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Groveling things

爬虫類やらその他のイキモノ

美波布

Protobothrops flvoviridis

 ハブ Protobothrops flavoviridis

超綺麗。ハブはやっぱ綺麗な蛇。
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  1. 2009/03/30(月) 07:33:26|
  2. ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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ワニ欲

Paleosuchus trigonatus

シュナイダームカシカイマン Paleosuchus trigonatus

 ビバガでも登場したこのワニ。すっげぇ魅力的。実際サイズはメーターを超えるので、飼うとなるとそれなりの設備が必要だが、こうフィールドで遊ぶうんには適度なワニといえよう。

 I described this caiman with the magazine of the reptiles hobby.  Though it is a little serious if this caiman is kept by the hobby、To play together in the field, it can be said the moderate size caiman.

Paleosuchus trigonatus
 
 こんなんが身近にいたら僕の恰好の被写体。もし次撮る機会があったら、瞳の開いた写真が撮ってみたひ。

If this caiman exists near myself, it will be subject of suitable of me. I want to take the photograph that the pupil opened.

Paleosuchus trigonatus

お座りポーズもかあいらしいじゃないか。
This posing is cute like a puppy


Paleosuchus trigonatus

 ちなみに、捕まえる時はこうガバッと首根っこをひっつかみます。
 

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  1. 2009/03/28(土) 18:44:29|
  2. ワニ Aligators
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Blood Python's Now

Python curtus

ブラッドパイソン!ブラッドパイソン!

 さてさて、ワタクシようやく念願のボルネオブラッドを手に入れましたよ。これで我が家にはブラッド種群が勢ぞろいとなったわけっすね。といってもたった3種しかいないんだけど。

 3種しかいないといっても、このブラッドパイソンと呼ばれる蛇はえらい変異が多い。同種内においても1頭たりとて同じ色彩模様をしたものはおらず、さらに地域差や最近のミューテーションも楽しめるという非常に贅沢な付き合いが出来る蛇でしょう。しかし、その反面はまり込んだらキリがないともいえる魔性の蛇でもあると思うのです。

 一昔前までは何だか近づくもの全て敵!みたいな狂ったサブアダルト~アダルト個体ばかり流通してて、ベビーが入ったとしても弱弱しくて死んでまう、なんだかアジアの蛇の悪いところを凝縮したような印象のパイソンだったと聞き及んでますが、最近はみんないい子ばかり。CBは花盛りだし、FHと思われる幼蛇もずいぶん落ち着いた状態で入ってくる。それなりに育ったワイルド個体も別に最初っから怒ったりはしないものが多い。

 ワタクシがまだ中学とか高校の頃はまだブラッドと言ったらビバガで有名な文句「咬まれて血を流すからブラッドパイソン」てな印象の蛇だったんですが、それ以降アルビノやマーブル等の色変が紹介されだしてから、急速にポピュラー化が進んだ印象がありますね。、まぁ、それは印象だけで水面下では今も昔もブラッド好きは荒かろうが何だろうが飼い続けていたのでしょうが、昨今大量ともいえるベビーサイズの流通で、ブラッド飼育者の数は格段に増えたでしょうし、何だか荒い性質も影をひそめ、あっという間に中堅クラスのペット的ニシキヘビとなりました。
 これは以前書いたアルバーティスパイソンも同様で、荒かったパイソンがFHやCBが多く流通しだすにつれ急速にポピュラー化するというのは最近の傾向なんでしょうねぇ。グリーンパイソンなんかも昔は高根の花だったのに今や下手すりゃ1万前後で買えてしまう。

 安価に養殖個体が手に入るのは喜ばしいことですが、ちょっと寂しい気持ちもするのは心がおじさんになってしまったからか…いや、まだ僕は若いはず、笑。

 それはそうとブラッドですが、3種として認定され出したのは2001年 Keogh らによって出された「Heavily exploited but poorly known: systematics and biogeography of commercially harvested pythons (Python curtus group) in Southeast Asia 」という論文によるものでしょう。それまでは亜種というくくりだったのですが、生物学的または保全学的な意味合いも兼ねてそれぞれを独立種として表記する機会が増えています。

 しかし、日本で流通するブラッドの多くが結構適当にしか同定がされていないように思うのですよ。取りあえずブラッドの分類についてはクリーパー誌上でも日本語で書かれた文献があるのですから、これを読めば一目瞭然とまではいかないにせよ、ブラッドマニアを自負するならこれくらいはきちんと識別していて欲しいものです。とりあえず頭頂板とか眼下板とかの意味がわからないうちはそれぞれについてあーだこーだ言っても説得力がない。

 確かに色彩型でぼんやりと3種の区別はつくんですが、結構中間型のような個体も存在し、なおかつ種の記載というのは往々にして定量的に計測できる鱗のような形態形質に基づいて行われるので、色柄や個人の印象だけで議論することは多く場合無意味です。
 マニア、と呼ばれる人の多くはきちんとこうした文献を元に、客観的視野と知識、経験を培った上で、遊び心を持って主観を強調するものですが、最近は生体を買うだけ買って、バックグラウンドなしにマニアの仮面をかぶってるような場合が多いのが目につきます。それは販売店とて同じ。インボイスじゃなくて自分のマニア心を大切にして判断しましょうよ。


