Apodora papuana いや、風邪ひいていましてね。流行りの新型じゃあなくてただの風邪ですが、久々にキツイ。だいぶ良くなりましたが、まだ全快って感じじゃない。でっかいパプアンでも巻いて熱冷ましてもらいたひ。
写真の個体は咬むけど。
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- 2009/10/23(金) 18:05:29|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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こどもの国の職員の方から屋我地島で採集されたというハイを受け取る。この個体は遺伝子解析用に回されるわけだが、標本化する前にたまたまメクラヘビを見つけたので、与えてみる。するとやはりハイはアホのヘビの類なので、一緒のカップに入れておいたら、しばらくして食いついておった。

咬みつくとメクラヘビが死ぬまでしばらくじっとしている。ハイは一応コブラ科のヘビであり、その毒性はこうした小動物にはかなり効くようで、メクラヘビは咬まれた当初はグネグネと抵抗していたが、3,4分もするとぐったりしだす。
あとは勝手に飲んでいくだけなので、3枚の連番。


ぶふぅーと満足。
※ ハイはコブラ科に属するために飼育には許可が必要です。実害はほぼ皆無といえますが、法は尊重するべきなので、現地での観察に留めましょう。
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- 2009/10/19(月) 23:04:22|
- コブラ Elapidae
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ホンハブ
Protobothrops flavoviridis
ハブに近づくってのは阿呆なことなんです。

でも、まぁその距離で見えてくる視点ってのもあるもんなんです。
多分世界の毒蛇に出会った時も同じように接してしまうんでしょう。死ぬまでに是非とも現地でお相手したいピットバイパーというものはいくつかあって、
Zhaoermia mangshanensis Trimeresurus andersoniDeinagkistrodon acutus Bothrops alternatus Lachesis muta あたりが候補に挙がる。アフリカ系がいないのは、やはりアフリカ系の毒蛇の華はコブラに譲りたいので、ピットバイパーはなし。勿論
Bitis なんかを見つけたら失禁するほど興奮するだろうけど。
この中で一番可能性が高いのはやっぱヒャッポダか。逆に最も可能性が低いのは同じ中国だけどマンシャンかもしれない。
爬虫類マニアというには、何も飼育するだけがマニアじゃなくて、観察しに行ったり、文献を集めたり、総合的に爬虫類を楽しめる人を指すのだと思う。一般に言われる「はちゅマニア」というのは単に飼育マニアを指すだけのことが多くて、勿論飼育というのは爬虫類に携わる大事な一面ではあるのだけれど、この面しか持っていない人は概して取っつき辛い。下手したらペットとして、もしくは商品として優秀かどうかしか見なくなるのだから。毒蛇なんていうシロモノは、飼育という面はプロの施設に任せときゃいいもので、私ら素人は観察にとどめといた方が無難なんである。
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- 2009/10/17(土) 23:00:19|
- ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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ホンジュランミルク
Lampropeltis triangulum hondurensis
コブラとナミヘビの擬態関係が好き!っていってんなら、ミルクスネークは外せないでっしょい。初めて飼育した蛇というのがメキシカンミルクという何だか邪道的な蛇飼育歴をスタートしたせいで、そういう刷り込みが起きているというか、あぁした色彩にはどうしても関心が向いてしまいます。
ホンジュランミルクは
Lampropeltis triangulum コンプレックスの中でも相当でかくなる亜種で、中南米のモンスターミルクを偏愛しているSerpent Gothique管理人さんが、アホ程でかい写真のリンクを貼っつけておりましたね。あそこまででかいのは飼育下では気の遠くなる時間かかりそうですし、ましてやワイルドでもあのサイズが日本に入ってくることなど考えられないので、飼育下ではせいぜい120センチを超えれば御の字といったとこでしょうか。しかし、あの画像、持っているおじさんが超ちっちゃかったらあじゃぱぁですけど、2m越えているんじゃないかと思います。まぁ、これだけCB化が進んでいる本種で、わざわざ大型の個体を野生から採ってくるというのもアレですし、いつか中米を旅して現地でミルクハントをしてこようと画策しております。
写真の個体も「可能な限りでかいサイズを!」と言っていたらなんとか130センチくらいはあるものの、まだまだきちんとした記録の1512mm には20センチも足りない。広いケージで、がしがし餌やったら少しはそれに近づいてくれるのかしら。

