折れる.写真のハブとは,実に数カ月ぶりの対面と相成ったわけであるが,その日も雨は激しく,雨足は時間が経つにつれ激しさを増すばかりであった.
 とある林道に差し掛かった時に,これまで現れた数多のヒバァやヒメハブとはまるで異なる輝きをもって,巨大な体躯のハブが道を横切って行った.雨は相変わらず激しかったが,その美しさに魅了され,また久々の邂逅であることも相まって,傘もささず,すぐさま車を飛び出した.

 雨に濡れたそのハブは,眩いばかりに地色を発色させ,突然の闖入者に臆することなく悠然と構えを作り,僕を凝視していた.沖縄本島のハブは,そう矢鱈に咬みついてくるものではない.特に十数年の歳月を過ごしているであろう,大型の個体は,ある程度の余裕を持って咬蛇姿勢を取り,可能な限り睨みだけでその場をやり過ごそうとする.無駄に飛びかかってくるのは奄美諸島の個体群で,一度外敵の居る状況に陥れば,己の危険性を過剰に誇示しようとしているかの如く打ちかかってくる.

 目の前にいるハブは,それとは違い,橙色の光彩を電灯の灯りに煌々と反射させて,凝とこちらを見据えるだけであった.時折二,三度舌をちらつかせ,こちらの動向を図ってはいるが,それ以外に身じろぎもせず,僕とハブとの距離は緊張感を持って保たれていた.

 ホンハブ

 このまま,この恍惚な時間が続けば言うことはないのだが,ハブと違って僕は雨に濡れ続けると風邪をひく.この刹那な出会いは情景として心に記憶しておけばいいものの,俗物である僕は物証としての記憶を持ちたがる.つまりは写真が撮りたいのだ.
 さすがにこの豪雨の中,カメラを持ち出すのは容易ではない.傘をさしながらの撮影というのも,無毒蛇や小型の毒蛇ならば可能であるが,今対峙するのは僕の身長に迫る巨大なハブである.状況は中々に厳しい.

 それでも,やはり物欲というか所有欲が勝って,僕は車にカメラを取りに行った.開いた傘を体に申し訳程度に固定させ,両手が何とか使えるようにした.ハブはまだその場におり,奇妙な風体に身を窶した僕を,相変わらず鋭い眼差しで見つめていた. 

 カメラを起動させ,ハブに近づく.先ほどよりずっと距離を縮めてハブに向かう.これまで保たれていた均衡は破られ,ハブは身を固め,密なとぐろを巻き始める.これは本格的な攻撃の前段階だ.首にしなりをつけ,ピットで正確に僕の居る方向に狙いをつける.これ以上近づけば,次の瞬間には全身の筋肉を躍動させ,その毒牙を打ちこんでくるだろう.そのトリガーを引かぬよう,ギリギリのラインに踏みとどまり,シャッターを押す.

ホンハブ

 雨は一向に止む気配がない.

 時折強い横風が吹くため,体に固定していた傘も外れる.僕はもとより,カメラの方に直接雨が降りかかる.ハブの方は,相変わらず咬蛇姿勢を保っているが,いまだ打ちかかっては来ず,心なしか緊張が収まってきているようにも見える.油断は禁物だが,こうなると,慎重に緩慢な動きで接すれば,よりハブ自体に近づける.これは説明するのは難しいのだが,いくつかハブを撮影していると,咬む咬まないの動向が,若干把握できてくるように思う.勿論それは個人の妄想の類に他ならないかもしれないが,今の時点でこのハブは咬んでこないように思った.
 それ故,可能な限り接近する。レンズとハブとの距離は,握り拳にも満たないほどに縮まった.ハブは動かない.シャッターを押す.

 突然カメラのディスプレイが暗転した.僕はハブと接するときは,安全のためファインダーを覗かず,ライブビューを見ることで撮影しているのだが,突然その画面が暗くなった.ハブから離れ,カメラを確認する.動かない.電源を入れ直す.起動は,した.しかし,シャッターが下りない.いくつかのボタンも反応しない.

 壊れたのだ.

 とうとう僕のカメラは壊れてしまった.

 思えば過酷な働きをさせてきた.今までよく壊れないな,と思う状況が何度もあった.それが今壊れた.先ほどまで雨に晒されていたのだ.普通壊れるだろう.ハブに夢中になり過ぎて,カメラの置かれている状況を無視していた.それでもこのカメラは,壊れる直前まで一生懸命働いてくれていた.今回のハブの写真は,特に自分で満足がいくものであった.たぶん,このカメラであるからこそ撮れた画であるとも思う.

 車に戻る.自分を拭く前に,まずカメラを丁寧に拭いてやった.ふと外を見れば,かのハブはその場からいなくなっていた.撮影に付き合ってくれてありがとう,と心の中で感謝する.
 カメラは相変わらず,ディスプレイに画を映し出すだけで,すべてのボタンが機能しない.カメラにも,撮影に付き合ってくれてありがとう,と心の中で感謝する.同時に深い懺悔を捧げる.