Python curtus

 スマトラブラッドパイソン Python curtus

 さあ、そんなわけで各種の紹介ですが、ワタクシ和名で「ブラッド」ってつけてますが、はっきり言ってブラッドと冠されるのはマラヤン Python brongersmai くらいで、あとは写真のスマトラやボルネオのように小汚い(失礼)色合いが多く、あかくねぇよってのが大半なんですよね。で、英名から考えてミジカオニシキヘビってのもありかと思うんですが、やっぱブラッドはブラッドってついたほうがかっこは良いので、形質に矛盾しますがスマトラブラッドとかいう呼び方を保守しようと思います。

 種小名が示すとおり元々ザ・クルタスで、記載はもっとも古くシュレーゲルによって1872年に行われています。シュレーゲルと言えば日本でもおなじみのシュレーゲルアオガエルに献名されている御仁ですが、結構昔ながらの爬虫類見るとこうしてシュレーゲルだとかギュンターだとかジーベンだとか偉大な博物学者の名が垣間見えてロマンを感じますな。ちなみに curtus は太いという意味でまんまですが。余談で日本で迷蛇ともされるトゲウミヘビなんかにも Lapemis curtus ということで curtus の名がついてます。ウミヘビとしてはゴン太ですからね。

 さて、そんなスマトラですが他種との識別する際何を基準としたらいいのか。色彩ではたとえばフルブラックだとか、写真のようにがっつり頭は黄色で体は黒みたいな個体だと「あぁスマトラね」って感じなのですが、中間的な色合いだとか、スマトラカラーで実はボルネオでしたベロベロバーってな個体も存在するでしょうから、やはりここは鱗を基準に話した方がいいでしょう。

 まず見分けやすいのがマラヤンことマレーアカニシキ Python brongersmai ですが、マラヤン組と本種・ボルネオの小汚い組は顔を見ればすぐに見分けはつきます。見るポイントは目と上唇板。マラヤンでは6枚目前後の上唇板が眼に接していますが、小汚い組では眼と上唇板との間に細かな眼下板がわじゃぁと入り直接接することはありません。ある数流通する個体を見てもこの特徴はかなり安定しており、例外はほとんどないものと思われます。

 で、次に小汚い組はどうやって見分けるの?ということですが、まずは腹板を見てやりますと

マラヤン 167‐178
スマトラ 152‐163
ボルネオ 154‐165

 となって、これでもマラヤンとは識別可能なんですが、小汚組は被ってます。ではどこを見れば?というと頭の鱗なんですね。額板という脳天の鱗の左右後方に位置する頭頂板を見て識別します。本種ではこの鱗が額板によって二分され接しません。個体によっては頭頂間板が入るものもいるようです。で、ボルネオはというと左右の頭頂板が接しております。いかし、結構これ見るのが大変なんですよね。なんせ鱗の境目の色合いが小汚いので、パッと見ではどこがどう分かれているのかわかりづらい。そんな時は水に浸けましょう。それで結構はっきり鱗列が見えてきます。

 そんなことで君はスマトラだねってわかるわけですが、実際分布域は離れていても本種とボルネオとは遺伝的には比較的近縁で、mtDNAのチトクロームb領域(比較的進化速度の早い領域、属内や個体群間の系統関係推定するのに用いられう場合が多い)を用いた系統樹では、この小汚組がひとつのクレードを形成し、その外にマラヤンがくっついてました。ぶっちゃけ系統樹だけ見ると本種とボルネオこそ亜種的関係で、マラヤンを別種にするという考え方もありそうですが、個々の個体群の特徴と上でも書いた保全的な意味合いでもそれぞれを種にするのがしっくりくる考え方なのだろうと僕は考えています。

Python breitensteini

 ボルネオブラッドパイソン Python breitensteini

 3種の中で最も特徴がない、というか、えらく中途半端な印象のあるブラッドです。種小名はドイツ人医師、Dr Heinrich Breiareから。なんでもこのお医者さん軍医で、東南アジアに勤務中かなりの
標本を集め、ボルネオの爬虫類相の解明に貢献した人物とされています。ドイツ人昔からこんなんですねぇ。

 模様も適当、色も適当、もうなんだこれ?ていうブラッドですが、僕は好きです。適当ということは、割と大柄の模様が多いわけで、一部マラヤンなどでも見られますが、ボルネオのだらっと流れるような模様のあり方は中々他では見られないものでしょう。写真の個体が典型的なものとは言えず、というか典型的なものがコレ!といえないくらい色柄ともに変異が激しい種といえます。色彩は生まれながら結構安定的で、スマトラが加齢に伴い真黒になったり、マラヤンがいきなり赤化けするてな様な劇的な変化はほとんどしないようです。黒化もなく、ヤングサイズまでに安定した色柄はずっとそのまま行くみたいですね。また、本種でマラヤンのような赤が出ることはまぁ無いそうです。
 ちなみにマーブルなんてのは本種でのみ作られていましたが、最近ではマラヤンでも見られています。
 
