台風やら波の関係やらで、結局小宝島へ渡るのが延びに延びて今日となってしまいました。というわけで、今夜出発いたします。帰りは8月の3日でございます。
それはそうと、僕の撮ったサキシマキノボリトカゲ
Japalura polygonata ishigakiensis のおさしんが外国の図鑑に使われるかもしれません。どういったものになるのか想像つかないですが、ちょっと楽しみ。
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2008/07/30(水) 11:30:21 |
トカゲ Lizards
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ハイ、これ誰でしょう?
ってカーソルを画像に合わせればすぐに分るか。
やっぱヘビの寄り顔画は好きですたい。次の目標は奄美のハブ。危ないなぁ。
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2008/07/27(日) 00:29:06 |
ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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なんか施設の前にいつもいたズグロミゾゴイ
Gorsachius melanolophus の幼鳥(あってる?)。近づいてもあまり逃げやしない。ボケッと座って眺めていたら1mくらい先で虫なぞついばんでいる。
急に頬を掻き毟る。
痒い!痒い!思わず冠羽も逆立っちゃう。僕もさっきから頭が痒い。海に入って頭を洗わないでいたらメチャメチャ痒くなるのですね。
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2008/07/27(日) 00:24:03 |
鳥 Birds
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八重山は台風なんで1日早く帰ってきました。明後日からは小宝島へ行ってきます。その間に撮った写真をちょこちょこアップ。
いやですね、なんかもう「である口調」も飽きてきましてね。やっぱ色々変化があったほうがいいじゃないですか。というわけで以前のブログの様に、色んな口調織り交ぜてカキカキします。多様性ですよ。
多様性といえば、八重山では結構いろんな種類のウミヘビが見られまして、写真のアオマダラウミヘビ
Laticauda colubrina なんかは北・中琉球では滅多に見られることなのないウミヘビですが、八重山ではそこそこの数が観察できます。
以前ヒロオウミヘビ
L.laticaudata の項でも書きましたが、エラブウミヘビ属のウミヘビって日本には3種いるんですが、一般には結構紛らわしいらしく、混同されている例がまま見受けられます。慣れれば泳いでるシルエットだけでも判別は付くんですが、まぁそれは馴れているからで、普通「どれも青斑だし、広尾だし」ってなりますよね。
そこで、簡単な判別点。アオマダラウミヘビは顔が黄色いっす。ひょうきんな顔してます。そして、あんまし青くありません。せいぜい青灰色。生まれたてはもちっと青いですが、ヒロオやエラブに比べればその差は歴然としています。エラブは色彩の幅がかなりあるので、ちょっと混乱するかもしれませんが、顔をみればまぁ見分けはつく。
ただ、ひとつ問題がありまして、アオマダラウミヘビはおっきくなったらこんなになっちゃうんですよね。もう顔黄色くねぇし。色彩から見れば「クロマダラウミヘビ」って名付けたくなります。
こうした大型の個体は大抵の場合メスで、今の時期は産卵のため陸上に上陸している姿が観察できます。といってもこのウミヘビは普段からかなり陸生傾向の強い種でして、岩の上とかキの上なんかにも平気で登っちゃいます。他の2種が割と隠遁性が強いのに対し、本種はオープンな場所で休んでいる姿や昼間に浅海域を悠々と泳いでいる姿などが見られます。
このように脱皮前の個体なんかは流石に岩場の穴の奥のほうでじっと身を潜めていますが、まぁ僕に見つかれば引きずり出されるわけです。あ、アオマダラウミヘビを含めエラブウミヘビ属の蛇はみなコブラ科で猛毒を持っているので、素手で触らないほうが賢明です。僕も調査の際コイツラを捕獲する場合厚手のダイビング生地の手袋を嵌めて扱っています。
また、アオマダラウミヘビは滅多に咬んでくるものはいませんが、ヒロオやエラブは掴むとガブガブ咬んできますので「ウミヘビはおとなしいよ~」というテキトウな情報に惑わされぬよう。
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2008/07/26(土) 23:16:21 |
ウミヘビ Sea snakes
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ハブが見たいハブが見たいと言っていたらとんでもないものが見られた。この写真でこの蛇が何かお分かりになるだろうか?