さて、擬態の話ですが、ホンジュランミルクには野生で色彩型に2型知られておりまして、通常が赤黒白(もしくは黄色)の所謂一般的なトリカラーのサンゴヘビパターン。そして写真の個体はタンジェリンタイプと呼ばれる、黒色環に挟まれた帯が白色ではなくオレンジ色を示すパターンであります。ミルクヘビは成長に伴い体色が暗化する傾向を示しますので、この写真のように大型になればオレンジ色は濃くなり、赤色帯とあまり変わらない色合いとなって、バイカラーのヘビへと変化します。
分布域のホンジュラスでは Sula平原という北西部一帯のいくつかのヘビはオレンジ色が強くなる傾向があるようで、ホンジュランミルクのモデル種と思われるチュウベイサンゴヘビ
Micrurus nigrocinctus も、この周囲の個体群は非常にオレンジ色が強く発現することが多く、バイカラーとも呼べるような
divaricatus亜種に分けられています。カリブ海側にあるロアタン島の島嶼個体群は最初から黒と(ほぼ)赤色のバイカラーの体色で黒色環数の違いからも別種ロアタンサンゴヘビ
M. ruatanus とされていますが、この様な色彩型になったのも本土側からの侵入による創始者効果の結果なのかもしれません。
なんとなくペットトレード的に、ミューテーションの品種ではなく現地でも見られる色彩多型の一つとしてタンジェリンは存在していると意識していても、こうしてじゃあその要因はなんかのか?というのを探るのは軽視されている事柄かと思います。文献があまりないので、タンジェリンタイプが現地でどのような出現頻度・分布パターンを示しているかは知れないのですが、もしかするとこうした地域性がかなりあるのかもしれません。僕がアルビノだとかスノーだとかホンジュランミルクで花盛りな品種にあまり興味がないのも(もちろんそれらのヘビを見て綺麗と思うのですが)、やはりそうした背景が見えてこないし、適応度が低そうだなぁとわけのわからない視点が発生してしまうからなんじゃないかと思います。ただ、今回のようにまったく異なるタクソン間で色彩の類似性が生じてくるというのは、ヘビの持つこの色彩の変異性が根底にあって、生態的な淘汰圧が掛からない人工飼育下でヘビを累代飼育した場合、これほどまでにミューテーションが出るという事実は特質すべき事柄なのかも知れないとも思うわけです。何かの文献で千石先生もそのような事を書かれていましたし、屁理屈な見方をすればミューテーションは人に見つかることで驚くべき適応度を誇って世界に分布を広げているわけですから、笑。

いずれにせよ、このミルクヘビというタクソンはペット的、生物学的に多分に興味深い側面を備えているヘビですし、何より流通する大半がCBであるということでも趣味的に関心を持つのを幾分か薦められるヘビなんじゃないかなぁと僕は思います。というわけで僕はユタミルクが欲しいのです。
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- 2009/10/12(月) 08:30:17|
- ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
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ホンハブ
Protobothrops flavoviridis 沖縄島
ぶりくらにて「Asian Pitvipers」を買ってきてもらう。未だかつてこれほどサキシマハブやらトカラハブの写真が載った書籍があっただろうか。僕の最も見たいピットバイパーである
Trimeresurus andersoni の写真も19点もあるのだから恐れ入る。しかも、アンダマン諸島にしか生息しないこのハブの、地域ごとの頭部の写真があるが、何の意味があるのかわからないところが恐ろしい。
一つ難癖をつければ、写真メインの本なので、各種の解説がかなり寂しい。まぁ、各種についてのリファレンスは詳細に掲載しているので、それを読みなさいということか。写真の半分を削って、文章に回してもらえれば、もう何の文句もない本だったのに、笑。
しかし、この全368ページ中ほとんどが毒蛇のカラー写真というとんでもない本を1万円以下で買えたのは素晴らしい。ネット全盛の折、画像だけならば検索でいくらでも出てくるが、僕のような人種は書籍という媒体こそ至上の情報源と妄信しているので、写真も畢竟、書籍化されなきゃいやなのである。
日本でも新たなヘビ類の専門書が発刊されることを願ってやまない。
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- 2009/10/07(水) 07:26:00|
- ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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コシヒロカエルガメ
Phrynops tuberculatus 九レプで買って、ワチャワチャと元気いっぱいのカエルガメだが、先月いきなり餌を吐いて、元気がなくなる。特に環境を変えたわけでも、変な餌をあげたわけでもないのだが、それ以来陸に上がったり、隠れがちになったりして、元気がなくなった。
どうしたんだよぅ、と心配していたが、最近は復活して水槽で立ち泳ぎまでして餌をねだる始末。