Python breitensteini
 
 この色柄の適当さが本種を一番マイナーにしている印象がありますが、個人的な印象として顔つきがいっちゃんかっこいいと思うのです。何と言うか鋭角的?非常に精悍なパイソンの横顔をしていると思うのです。確かSerpent Gothiqueでも書かれていましたが、陰険な顔、笑。ともすればそれは一番悪そうな顔ということで僕みたいに人間にはそれがかっこよく感じるものなのです。

 残念ながら本物のボルネオはそう多く流通していないのですが(大半が中途半端な色合いをしたマラヤンとかスマトラ)、一度本物をじっくり見てみることをお勧めします。カッコイイですよん。

Python brongersmai

マラヤンブラッドパイソン Python brongersmai

 本種が最もメジャーなブラッドパイソンということになりますか。種小名はオランダ人研究者Dr Brongersma に献名されたもの。この人はニューギニアのヘビを多く記載した人で、かのベーレンパイソンも氏の記載によるものです。

 割と本種はすぐにマラヤンってわかるんですが、これもこれで地域差があったりして、下手に模様が大柄で色味が黄色っちいものだとパッと見た時は「んん・・もしかしてボルネオ?」と悩む場合もあります。
 写真の個体は結構普通のマラヤンとして典型的なものと思うんですが、これをベースに色味がより赤いもの、頭が黒くなるもの、体の後半に白い色が柄が猛烈に入るもの、サイドの黒いスポットがないもの等々があります。頸の所の模様は往往にしてスポット状に入るものが大半ですが、中にはバンド状になるものもおり、そうしたものからストライプになっていくものも見られます。

 かなり外国では繁殖が盛んで、アルビノは本種が一番メジャーですし、もう何のヘビだよ?ってわっけわかんない模様も多く見られますね。また、禁断の種間交雑、ブラッドパイソンとボールパイソンってものありますが、あれってどいつと掛け合わせたんでしょうね?
 ブラッドとボールなんて!と思いますが、分子系統で見てやると案外この2種って近い関係にあるんですね。大体ブラッドとボール、あとモルルスで一つのクレードを形成しているようなので、こいつらの交配はいけるかもしれません。てかモルルスとレティックでいけてるので、ここのらへんのパイソンはサイズさえ気をつければみんな交配可能なのかも…なんだか「パイソン」とか「キングコブラ」とかのB級動物パニックの世界ですな、笑。 

Python brongersmai

 3種の中で最も大きくなり、他2種が頑張って最大で2mを超える程度に対し、本種では2.6m、重さにして22kgは行くようです。とんでもねぇ。本種の場合ほとんど立体活動はしないので、単純に床面積が必要になります。結構成長は早く、餌をやると糞はしないでその分ムクムク成長するので、真面目に餌やって2年もたてば相当立派なサイズになることでしょう。
 ベビーが安いから、可愛いからという理由で何本も購入してたら後々丸太みたいな本種がボロンと部屋を埋め尽くすことになりますので、購入はご計画的に。本種が好き、もしくは蛇のためならえんやこらって人ならいいんですが、ちょっと好きかな~で買った人はしんどくなるんじゃないでしょうかね。 とりあえずアダルトサイズを実際に扱ってから買うことをお勧めします。ただ、これもこれで、色柄にえらくバリエーションが豊富なので、何本か欲しくなるのはまぎれも無い事実なんですよね。いや、魔性の蛇なんですわ。

テーマ:爬虫類 - ジャンル:ペット

  1. 2009/03/25(水) 05:40:19|
  2. ブラッドパイソン Blood Python
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From Darkness

Protobothrops elegans

Protobothrops elegans "Hypomelanistic"

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  1. 2009/03/24(火) 18:30:13|
  2. クサリヘビ Vipers
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不具の美

クロイワトカゲモドキ

 クロイワトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae

 写真を撮ってから気がついた。この子後ろ足の指がほとんどない。それでも、こうして健康的だし、こんなにも美しい。本人が一生懸命生きている以上、動物でも人間でも本質的な素敵さがあればそんなもの何も問題にならないと思う。

テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2009/03/23(月) 16:54:58|
  2. トカゲモドキ Eyelash Geckos
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On the Rock

Cynops ensicauda popei

オキナワシリケンイモリ Cynops ensicauda popei

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  1. 2009/03/23(月) 05:11:33|
  2. イモリ Newts
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Gehyra 

Gehyra mutilata

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  1. 2009/03/22(日) 22:58:28|
  2. ヤモリ Geckos
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Happy? Birth Day

