
さて、いよいよ明後日から2週間南米はブラジル、マナウスに行ってまいります。ほとんどは会議出席なんですが、最後の3泊4日のフィールドツアーが楽しみであります。とりあえずは
Bothropsの何かは写真に収めてきたいかな、と。そしてアマゾンツリーボア
Corallus hortulanus なんかも現地では割とポピュラーという話を聞くので、見れたら良いなぁと思っています。あわよくばムスラナやヒラタヘビなぞも…
そういや、今これを書いている僕のパソコンのバックライトが完全に死んでしまいました。真っ暗な画面の中うっすら浮かぶ文字を追ってコレを書いています。というわけで、帰ってきてからもおさしんはすぐにアップは出来ません。それは新しいパソコンを買うことで解決しますが、なにも準備の真っ最中に切れなくてもいいと思いません?ポスター作っているときに唐突に切れましたからね。顔面蒼白になりましたよ。
先輩曰く「良くある♪良くある♪」だそうです。はぁぁ。
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テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真
- 2008/08/13(水) 00:24:25|
- ボア・パイソン Boas and Pythons
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僕はサキシマバイカダ
Lycodon ruhstrati maltifasciatus を良く見る。大体一回のサンプリングであまり真面目に探さなくても2個体は発見している。しかし、その多くが道路上で、本来樹上を徘徊しているような形をしている蛇なだけあって、地面の写真はまるで画にならない。
まぁそれは僕の腕の問題かもしれないが、こうして樹上にいる時でさえ、わけのわからないポーズをとってくれているので、自然の状態ではまともな写真が中々撮れない。
バイカダにはバイカダの理があって行動しているのだろうけど、その理がまだまだ僕にはしっくりこない。
テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真
- 2008/08/11(月) 16:54:23|
- Dinodon/Lycodon
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最近矢鱈とフィールド写真ばかり続いたので、久々に僕が飼っていた生物なぞ。
アカメカブトトカゲ
Tribolonotus gracilis は今でこそポピュラーなスキンクの1種であるが、BIBLEや800種図鑑が発行されていた年代ではかなりマニアックで、流通量の少ないトカゲだった。とは言っても僕がこうした外国産の爬虫類を飼いだしたのは小学校の頃だったので、今から考えても10年ちょっと前に過ぎない。もっと古くからの方々は小学館の古いほうの図鑑で巻末に載っていた切手を見て身もだえしたことだろう。
僕が本種を初めて飼ったのは高校3年の時で、受験の下見と称して東京の爬虫類ショップに訪れ、ここぞとばかしに今は無きグリフォンでゲットした。当時大分安くなったとはいえ、それでも数万したと記憶している。おかげで東京訪問中はまるでお金がなくなり、レゲエの方々みたいな生活を余儀なくされた。
上の写真はその後東京に移り住み、2代目を購入した時に撮った写真だったと思う。「アユはぶれない」みたいな当時の激安デジカメで撮ったものだから色はメチャクチャで、とりあえずピントは合っているのが救いか。しかし、その頃は写真なんざほとんど興味が無かったため、こんな写真でもかなり満足していた記憶がある。ちなみに最初のグリフォンで飼った個体は、浪人中世話が出来なかったため知人に譲った。
僕が買った個体はどちらも最初から状態が良かったためか、非常に簡単に飼育でき、ピンセットからも餌をとるし、産卵もしていた。ただ、写真の2代目の個体は僕が調査旅行に出かけている間預けていた知人宅でひっそりと息を引き取っていた。
今の生活スタイルでは中々本種の様なトカゲは手が出せないが、いつかまた飼育して写真を撮ってみたいトカゲである。

ナイトアノール
Anolis equestris も昔から憧れていたトカゲで、実家の福岡ではまるで売っていなかったので、本種もまた東京に渡ってから飼ったトカゲである。美しさと飼育のしやすさが見事に調和されたトカゲで、当時あまり人気が無かったのが不思議なくらいであった。少々気が荒い面はあるもののハンドリングできなくはないし、餌もピンセットから良く食べる。おまけにアノールというか樹上性トカゲにしては動きが矢鱈と遅く、非常に扱いやすかった印象がある。
しかし、そんな素晴らしいトカゲも今では特定外来種入りしてしまい、飼育は不可能になってしまった。この個体は僕が沖縄に引っ越した時に、頼んでおいた梱包ミスで不幸な事故に合い死んでしまった。特定入りしなければまた飼育したいトカゲであったが、もう手に入らないのだと思うとつくづくあの事故が悔やまれる。

