今年もあと十数分で終わりでごぜぇますな.
今年お世話になった方、ブログを見に来ていただいた方、そして全ての生き物たちが幸せな未来を送れますよう,フタイロネコメに願いをこめて今年は締めくくりたいと思います.
はっぴーにゅーあわー
アダシノ
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2009/12/31(木) 23:46:11 |
カエル Frogs
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ヤンバルオオフトミミズ
Pheretima yambaruensis 雨の日なんかにヤンバルの林道を走っていると,ぬらぬらと怪しく光る蛇状物体が道路上を蠕動している.これがアフリカとか中米であったら「アシナシイモリだっ!」と車を止め,喜び勇んで駆け出すこと七つの海のティコの如しだが,生憎この沖縄には無足目は分布していない.
その正体は無脊椎動物である大きなめめずである.名をヤンバルオオフトミミズと言い,大きい上に太いとは,なんとも居丈高なネーミングで,大きくも太くも無い筆者はこの名の前に萎縮せざるを得ない.記載が2000年と割かし新参者のミミズだが,その存在自体は以前より良く知られており,かのミミズ食い貴公子リュウキュウアオヘビの主要な餌のひとつであろうと考えられている.やんばるの大っきなミミズ食ってんのは分かっているけど,食ってるミミズの名前が無いよぅ,という爬虫類学者の懇願があってかどうかは知らないが,2000年にこれともう一種大っきなミミズ,アカシマフトミミズ
P. kunigamiensis が記載されている.さらには,安座間(2002)が沖縄島のフトミミズ属に関して詳細に研究し,8種の既知種と26種の未記載種を報告しているというえらいこっちゃな事態であるという.かように沖縄では,ちきんと研究されれば,ドンドコ未記載種が発見されるマイナーな分類群というのが花盛なのであり,今もガツガツと琉球列島のヤスデの仲間について分類が進んでいる.
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2009/12/28(月) 00:46:39 |
蟲 Invertebrates
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結局PCに向かって,カタカタやってたクリスマス.正月もカタカタやってることでしょう.
良いんです.「KINGSNAKES and MILK SNAKES」(TFH出版の奴)と「THE HERPETOFAUNA OF NEW CALEDONIA」,そして「A GUIDE TO THE REPTILES OF BELIZE」が安く買えたから.
某所に入荷ってた南米ミルクsp.はやっぱ南米の人に見えない.てか,どんな人にも落ちない.ペールミルクかプレーンミルクの変な奴か,もしかしたらニューメキシカンだったりして.なんかそれにしか見えなくなってきた.
ベリーズの本にも載ってたブランチャードはやっぱかっこいい.一番好きなミルクはメキシカンミルクなんで,それのお洒落になったのがブランチャードだと思う.コナントまでいくとちょっとお洒落の方向性を間違ってると思う.
リンク先見たら同じくミルクスネーク出していた.二番煎じじゃないですか,恥ずかしい.カリキンは脱皮前だったんだよぅ.
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2009/12/25(金) 21:27:19 |
ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
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Dolomedes orion こんな蜘蛛見て一人笑うやんばるの夜
世間はクリスマスイヴですね.
クリスマスにはカリキンが似合うと思うので,明日はカリキンをアップしたいと思います.去年もそんな感じだったと思います.でも,今日は婦女子たちとチャラく,お茶なぞしちゃう!なので予定は未定です.
2009/12/24(木) 05:57:20 |
未分類
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ホンハブ
Protobothrops flavoviridis まっこと寒くなりましたし,ホイホイお外に出られないのでハブエキスが不足しておりやす.施設に行けば姿は見られるんですが,やっぱ野外で見なきゃぁねぇ.とりあえず来年の目標は,渡嘉敷島と徳之島のおハブ様だ!
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2009/12/23(水) 05:44:21 |
ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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ちょっと前から,かのゲッチョ先生こと盛口満さんが主催するホネホネ団Rなる怪しげな集まりに顔を出しております.この会は,大学の一角を占領し,沖縄各地から生き物好きが集まって益荒男が如く猛々しく死体を捌き,修験者の如く無心に骨から俗世の垢(まぁ,お肉のこと)を除外する,傍から見れば餓鬼道か阿修羅道のような様相を呈しているアカデミックな会合なわけです.ゲッチョ先生の著書「生き物屋図鑑」に出てくる生き物屋と称される人界からアウェーしちゃった方々が喜々としながら,時には亀を煮て,時には猿の頭の中を覗き込んで,そして時にはシュールストレミングの暴力に咽び泣き,生命の未だ知られざる神秘に原始的にアプローチをするというのがこの会のレゾンデートルであると感じました.
僕自身骨取りはたまにするのですが,最近はヘビかウツボしか骨取りをしなくなって,四肢があるような生き物はめんどくさくて,皮を剥いで,ちょこっと除肉すると「あとはまかせたぜぃ!」と知人の動物園関係者なんかに丸投げしてしまうというホネホネ団としては徹頭徹尾堕落した姿勢に慣れてしまい,さらに楽に骨取りが出来るある方法を団員の方に提示したら,アウェーな団員からもさらにアウェーされるという不測の事態に陥ってしまいました.ここでそれを書くと,さらに孤立してしまいそうですし,もしかしたらゲッチョ先生がなんかに書いたりするかも知れませんから,僕はこの件に関してはとりあえず口を閉ざしておこうと思います.