ヤエヤマセマルハコガメ

ヤエヤマセマルハコガメ Cuora flavomarginata evelynae

 あのですね、つい最近僕はまたひとつ齢を重ねたわけですよ。自分の生まれた日なんざてんで興味がないんですが、僕は皆さんに愛されてますので、矢継ぎ早におめでとうメールが来たわけですよ。中には「貸してた金返せ」とか自分の裸送りつけてくる奴とかのスパムメールも混じってたわけですが、なんか「年とったわぁぁぁぁぁ」ってのをムリムリと見せつけられた思いでした。

 25ですからね。四捨五入してまだハタチ!とか言えなくなってしまいましたよ。いやだなぁ。もう20代過ぎたら一気にじい様になりたい。で、塔に引き籠るの。何言ってんだか。頭ん中は中2ですわい。

 こういうおカメさんも下手したら同じくらいですよ。

 「お前さんいままでなにしてきたよ?」って聞いたら「いっぱい孕ませてきたわい、ガハハハハ!ホレ!こんなに伸びる」とか言いそうじゃないですか。なのに僕ときたら、こんなかわいらしいカメに最低のセリフ書いてる。しかも、5時とか。いや、ドグラ・マグラと今更ながらプライベートライアンを続けて観ていたからなんですけどね。不謹慎ながら、戦線のリアリズムとスプラッターは笑いを誘う。

 あ、でも最近分かったんですけど、散髪後にビールとか買うとほぼ年齢確認されます。てことは「こいつはハタチを超えているのだろうか、否か?」ってのを他人に連想させているわけで、これは妙に嬉しくなって意気揚々と免許証を出す今日この頃です。

 今年の願望は台湾に行くことと琉球のゴニを全亜種撮ることです。あとMorelia tracyae欲しい。

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  1. 2009/03/22(日) 04:58:29|
  2. カメ Turtles
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ツシママムシ

ツシママムシ

 ツシママムシ Gloydius tsushimaensis

対馬のみに分布する Gloydius.

 分布域からいうとメチャメチャに狭い。トカラハブに迫る勢い。ただし、現地ではえらい数が多い。良い時期に行けば牛糞が如くボトボト道に落ちている。それでいて、性質は本土のマムシと比べ物にならないくらい荒い。狂ったバイパーボアのような動きでピョイピョイ跳ねて咬んでくる。距離をとれば別に恐ろしい存在ではないが、接写するとなると一寸厄介。興奮しすぎて毒液が飛んでくるなんてこともよくあるから、傷口や眼には注した方がいいかもしれない。
 ともあれ、道路にあれだけ出てくるのだから実際藪の中なんかには相当数潜んでいるのだろう。対馬で藪漕ぎはちょいと注意すべきだと思う。

 This viper's distribution region is very narrow, and lives only in Tsushima. However, there are a lot of numbers in the habitat. The character is very aggressive compared with G. blomhoffii in the mainland of Japan. The attack style looks like massive pythons such as P. curtus and C. aspera.


Gloydius tsushimaensis

 パッと見はニホンマムシと変わらないが、より平べったいし、模様がぼやけ気味に見えるのでなんとなく温和そうに見える。顔つきはこうして見ると鋭角的かもしれない。

 Though this viper looks like G. blomhoffii very much, It is possible to distinguish in the point that the spot doesn't exist in patterned the eyeball center.  
 

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  1. 2009/03/21(土) 21:05:15|
  2. クサリヘビ Vipers
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おなみえさま

ナミエガエル

 ナミエガエル Limnonectes namiyei

 ナミエガエルはもう、おなみえさまと敬称をつけて呼ばせていただく。例えイシカワが日本で最美のカエルと言われようが、ホルストがそのたわわな巨乳を惜しげも無く晒そうが、おなみえさまの前では風の前の塵に同じ。

 山原三大蛙の中でもおなみえさまは抜きん出た存在である。


ナミエガエル

 何が?どう?などと説明するのも憚られる。おなみえさまにご対面できるだけで私のようなものは幸せなのである。

 わけがわからんから、こんなん英語にはしないどこう。

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  1. 2009/03/20(金) 22:16:12|
  2. カエル Frogs
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イア!イア!

Xenopeltis unicolor

Xenopeltis unicolor


Xenopeltis unicolor


Xenopeltis unicolor

ちと、今回 Ridleyi さんぽい、笑。

変な蛇の脱皮前って、やっぱ変ですよ。

テーマ:爬虫類 - ジャンル:ペット

  1. 2009/03/19(木) 17:56:09|
  2. ボア・パイソン Boas and Pythons
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電燈のヤエヤマアオガエル

ヤエヤマアオガエル

 ヤエヤマアオガエル Rhacophorus owstoni

 何気にこっちのブログではヤエヤエは初登場か。アオガエルの連中は前のオキナワアオでもそう感じたが、バシッとストロボ焚くよりこうして電燈的明りの方が素敵に写る気がする。もともとおもちゃじみた生き物だから、雰囲気を作り出す撮り方の方が面白く撮れるんでないかい。

This frog the first appears in this blog. This frog is distributed in Yaeyama archipelago, and thought to be a near kind phylogenetically by Rhacophorus in Taiwan.
 When taking a picture of this frog, I think that I can take more wonderfull picture by using the spotlight more than the flash.