クレス
Rhacodactylus ciliatus は実家にいた頃、つまり高校生の頃に飼ったもので、当時はまだ比較的高価なヤモリだった。高校生の僕にそんな高価なヤモリが買えたのは、行きつけのショップの親父の粋な計らいで下取りで入ったペアをなんかメチャクチャ安く、分割で売ってくれたからだった。この個体も実は沖縄へ来る際アノールと同じ事故に巻き込まれて死んでしまったわけだが、片割れ(写真の個体は雄)はまだ生きていて、連れの下で元気に生きている。僕が買ってきて8年くらい生きているわけだが、買ってきた当時からアダルトサイズだったのを考えると10年くらいは生きているのかもしれない。
最近では安くもなったし、数もようけ出るヤモリであるが、カベチョロとしては正にコレを飼わずして何を飼うといった王道ヤモリなのである。
遺影ばかり続くのも何なんで、最後はうちでしぶとく生きているラフネックモニター
Varanus rudicolis 。全モニターの中でも最も異様なフォルムをしているであろう本種は、大学に入ってからすぐに飼ったモニターであり、僕の初モニターであった。兎に角モニターを飼うならまず本種と決めていたので、入手した時はほんとうに嬉しかった。数件のショップを梯子し、選んだコイツはなんともぐうたらなモニターで餌を食うか寝るかしかしない無芸大食健康児童であった。今もうちの部屋でダラダラ寝ては、たまに僕の動きに反応して寝そべったままペロペロと舌を出している。
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- 2008/08/10(日) 19:34:07|
- トカゲ Lizards
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邪悪。
数ある錦蛇の中でも邪悪という表現が似合う蛇は、僕が思いつくもので本種とあとは緋色錦蛇くらいである。この両種の共通点は何を考えているのか分らない眼にあると思う。他の錦蛇は割かし眼でものを語ってくれるし、顔つきもまぁかあいらしい。
しかし、本種と緋色はどこか空虚な眼をしてるし、それでいて突発的に攻撃を仕掛けてくる。さらに本種の場合、無地でいて微妙な体色の変化をもつ体躯が妙な存在感を際立たせる。
- 2008/08/09(土) 13:59:57|
- アルバーティスパイソン Leiopython
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オンナダケヤモリ
Gehyra mutilata は名前からしてそうだが、何となく艶かしいヤモリだ。最も「オンナダケ」とは国内で最初に発見された場所、恩納岳にちなんだもので女しかいねぇという意味ではないのだが。

フトオヤモリ
Gehyra 属だけあって、その肌感は繊細で瑞々しい。明色時には脊椎が透けるほど薄い皮をしている。

逆に生まれたての子供の方がしっかりした色彩と斑紋を持っている。こうして見ると親と子でまるで別のヤモリに見える。
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- 2008/08/08(金) 15:54:24|
- ヤモリ Geckos
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ハロウェルアマガエル
Hyla hallowelli は奄美・沖縄諸島、つまり中琉球に生息する唯一のアマガエル科。アオガエルが番を張っている感じの琉球列島でアマガエルはなんか変な感じだが、ウギーウギーとえらい喧しく鳴いてその存在感を誇示している。事実こいつらが集団で鳴いている場所に足を踏み入れるとあまりの煩さで、思わず耳の奥が痛くなる。

以前沖縄本島でこいつらを撮影した事があるが、なんか木の上のほうばっかりで鳴いていて、まともに写真が撮れなかった。しかし、奄美大島では工事現場の水溜りの周りの草むらでアホの様にそこかしこでウギウギやっていた。

水溜りにはすでに孵化したオタマがワラワラと居たが、すぐさまガラスヒバァ
Amphiesma pryeri に嗅ぎ付けられた様で、ちっこい幼蛇が好き放題オタマを喰らっていた。
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- 2008/08/08(金) 03:21:13|
- カエル Frogs
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石垣・西表島および与那国島を本来の生息域としている本種ヤエヤマイシガメ
Mauremys mutica kami は、分子データなどから見るとはちょっと独立亜種とするには不明確な位置づけの亀。でも僕らマニアから見ればミナミイシガメ
Mauremys mutica mutica とはまるで違う亀という印象を受ける。しかし、このヤエヤマイシガメはペットシーンでは、安価な亀として粗雑な扱いを受けている印象がある。

そんな腐れマニアや業者はハブにでも咬まれて死んだらいいと思う。どうせマッコードやコガネなんかが安かったらボロッちい扱いしか出来ないような価格や希少性にしか反応しない奴らなんだと思う。これはコレで魅力的な亀だと思うし、その爬虫類に魅力を感じないような奴らが安易に売買に加担しないで欲しいと思う。特に某オークションに参加している人たち、頭の悪い文章で個体をアップするには勘弁していただきたい。せめて個体は「固体」ではなく個体と書き、画像しか判断基準のないネットオークションではピントの合ったまともな写真をアップしてくれと思う。それとショップが行なう1円スタートは個体への冒涜ということを感じて欲しい。最近の爬虫類売買は商売として基本のなってない奴らが安易に参加しすぎだと思う。爬虫類を、というか商売をなめんなよ。