去年ブラジルに行っていろいろな環境を見てきて、なんとなくカエルガメの好きそうな水環境を再現していたつもりだったが、こうした体調の変化には少々戸惑う。もともと大抵のカメは順応性も高く、適当に飼っていても早々死なないし、変に育つこともない。そんな中南米の曲頸はかなり水をいじる楽しみがあって飼育にも少々専門知識と技術が要求されるもので、飼っていて楽しいなぁ、と思うタクソンではあったが、いざ不調になるとカメ頼みになってしまうのだから僕の技量も児戯に等しいといったところだろう。そんな状況なのに、ちょこっとピーターズモレニアに心動かされているのは、いかんともしがたい。かのカメは安川センセを以てして「最も飼うのが難しい亀」と言わしめるほどだから。
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- 2009/10/06(火) 23:00:50|
- カメ Turtles
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リュウキュウアオヘビ
Cycophiops semicarinatus それではこれからビーチで酒を飲んでまいります。って、大雨洪水警報でとるがな。ばぷぅ。
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- 2009/10/04(日) 20:03:36|
- ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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マダラトカゲモドキ
Goniurosaurus kuroiwae orientalis※県指定天然記念物 渡嘉敷島に一泊行ってきやした。勿論目的はマダラトカゲモドキ!
台風来ていますし、これまでほとんどまとまった雨らしい雨が降らず、超夏涸れ状態が続いているにもかかわらず、思い立ったが吉日ということで唐突に昨日渡嘉敷に渡って、今日帰ってきました。
初渡嘉敷島となるわけですが、前に久米島にも行っているし、それの規模が小さいやつだべ?と気楽に渡ったものの、久米島に比べると急激にローカル度が増し「あぁ離島ってやっぱこういうとこだよなぁ」と久々にしみじみ思いました。雰囲気として、スケールは違いますが宮古島と西表島って感じ。まぁ最近の離島環境がやたら便利になりすぎてはいるんでしょうけど。
とりあえずの下周りで良さげな環境を探すも、どこもかしこも乾ききって、沢もほんの細流に成り果てにけり。あっついし、起伏は激しいしで、車がなかったらこのフィールドは死ぬる。とにかく、いくつかめぼしい場所を見つけて夜まで待機。
日が暮れなずむ午後7時。まだ空は茜色に染まっているものの、林間は暗い。いてもたってもいられず、カメラを持って林内へ。いきなりヒメトカゲがいくつも飛び出し期待が募る。一つ目の沢をあらかた登るもモドキの影は見当たらず「ま、まだ早いか」と思って道を戻るとガサガサと走り去るちっちゃな影。マダラトカゲモドキだ!とカメラを構えているとちっちゃな影は岩の隙間に入り込む。やっぱ野生のトカゲモドキは素早い。沖縄に来て初めて野生のモドキを見たときはその動きがゴキブリを彷彿させましたもの。まぁ、それ以降大体はこちらが先に見つけて、そのままの素敵ポージングを撮影する術を身に着けてはいたが、初マダラということで少々取り乱してしまった。雰囲気的にやはりクメとそう変わらないかもと思って、以降そうした視点でマダラを探す。
沢の左手でガサッ!と音がしてみたのでライトを照らせばやや大ぶりのハブがお出まし。ハブ
Protobothrops flavoviridis の記載は渡嘉敷島の個体がタイプ標本となっているらしく、この種小名の [
flavoviridis] は黄緑色を意味し、この島のハブはやたらと緑が強いらしい。そんな事前の知識を抜きにしても目の前に現れた個体の体色は確かに緑色が強く美しい。ふぉごぉふ!と興奮してフックを繰り出すもこちらの体勢が悪い。ひっかけてこっちに持ってこようとすると、たぶん僕の上に降りかかってくるし、掴むには頭を固定する場所もない。それでもフックでアプローチしてみたが、そのままハブはスルスルと渓流の岩の隙間に入っていく。野外でハブを取り逃すとか何年ぶりだ!?しかもあんな綺麗な個体!
いきなりモドキとハブを取り逃し、撮り逃したので、渡嘉敷島にて慟哭す。
とまぁ、悪いことばかりでなく大体感覚は掴めたので以後モドキはコンスタントに見つかる。少しでも水の残っている渓流の岩肌を見ればくっついている個体がいるし、こいつらは再生美がやたらと美しいし変化が多いので、どんな個体が出ても楽しめる。

ちょっと前まではクメトカゲモドキが一番好きかな、と思っていたがマダラトカゲモドキの株が急上昇。その名の通りまだらに入る模様が美しく、雅というかやらしいまでの地色がそれを際立たせる。特にこのうなじが素敵だと思う。


この時期だからハッチリングサイズを狙っていたのだが、出てくる最小の個体は上の写真のものくらい。たぶんイヤリングか、2年目。もう少し湿潤な状況ならば出てきていたかもしれない。
お決まり通り様々な瞳のサイズを撮るが、こいつらの瞳孔はクロイワと同じく赤い。体はクメっぽいが、目はクロイワということでなんとも奇妙な感覚。

最後の沢でようやく出てきた完全尾。再生尾も美しいが、完全尾のそのフォルムの美しさに見とれる。

こういう岩だらけの渓流を暗闇の中ハブに注意しつつ登るわけだが、渓流じゃなくても比較的手軽にモドキは観察できるかもしれない。しかし、その他の生き物との出会いも期待するし、渓流環境の方が写真を撮るときモドキも映えるから、結局気づけば沢を登っている。

最近僕は昼行性傾向が強く、0時を回るとかなりおねむになってしまうので、この日もそう遅くまではフィールドを廻らなかった。何より電池パックを1個しか持ってきていないという大ポカをやらかして、あまりバシバシ写真も撮れなかったのが、痛恨の極み。最後にもまたトカゲモドキが登場してくれたが数枚撮ると電池が青色吐息。次はきちんと準備して、緑のハブを撮りに行こう。
※マダラトカゲモドキは県の天然記念物に指定されています。採集・販売・飼育は取り締まりの対象となるので、現地での観察に留めましょう。
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- 2009/10/03(土) 19:21:25|
- トカゲモドキ Eyelash Geckos
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