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  1. 2009/03/19(木) 01:07:43|
  2. カエル Frogs
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Jungle Runner

Ameiva ameiva

Ameiva ameiva

ブラジルの。

 コモンアミーバとかジャングルランナーとか言われているテユー科のトカゲ。現地では一般種で、森や林に隣接するような開けた場所にはいっぱいいる。西表のキシノウエトカゲの様なノリで、ガサッと動かれてその存在を気付くこともしばしば。あれ程度近づくまでは余裕な顔しているが、向こうが危険と感じる距離に踏み込むと一気に消える。

それでいて、数分後同じ場所に戻ったりしていて、小憎らしい。こんなもん、捕まらないっすよ。

This lizard can be seen most in the place like the meadow that is adjacent to the forest in Manaus. Because his running speed is very fast, it is difficult to capture him. It is indeed provoking.

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  1. 2009/03/18(水) 21:55:22|
  2. トカゲ Lizards
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アイフィンガーガエル

アイフィンガーガエル

 アイフィンガーガエル Chirixalus eiffingeri

 樹洞の中にいるオタマたちに定期的に会いに来るメス。アイフィンガーガエルは珍しく子育てをするカエルなのだ。大人はかあいらしいが、おたまどもはワラスボみたいな顔をしている。

 コメントは後々お返しします。アルコールの過剰摂取で色々と・・・

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  1. 2009/03/16(月) 22:23:01|
  2. 未分類
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ハブの素晴らしさ

ハブ

 ハブ Protobothrops flavoviridis

 そう、彼らはいつだって素晴らしい。
 They are always wonderful.


ハブ

例え骨であっても。
Even if it is a bone

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  1. 2009/03/14(土) 06:54:14|
  2. ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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鳴き過ぎだから…

ハロウェルアマガエル

 ハロウェルアマガエル Hyla hallowellii

 これからの季節、彼らはいたるところでウギウギ言ってる。道路でもどこでもお構いなし。よけて通るのが大変じゃないか。

 They are croaking everywhere at the season of the future. Even if it is a road, they don't mind. It is serious to drive the car while avoiding them.

ハロウェルアマガエル

君なんて…もう鳴き過ぎ!
 You are croaking too much!

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  1. 2009/03/14(土) 06:44:30|
  2. カエル Frogs
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中々

ガラスヒバァ

 ガラスヒバァ Amphiesma pryeri

 バチコーンとくるかっこいい瞬間ってフィールドでは撮れないもので、大体いつも20%位不満が残るのです。ここに載せてるのはまぁ15%くらいしか不満がないものですが、100%満足!と思っていても後々見返すとドンドコ不満が出てくるものです。カッパヘビの写真とか撮った当時は「キタコレ!」とか思っていても今見ると「何か色合いがドぎつすぎるなぁ」とかポロポロ出てきて、ムキキーってなる。まぁ、写真なんてそんなもんでしょうが、野生で爬虫類撮ってると「あの時こうしてれば」っていう後悔が、夜中の二時くらいに潮騒のように訪れるのです。

特に蛇。

 トカゲモドキとかカエルは天然にポージングしてくれてるので、それなりに様になる写真は撮れるんですが、ナミヘビときたらどうげんしたらいいものか。写真の引き際って「キタコレ!あぁ満足」ってのと「もういいやぁ」って2つあるんですけど、ナミヘビの場合圧倒的に後者が多い。スジオとかセダカとか見つけると超嬉しいんですけど、さてどう撮っていいものかとちょっと憂鬱になる。たぶんイワサキワモンベニヘビとか嬉しさと憂鬱さでわけわからなくなりそう。いや、見つけたいんですがね。

ガラスヒバァ

 と、今回ダラダラ書いたので、英語は意訳、笑。

 Taking a picture of the snake in the field is difficult.

テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2009/03/13(金) 20:06:30|
  2. ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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ケイアオジタの変化

Tiliqua gigas keiensis

 ケイアオジタトカゲ Tiliqua gigas keiensis

 この妙なスキンクはオオアオジタトカゲ Tiliqua gigas の亜種の一つで、種小名の通りKai Islands(カイ諸島、ケイ とはあまり呼ばれない様)に分布する。Kai Islandsはちょうどアルー諸島の隣にある島々で、ちょっと上にはセラム島がある。このセラムのオオアオジタも緑がかる不思議な色彩をしているが、模様パターンは基亜種に近い印象がある。

This skink is one of the subspecies Tiliqua gigas, and it is distributed in the Kai Island as its specific name suggests. The band pattern of the other subspecies shows the tendency to disappear growing up by this subspecies.
 
 写真のものはまぁ脱皮なので殊更変な色彩になっているが、脱いでもこいつは面白い。
 The individual in the photograph above is sloughing off old skin.