 人からよく,どうやって撮影しているのかを聞かれるが,僕の撮影法は中々に変則的で,このカメラであるからこそ編み出せた,苦肉の方法であると思う.逆にこのカメラであるから,少し人とは違った撮影が出来たのだとも思う.そのおかげで,僕の写真のいくつかは評価されたし,写真を通じてたくさんの素晴らしい人たちとも出会うことが出来た.

 今後は,新しいカメラを買うことになるだろう.思い切ってデジタル一眼を手にするかもしれない.何となく今まで一眼に手を出さなかったのは,このカメラがあったからで,こうして今まで働いてくれているのだし,可能な限りこいつで勝負したかったというのがあって,周りが次々と一眼を購入する中で,頑なにこいつを使い続けてきた.このカメラである故の安心感というものもあって,この甘んじた状況を手放したくないというのも勿論あった.

 しかし,今後は状況を変化させないといけないだろう.とりあえず,写真撮影というのは次の段階に進むことになると思う.その状況がそのまま僕の今の状況でもあるので,カメラの死は,如実にモラトリアムの終焉を感じさせた.

 まだまだ表に出していないこのカメラの仕事というのはあるから,今後もしばらくはそうした写真を出すとは思う.ただ,いつまでもそれに縋ってはいられないので,新しい道を模索する際には,閲覧者の方々には,また新たにお付き合いさせていただきたい.それなりに見る人には見られているブログなので,期待を裏切らないよう,精進を続けようと思う. 

 最後に.FZ-50,今まで色々とありがとう.

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  1. 2010/02/18(木) 22:39:10|
  2. ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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岩窟の道化師

アオマダラウミヘビ

アオマダラウミヘビ Laticauda colubrina

 日本に3種いるエラブウミヘビ属のうち,本種が一番好き.こう,顔つきはピエロのような愛嬌があるのに,おそらく毒性は同属のエラブウミヘビやヒロオウミヘビより遥かに凶悪であると思われる.本種は,日夜自分よか太い凶悪なウツボ達を喰らうべく戦っている猛者なわけで,この両者は赤の女王理論的に毒性の発達と対毒性の軍拡競争という修羅の共進化を歩んでいるらしい(Heatwole, 1998).

 しかし,そんな一面は外見や普段の行動から伺い知ることは出来ない.
 今まで何十匹という個体を扱ってきたけれど,一匹たりとも咬みついてくるようなことは無く,掴んでもせいぜいだらだらと身をよじるだけ.口も開けやしない.エラブやヒロオもヘビの中では温和といえば温和だけれど,さすがに計測の為に押さえつけたり,胃内容物を扱き出したりすれば,怒って咬みついてくる.なのに,本種にはまったくそれがない.まわりからも聞いたことがない.

 いじっておいて何だが,少しは咬みつきゃいいのに,と思う.エラブウミヘビ属の中で最も大きくなる種類だし,大きくなるにつれ頭も巨大になり,それ故毒腺も大きくなっていることだろう.一度安楽死させた大きな個体の毒を絞ってみたことがあるが,(エラブウミヘビ属の中では)強大な毒牙から透明な毒液がかなり抽出できたことを覚えている.さすがにこいつに咬まれて,あの毒量が注ぎ込まれれば助からないだろうと思った.


アオマダラウミヘビ

 それでも,こいつは咬みつかない.もちろん生き物であるので,何事にも例外はつきものだし,他人に咬まないと保証するなぞ絶対したくはない.事故が起きてからでは遅いだろうし.
 そもそも,一般にウミヘビは口があまり開かない,とか,滅多に咬みつかない,とかなんとか書かれていたりするのをよく見るが,ウミヘビをいくぶんか扱った身としては口が裂けてもそんなことは言えない.どのウミヘビも普通に口は開くし,確かにエラブウミヘビ属はそれなりに温和であると言えるかもしれないが,上に書いたように触り方一つで咬みついてくる危険性はある.ヒロオウミヘビなんぞは,掴んでいるとかなりの個体が口を開ける.Hydrophis属は怒らせればガブガブ咬んできて,海の上でも陸の上でも危険極まりない.ウミヘビの危険性の一般論は,実際にウミヘビを扱ったことのない方々が作り上げているように思う.

 しかし,そんな一般論の中でも,アオマダラウミヘビに関しては少し当てはまるような気はする.ガブガブ咬んでくる本種というものがいるのであれば是非見てみたい.

 アオマダラウミヘビのその力は,唯一餌魚種にのみ向けられるのだと思うと,ウツボ達にちょっと嫉妬する.

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  1. 2010/02/17(水) 03:44:22|
  2. ウミヘビ Sea snakes
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岩肌に佇む

Rana swinhoana

Rana swinhoana 台湾,烏来

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  1. 2010/02/11(木) 15:38:16|
  2. カエル Frogs
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わらわら

イヌセンボンダケ?

イヌセンボンダケ Coprinus disseminatus なのかな?
台湾,烏来にて.