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2009/12/22(火) 00:16:11 |
魚類 Fish
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ハナサキガエル
Odorrana narina やんばるのとある場所で時たま見かける綺麗なハナサキガエル.
水に浸かっているとよく分からんが.
背面の緑の地色に,やや青味がかった黒い斑紋が入る.地味地味言われているハナサキガエルだけど,こうした個体ならイシカワガエルに勝るとも劣らないんじゃないかと思う.
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2009/12/18(金) 21:06:04 |
カエル Frogs
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僕の研究するエラブウミヘビ属という連中は,あれで中々グルメ揃いでして,夜間海に潜ってヘビを捕まえて,うりゃぁ!と胃内容を扱き出して見ると,様々な魚が出てきます.特にアオマダラウミヘビやヒロオウミヘビは体型の長い,所謂ウナギ型の魚類をメインに捕食しているようで,ウツボフリークな僕には1度で2度おいしいというなんとも素敵なシチュエーションなわけです.
夜の海は様々な危険が伴いますが,素敵なウミヘビとの出会いと,さらに素敵な胃内容物との出会いを期待すると潜らずにはいられません.おまけに胃内容物からは,日本未記録やおそらく未記載種と思われる魚種がモロッと出てくるわけで,オペラント条件づけでいう正の強化がなされているわけです.
さらには去年,西表島でウツボの分類を専門に研究する同じ大学院生のT君と素敵な出会いをしてしまい,僕の中のウツボワールドがさらに花開いてしまったわけです.現在はそれらのデータをまとめる作業中なんですが,暇が出来たらまた海に潜って,ウミヘビをオエオエ吐かせてみたいものです.
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2009/12/15(火) 21:47:34 |
ウミヘビ Sea snakes
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トカラハブ
Protobothrops tokarensis 相も変わらず美しいトカラハブだが、先日宝島へ言った先輩から物騒な話を聞いた。なんでも数ヶ月前にトカラハブに咬まれて亡くなった人がいたそうだ。すんごくあやふやな話で、かつて本種に咬まれて亡くなった人がいたという話を聞いたことがあるのだが、いつ咬まれたとか、誰が咬まれたとかの情報が全然なくて、ちょっと眉唾ものだった。
しかし、今回のはかなり現実味を帯びているし、咬まれた状況というのもハッキリしているよう。
咬まれた人というのは、その日相当アルコールを摂取していて、それでハブにちょっかいを掛けたらしい。当然フラッフラの状態なのでハブに咬まれる。そこで、治療なりを受けていれば大事には至らなかったのかもしれないが、毒が弱いとナメられているトカラハブのこと。そのまま帰宅したようで、翌日帰らぬ人となってしまっていたようだ。
トカラハブがいくら毒が弱いといっても、過剰にアルコールを摂取している体では血の巡りが良すぎて毒が飛躍的に作用する場合もあるだろうし、もしかしたら過去に咬まれた経験があって、免疫の過剰反応、所謂アナフィラフィラキシーショックが起きたのかもしれな。かく言う僕も、去年サキシマハブに咬まれ、過去に一度咬まれたことがあったのでショックを起こし、ぶっ倒れた経験がある。毒自体は腫れも少なく、そう多くは注入されなかったようだけど、免疫系がハッスルしては僕はどうしようもない。お陰で以来ピットバイパーの連中には過剰に防御的になってしまった。撮影中の僕を見ている皆様、こう見えても僕はメチャクチャ慎重に対応しているんですよ。
何度も毒蛇に咬まれても平気な人はいるし、そもそもトカラハブやサキシマハブは毒性自体そう高くない。しかし、そうした予期せぬ事態というのは起こりうることだし、別にこうした毒蛇でなくても、動物に咬まれればその唾液なり何なりを異物とみなし、免疫系は抗体を作っているかもしれない。免疫システムが体の中で出来上がっている以上ショックが起こる可能性は生じてしまうので、動物と接する機会が多い人は出来る限り怪我をさせられないように配慮する必要があると思う。特に僕のように後牙類やモニターなんかを飼っている人は、ビクつくことはないが気を使って接するべきなんだろう。
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2009/12/09(水) 22:54:15 |
クサリヘビ Vipers
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リュウキュウアカガエル
Rana sp. (
Rana okinawana )
冷え込みも厳しい今日この頃、山原庵の赤蛙亭が冬季の数日間開店しておりました。最盛期は一昨日だったようですが、宴を終えた後のとっちらかった客間もまた良し。
酔いが醒めぬいくつかの男子はシリケンイモりにまで手を出す始末。
而して、赤蛙亭の一番のお大尽はやはりこの方々。寒い中多くの方がご来店なさっておりました。
こちらの方などは、少々来店される時期が遅かったため、お痩せになっておりますが
かように満腹平らげ、鱗の継ぎ目がはちきれんばかりのお方も。
次回は来年鼻先亭が開店する様です。
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2009/12/07(月) 13:43:51 |
フィールド Herping
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