Tiliqua gigas keiensis

 鶯色と言えばよいだろうか。アオジタ特有のバンド模様はほぼ消失し、ワビの塊のような色彩に変化している。
After shedding. The body coloration has changed into olive.

Tiliqua gigas keiensis

 割と個体差が激しい亜種なので、「おっ!」と思える個体に出会えなかったのだが、こいつは見て一発で決めた。もう、100%脳内ケイアオジタに一致。アオジタの中でもほとんど注目されない本亜種だが、こういう素敵な個体がいるのである。トリカラーギャリワスプみてぇ。

テーマ:爬虫類 - ジャンル:ペット

  1. 2009/03/12(木) 22:51:17|
  2. トカゲ Lizards
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低温時の背面

Morelia clastolepis

 モルカンパイソン Morelia crastolepis

 アルバーティスパイソンの様にある程度温度条件で色彩の明暗は決まってくる様。温度が低いと暗いし、高いと明るい。この個体、割と綺麗に最後の方までスポットが入っているのだけれど、成長した時はどういう表現になるものか。

 性格はやっぱアメジストの眷属だけあって、怒る時は怒る。それが幼体特有のものなのかは分からないが、昔成体をいくつか見たとき、咬む奴は咬んできたし大人しい奴は大人しかった。最近はCBやCHが多いので、性格はどんどん改善されていくだろう。

 まぁ、普通に飼いやすくて良い蛇です。咬まれたら痛いけど。ハルマヘラはいつ来るかなぁ。


 This python was described from Morelia amethistina as a new species by the thesis that had been published in 2000. A golden body coloration when growing up is wonderful.

テーマ:爬虫類 - ジャンル:ペット

  1. 2009/03/12(木) 02:00:13|
  2. ボア・パイソン Boas and Pythons
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Corallus in my study

Corallus hortulanus

 アマゾンツリーボア Corallus hortulanus

 ここで言う "study"とは「研究」ではなく、「書斎」の意。まぁ、書斎と言っても大したもんじゃないし、あんまりここでは本は読まないんですがね。不遜にも僕はバスタイムリーダーでして、本買ってくるとわざわざ湯船に浸かりながら読む。根っからの風呂好きで、本も好きなワタクシなので、この2つの欲望を一気に叶えているという退廃の極み。
 しかし、天罰は当たるもので、何度か眠りこけて本を入水させてしまうことも。本はやっぱり書斎で読みましょう。

Corallus hortulanus

 "study" of the title is a meaning of not the meaning of the research but a room where I read books. However, I do not so read the book in this place, and read while entirely taking a bath. Sometimes I drop the book to the hot water sleeping. I am an indescribably decadent reader.

 外国からの人も見ているようなので、英語で書いてみたり。しかし、しょーもない日記ですな。

 The foreigner also saw this blog, and I tried to write these sentences in English. The content is quite regardless of the snake but however, is foolish.

テーマ:爬虫類 - ジャンル:ペット

  1. 2009/03/11(水) 17:52:54|
  2. ボア・パイソン Boas and Pythons
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楽園の崩壊

ウツボ

 暗闇に泳ぐはコケウツボ Enchelycore lichenosa にサビウツボ Gymnothorax thyrsoideus 

 このほかにも大小数多のウツボたちが戯れていた。それも今ではもういない。

 僕がサンプリングに行っている間、エアレーションが詰まって、酸欠状態になり、ウツボたちは死に絶えた。

 水質悪化にも、高水温にも、長期的飢餓にも耐えうる強靭な魚種。あぁでも、君らは海の魚。酸欠には極端に弱いのだね。ごめんよ、ごめん。もう長期的に家を空ける予定があるうちは君らを飼わないよ。

 いつか安定した生活を送れるようになったら、大きな水槽で、たっぷりの水量と豊富なエアーで、君らをまた迎え入れるさ。その時はクーラーも付けてさ。

テーマ:ある日の風景や景色 - ジャンル:写真

  1. 2009/03/09(月) 22:38:30|
  2. 魚類 Fish
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愛の逃避行

ハロウェルアマガエル

 ハロウェルアマガエル Hyla hallowellii

 というわけで、彼らは監獄から抜け出せたのです。そしてレソトを建国したのです。

テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2009/03/09(月) 16:00:46|
  2. カエル Frogs
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無実

ハロウェルアマガエル Hyla hallowellii

 しょーもな劇場

ハロウェルアマガエル

 無実の罪で囚われしモショエショエ君

ハロウェルアマガエル

 「僕は無実だ!」
 ガシガシ金網を揺する


ハロウェルアマガエル

 「助けに来たわよ!」
 「あぁ、あなたは…」
                           続く

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  1. 2009/03/09(月) 10:56:34|
  2. カエル Frogs
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Protobothrops elegans