ヤエヤマイシガメは良い亀だ。先に出した2枚の写真の様に背甲が真っ黒な個体も居るし、上の様なオーソドックスな写真の個体のようなものも十分ペットとして楽しめる要素を持っている。こんな魅力的な亀をただ安価なだけで仕入れて消費するショップは滅びたら良い。
はぁぁ、酔ってます。
テーマ:今日の独り言 - ジャンル:写真
- 2008/08/07(木) 00:20:21|
- カメ Turtles
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夜の森を歩くと葉っぱの上には結構色んな蟲が眠っている。狩り蜂系のこのハチ。種類が分らんので、蟲の人同定よろしく。

トビズムカデなんか夜行性っぽい感じなのに夜寝ている個体は多い。最もワシャワシャ足元をうろついている夜型の個体も多いが。

宮古島で撮ったもの。この地域のものが果たして本当にオオカマキリ
Tenodera aridifolia かどうか分らないが、調べてみるとオキナワオオカマキリなる和名があるようだ。ただ学名は
Tenodera sp だったので、まだ正式に記載されていないらしい。これもようわからんから蟲の人のコメントがあればありがたし。
テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真
- 2008/08/06(水) 18:38:15|
- 蟲 Invertebrates
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別にイシカワガエルが怖いわけじゃありません。ワタクシ奄美の森では便サンこと便所サンダルで行動していたわけです。ウミヘビ中心の調査を行なっているとウエットスーツやらフィンやらで荷物がかさばるわけで、この上長靴なんぞもっていけんわい!ということで、最近の旅はいつも便サンで行っています。宮古島なんかハブはいないですから平気の平左で薮なんか歩き回れますし、八重山も足元さえしっかり照らしていればサキシマハブなんてちょろいですからね。
でも、奄美の森を歩き回る時は流石に便サンじゃ心もとなかったですよ。こうしてイシカワガエルを見つけて嬉しいのは嬉しかったんですが、場所が場所なだけにツルツル滑りますし、岩だらけの渓流ですからどこにハブが潜んでいるかわかったもんじゃありませんからね。調子こいて渓流を登って帰る時怖いよう、嫌だようと少し後悔して撮った写真がコレであります。
テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真
- 2008/08/05(火) 19:44:19|
- カエル Frogs
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「奄美ではハブの寄り顔を撮る!」と宣言していましたが、出たハブはこの写真の愛らしい子一匹のみ。ヒャンやらなにやら色々出たのにハブは一匹。ワタクシ後輩達からも言われるようにハブ運がないのでございます。
ともあれハブはハブ。寄って写真を撮りますが、ちっさいので寄ってもあまり良い顔じゃない。それならばとちょいと引いて撮って見るとなんとも愛らしい表情をゲットできました。ハブって凶悪な顔をしているようで、瞳が開けば結構可愛らしい顔になるものです。これは猫目のヘビに共通する事で、中々そうした表情の写真はないんですよね。ただし、この姿勢の時は咬蛇姿勢といい、飛び掛る前の姿勢ですので、いっちゃん危険な体勢でもあります。
テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真
- 2008/08/05(火) 13:34:24|
- ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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今回の奄美では1日ヘロヘロっと島内をまわって2個体のオットンガエル
Rana subaspera に会うことが出来た。沖縄本島では僕はからきしホルスト運がないのだが、オットン運はあるらしい。ホルストに比べて、どことなくおっとりしている印象を受けた。

この西田敏行のような面構え。愛嬌と迫力の双方併せ持つこのカエルは天然記念物。

内地のアカガエル科のカエルを見慣れていると、これら南西諸島に住まうカエルたちの巨大さには目を見張るものがある。写真や図鑑などで事前に情報は得ていても現物を見ると「デカッ!」と言わずにはいられない。イシカワガエル
Rana ishikawae なんかもあの色彩で、ほぼオットンと同程度の大きさというのは凄まじい。
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- 2008/08/04(月) 01:11:47|
- カエル Frogs
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この強烈な色彩を放つ生物はヒャン
Sinomicrurus japonicus japonicus という奄美群島に固有のコブラである。前回奄美に訪れた時轢かれたばかりの轢死体を拾った事があったが、今回はめでたく生きた個体に出会うことが出来た。

道端に何気なく落ちていたのだが、その存在感は強烈で独りぼっちのフィールドワークなのに興奮して独り言なぞ発していた。いや、恥ずかしい。

こうしてみるとヒャンは、色彩的に中国のベニナメラ
Oreophis porphyraceus に似ているなぁと思う。特に
vaillanti 亜種。まぁ向こうは背中線が2本あるなどの細かな違いがあるが、やっぱ似てる。以前ハイ
S.j.boettgeri も載せたが、亜種間でもえらい違う感じなのに、より遠いベニナメラに似るとはどういうことか?
収斂?擬態?そもそも攻撃性の低いこのヘビの事、コレを恐れる捕食者なぞあまりいないと思うのだが、それなのにそんなに派手なのはどうしてなんだろう?警告色のようでいて、実は別の意味合いが強いのかもしれない。同じ事がベニナメラでも生じていたのかもしれない。
テーマ:動物の写真 - ジャンル:写真
- 2008/08/03(日) 17:36:18|
- コブラ Elapidae
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