 茸ですよキノコ.平凡社新書から「きのこ文学大全」という素敵な本が出ているのですが,これは良いです.きのこ文学のさわりを紹介するだけなのに,非常に蠱惑的な本となっておりまして,それをとっかかりに,よりきのこ文学に嵌ってしまえば,それは後戻りできない茨の道ならぬ,菌糸の道になってマタンゴ化すること請け合いです.そして,ボートでふらふらと霧深き夜の海を漂うことになるのです.でも,安心してください.この本には.そうならない様に毒茸の危険度ランクが如く,書籍の危険度を示していますので,マタンゴになりたくない人はそうした書物に関しては,大全の紹介文だけ読んで,あとはそっと伏せておきましょう.

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  1. 2010/02/06(土) 23:30:12|
  2. 未分類
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恥ずかし

Bungarus multicinctus

タイワンアマガサ Bungarus multicinctus

 やっとこさビバガを読んだんですが,だーいしったい!

 著者名の田中とかもうどうでもいいくらい大失態.苗字なんて田岡でも田辺でも何でもいい.自分の記事を読み直してみるとキイロ(マルオ)アマガサの種小名間違えてやんの.Bungarus fasciata にしとりますな.正しくはB. fasciatus.っすね.オオカミヘビLycodon と同じく属名の性が男性なのか種小名の語尾が -tus に変化していますね.元記載はSchneider (1801) によるもので,この時は Coluber fasciata とされてたので ata でも良かったんですが,Cantor (1847) が「Catalogue of reptiles inhabiting the Malayan peninsula and islands」でバチコーン!と Bungarus として再記載し,ズガーン!と種小名を変化させてました.先人の仕事に敬意を払わなかったことと,Bungarus大好き❤とか言っておきながら,こんな間違えをしたことをお許しくださいませ.

Bungarus multicinctus

 日ごろ「学名は大事なんで,間違えないようにしやう」とか言ってるくせに,全国紙で間違いを晒してしまって,ほんともうこのアマガサみたく顔隠してぇでございますよ.

Bungarus multicinctus

 あーアマガサアマガサ.
 あ,ちなみに今回台湾で見たこのタイワンアマガサ.B. m. multicinctus が正しく亜種名まで表記したものですが,大陸にもこの亜種は居るし,なおかつ広い分布域を持ち,多分色々隠蔽種がいるとされているので,なんとなく気持ち悪くて亜種名までは書きませんでした.和名についても「たいわん」って付く奴で,大陸にも分布しているのが多いので,なんか気持ち悪いですよね.タイワンハブはわりと普通に使ってしまっていますが,あれも台湾だけじゃないし,台湾と大陸とで違いがあるみたいですしなぁ.あぁ,気持ち悪い.

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  1. 2010/02/06(土) 04:36:26|
  2. コブラ Elapidae
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FOR

サキシマハブ

サキシマハブ Protobothrops elegans

 生き物屋は動物の路上轢死体のことをD.O.R.(Dead On the Road)と呼び称す.

 「さっきカンムリワシのでぃーおーあーるが落ちてたよ」とか.

 「イワサキワモンベニヘビ,でぃーおーあーるでいいから見てみたい!」とか

 生き物屋同士の会話には割りと頻発する単語で,交通事故に会う動物が多いということなのだろう.特に南西諸島では人と動物との距離が近い分,交通事故は起きやすい.まぁ,人とて交通事故なんて毎日起きているものだろうから,よりちっこい生き物なんかは言わずもがなで,交通事故=即死ってなことが多い.爬虫類や両生類なんかは,小さいものだとほとんど地面と一体化しちまってるものも良く見かける.

 そして,そんなD.O.R.を求めてスカベンジャーな肉食性の動物たちは道路に彷徨い出てくる.西表島だと雨の日なんかは,カエルがそこかしこで轢かれているので,それを求めてサキシママダラやサキシマハブなどのヘビが地面をしきりに索餌している様子が観察できる.路上採餌なんでForaging on the road,F.O.Rとでも訳せようか.落ちている死体を食うだけだから非常に楽な採餌法だが,気を付けないとF.O.R.が次の瞬間にはD.O.Rになってしまう.餌がいっぱい落ちているというのは,その分車が通っているということだから,その一帯の危険度は高い.ハイリスクハイターンってやつだが,轢かれているヘビを良く見かけることから,少々リスクのほうが高いのかもしれない.なんせ沖縄の人は,ヘビを見ると無毒蛇であろうが何であろうがヘビはハブと認識し,轢き殺そうとすることが多いのだから.

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  1. 2010/02/04(木) 03:24:56|
  2. クサリヘビ Vipers
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闇に立つ

リュウキュウアオヘビ

リュウキュウアオヘビ Cycophiops semicarinatus

 鮮やかなタイワンアオヘビと変わって,侘びのリュウキュウアオヘビ.それでも立ち上がったときの腹部の黄色はパッと目を引く.近縁種が割りと近場の外国に居るというのは,見に行きやすくていいやね.

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  1. 2010/02/01(月) 00:28:49|
  2. ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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プロフィール

アダシノレン

Author:アダシノレン
ノーダリニッチ島へ

修士[理学]


Mail : アルファベット小文字で,b.candidus@gmail.com



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写真の無断使用された場合、使用料を別途請求いたします。


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      : OLYMPUS E-620
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