サキシマハブ

 サキシマハブ Protobothrops elegans

 ハブ P. flavoviridis とは同属だが、たぶんパンダとレッサーパンダくらい違う感じのヘビ。実際系統関係を見てやるとサキシマハブはタイワンハブ P. mucrosquamatus に近縁だし、ホンハブは中国にいるジェルドンハブ P. jerdonii に近いとされる。おそらくサキシマハブとホンハブは琉球列島へはそれぞれ全く異なる侵入パターンをしたのだろう。中琉球はかなり早い時期に大陸とは分断されたので、固有の動物相が出来上がり、近縁種を求めると南琉球よりむしろ大陸に分布している種の方が多い。イモリの類やトカゲモドキは南琉球では見られず、いきなり中国に飛ぶ。

 しかし、かと思えばナミエガエル Limnonectes namiyei に近いクールガエル L. kuhlii は台湾にいたりするし、リュウキュウカジカ Buergeria japonica は琉球列島のほぼ全域に広がっているし、台湾にもいる。島嶼環境への生物の侵入と分断は、分類群によってまちまちだし、素直に現在言われている地史に反映しない場合も多い。それゆえ生物地理学というのはエキサイティングな学問で、多くの生物屋を魅了しているのだろう。

 最後に関係ないお話。ウェブ拍手を付けているのだが、実際これの仕組みがよくわからないんすよ。拍手でコメント下さる方もおり、管理ページでお礼として返事を書いてはいるんですが、これが外部に伝わっているのか皆目わからない。というわけで、これまで拍手コメントくれた方、別に無視しているわけじゃあありませんので怒らないでください。外部に反映しているならまぁ、それはよかった。

アダシノはコメントもらうと喜びます。女人ならもっと喜びます。

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  1. 2009/03/08(日) 19:21:26|
  2. クサリヘビ Vipers
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Protobothrops flavoviridis

Protobothrops flavoviridis

 ハブ Protobothrops flavoviridis

 今マレーシアに行っている後輩どもからさんざ「ハブ運がない」と馬鹿にされていたワタクシですが、やってやりましたよ。昨晩の豪雨と温暖な気候から「いける!」と思い立って、急遽ヤンバラー。

 で、出ました。2本。はじめに出た奴は1mそこいらのちっこい奴だったんですが、次に出た写真の奴はドデカかった。普通に僕より長かったので180㎝は超えている個体。もうどけんかせんといかん!と奮闘したんですが、相手のあまりの迫力に僕は負けました。こんなチキンな写真しか撮れませんでした。

 だってデスね、リーチがハンパないもの。同じハブと付く生物でもサキシマハブやらヒメハブとはもう別物デスヨ。これで奄美のやつなんてもっとパンパカ咬んでくるので、もうどげんしたらいいかわからん。


Protobothrops flavoviridis

 あまりにしつこい僕についにお怒りになられた。こんなんに咬まれたら多分泣く。もう、ワンワン泣く。いや、泣くじゃ済まない。それでも僕はハブが好きなんです。この迫力、色合い。野外で見るものは展示されているものとは一味も二味も違うものなのです。

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  1. 2009/03/06(金) 18:32:03|
  2. ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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色彩変異のクロイワトカゲモドキ

クロイワトカゲモドキ

 クロイワトカゲモドキ Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae

 ヤンバルで見つけたトカゲモドキ。いきなり正面顔で分り難いが、これでもかなり変なトカゲモドキなのである。まず、ほとんど黒目。通常クロイワの虹彩は鮮やかな赤色をしているのだが、この個体ではほとんど黒。別に瞳が開くのを待って撮影したわけではなく、バシバシストロボを焚いてもこの色彩。グレイっぽい。


クロイワトカゲモドキ

 そして、横面。北部のクロイワは大抵の場合スポット状に白色~黄色味を帯びた斑紋が入るが、この個体の場合はそれらが一切消失し、ストライプ状の模様がぼんやり入るのみである。南部にはこうしたストライプ状の模様が入るものが多いが、それでもこうした色彩やパターンではない。そして横から見ても分ると思うが、目には赤みがまるでない。


クロイワトカゲモドキ

 背面を見るとほぼパターンレスといったところ。この個体は再生尾だが、その尾にも模様は入っていない。以前からこうしたパターンのトカゲモドキは知られているのだが、それこそ頻繁に見られるものではなく、僕が直接知っているものでは大谷勉氏の撮影したものと、僕の後輩が「こんなん見た!」と言っている2例しか知らない。老成したような個体では、斑紋がぼやけて一見するとパターンレスの様に見える個体もいるが、この個体の場合はハナから模様がなく、目の色彩から見てもある種の色彩変異(ミューテーション)ではないかと思う。


クロイワトカゲモドキ

 ちなみにやんばるでも最も普通に見られるのはこうしたタイプ。

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  1. 2009/03/06(金) 15:36:34|
  2. トカゲモドキ Eyelash Geckos
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危険な角度

Protobothrops flavoviridis

 ハブ (沖縄島産) Prptobothrops flavoviridis

 もうですね、このブログの本懐は普通あんま撮れない毒蛇を載せていく事にあると思うんですよ。前のテロリーちゃんもそうですけど、やっぱ毒蛇って素敵な生物で、これをただ「怖い」の一言で片付けちゃいかんのですよ。

 勿論個人での飼育なんて大反対ですし、安易にハンドリングを推奨するものではありませんが、やっぱこういう生物の素晴らしさってのはあるわけで、可能な限り素敵な姿を伝えていければと思っています。

 まぁ、サキシマハブに咬まれて死に掛けた僕が言うのもなんですけど。ある日更新全然しなくなったなーとか思ったら死んでるかもしれません。

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  1. 2009/03/05(木) 13:55:06|
  2. ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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Agkistrodon taylori

Agkistrodon taylori

 さて、幻想的なカエル写真の後はドギツイ毒蛇。

 例によってハブ博物公園さんに行って写真を撮らせてもらう。Mさん、グースケさんありがとう、笑。こうした許可済みの施設で毒蛇を飼う分には何の問題もなく、むしろ動物園だのそういった施設は啓蒙的な意味も含めて毒蛇とか超大型種の蛇をもっと飼育すべきなんじゃないかと思う。最もそれを扱える技量と覚悟のあるスタッフがいてこそだろうけど。


 で、この毒蛇。前行った時に「メキシコマムシですよ~」と言われて「あぁ、クマドリマムシとか言われてるアレね」と思ってスルーしていたのだが、写真撮ってじっくり現物を見れば何か変。脳内のクマドリマムシとは若干、というかだいぶ違う。最も最初はヌママムシの何か綺麗なのかな、と思ったくらいなので北米の Agkistrodon グループはそれ程詳しいわけではなかったのだが。

Agkistrodon taylori

 よくよく調べてみれば、どうもこの毒蛇 Agkistrodon taylori ではないか。今のところ和名は不詳。記載が2000年ということで、同時期に出たヘビ大図鑑(監訳 千石)にも載っていないのだから当たり前か。そもそも1950年にはクマドリマムシ A. bilineatus の亜種として記載されたようだが、2000年に種に昇格したことを考えると同じクマドリマムシでは呼称としてはまずかろう。 英名は種小名から Taylor's cantil (クマドリマムシの方はCommon cantil )ということで味気ないから、スジクママムシとか洒落っ気あるかもしれない。にしても派手なマムシだ。

Agkistrodon taylori

 この腹板!ここまでえぐいマムシもそうそういないぞ。本種の分布はメキシコ内でも東部の一部、サン・ルイス・ポトシの東側やタマウリーパス州の沿岸部からちょっと上がった北東部にまで分布しているようである。その下のイダルゴ州やベラクル州だとかにも少なからず分布記録があるようだが、ここら辺はキングスネークの名にも冠されないので馴染みが薄くわかり難い、笑。

 クマドリマムシの方は本種とは反対側の西部の沿岸沿いやカンクーン、そして一部の亜種はホンジュランスだとか中米でも南の方に進出しているようである。本種の分布を見てやると、周りは山に囲まれているため、そのせいで隔離が生じたのかなと想像がつく。

 クマドリとの識別は、現物を見れば一発で分ると思うが、容易な識別点としては眼下に入る白いラインがクマドリでは上唇板全体を覆わないのに対し、本種ではほぼべったりと上唇板全体を覆う。あと、明色のバンドのサイドは黄色っぽい。

 残念ながらこのヘビはバックヤードにおり、中々一般には公開されないだろうが、こうした施設の裏方にはシレッとこんなんがいたりするんである。

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  1. 2009/03/04(水) 01:33:04|
  2. クサリヘビ Vipers
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幻想青蛙図譜

 オキナワアオガエル Rhacophorus viridis viridis

 夜の森の素敵な彼らを。

オキナワアオガエル


オキナワアオガエル


オキナワアオガエル


オキナワアオガエル

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  1. 2009/03/03(火) 23:47:54|
  2. カエル Frogs
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昼間シリケン

シリケンイモリ

 オキナワシリケンイモリ Cynops ensicauda popei

 最近滅多に昼間の写真を撮らないんですけど、単純に昼間フィールドに出てないだけ。それとちょっと明るい写真が苦手というのもあります。爬虫類とか何となく闇に蠢くイメージなので、昼間の姿が撮りにくいんですよね。しかし、トカゲの類なんて大抵が太陽の申し子なわけで、そうした印象の写真は撮れるよう頑張ってみます。てか、昼間も動けばいいんだ。

シリケンイモリ

 そんなわけで、シリケンイモリ。結構昼間も林道を歩くとポテポテいるんですよね。内地にいるとアカハライモリなわけで、彼らは殆んど水の中にいることを考えると陸にいるイモリって何だか妙な感じですが、世界的に見るとイモリって繁殖期以外は大体陸地にいるモンなんですよね。

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  1. 2009/03/03(火) 12:50:06|
  2. イモリ Newts
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プロフィール

アダシノレン

Author:アダシノレン
ノーダリニッチ島へ

修士[理学]


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使用カメラ : LUMIX DMC-FZ50
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: OLYMPUS E-3

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