僕は予めの知見があったので見た瞬間「おおぅ!コレがあの蛇ですか!」といたく感動したのだが、パッと見ればなんだかよくわからない。印象から言ったらブッシュマスター
Lachesis muta にちょっと似ている。さらに言ったら
rhombeata 亜種に見える、笑。
まぁハブと言うことはすぐに分るだろうが、こんなもの野外で出合ったらションベンちびっちゃうかもしれない。すっごい素敵な蛇なんだけど、いてはいけない蛇。しかし、幸か不幸か、この個体が見つかって以来再び野外で同じような個体が見つかってはいないらしい。この個体は実は13,4年飼われていて、アクアライフなどの千石さんの記事に登場した事もある。
その後コイツは口が曲がってしまい、なんだか三半規管もいかれてしまったようで、IBDにかかったボアの様な動きしか出来なくなっていた。このまま死んでしまうのはアレなので、組織を採って、綺麗な標本にするべくコイツは僕に託された。
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2008/07/15(火) 21:06:04 |
クサリヘビ Vipers
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最近はめっきりハブ
Protobothrops flavoviridis を見ていない。というか今年に入ってからまだ生きたハブを野外では見てはいなんじゃないだろうか。いちおう大学の周囲にも出ることは出るのだが、巡り会わせが悪く会ったことがない。明日は所用でハブ研へ出かけるが、研究所の中ではなくフィールドでハブが見たい。
今週はまた木曜日から月末まで宮古西表へ出かけるが、サキシマハブは容易に見られる。まぁコレとて好きなのは好きなのだが、やはりボスキャラが見たい。八重山から帰ってきてすぐに小宝島と奄美に出かけるので、黒いトカラハブと奄美ハブを見つけたひ。
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2008/07/14(月) 22:26:02 |
ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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琉球列島で最も目にしやすいカエルといえば、多分リュウキュウカジカ
Buergeria japonica だろう。トカラギャップを超えて口之島なんかにも分布する。何故か宮古諸島では見られないが、その他の島々ではなんかどこにでもいるカエルだ。
内地でカジカガエルといえば綺麗な水の渓流に棲むイメージだが、リュウカジの場合は僕の家の裏手にある用水路なんかにもウジャウジャいる。
でもって、虫の様な澄んだ声を出すから、知らなければ虫が鳴いているように思うかもしれない。
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2008/07/14(月) 01:53:02 |
カエル Frogs
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サキシマスジオ
Orthriophis taeniurus schmackeri は会おうと思っても中々会うことが出来ず、忘れた頃にふらっと登場する蛇だ。僕の場合、サキシマバイカダ
Lycodon ruhstrati maltifasciatus やサキシマアオヘビ
Cyclophiops herminae の方がよほど会う確率が高い。
夜間道路をてれてれ走っていると、マダラでもハブでもない大きなシルエットが車のライトで映し出される。昼と違って夜はそう俊敏でないので、容易に近づける。昼間のスジオは内地のシマヘビやアオダイショウの様な動きで走り去り、尚且つ藪々したところに現れるので掴むのは中々大変なのだ。
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2008/07/12(土) 19:24:00 |
ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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最近の爬虫類輸入の動向は目を見張るものがあり、バラマダラ
Dinodon rusozonatum のような超マイナーなヘビも日本に入ってきているようだ。そんな日本でキイロマダラ
D.flavozonatum を手に入れることはそう困難な事ではなく、毎年ある程度の数がまとまって入ってくることは無いが、1,2年も待てば手には入るだろう。ちなみに写真の個体は実は僕の所有するものではなく、ちょっとお借りして撮影したもの。
マダラヘビ
Dinodon 属は現在のところ8種が知られている。以下がそのリスト
シロマダラ
D.orientale (Hilgendorof, 1880)
和名不詳
D.gammiei (Blanford, 1878)
キイロマダラ
D.flavozonatum (Pope, 1928)
アカマダラ
D.rufozonatum (Cantor, 1842)
和名不詳
D.septentrionale (Günther, 1975)
バラマダラ
D.rosozonatum (Huet Zhao, 1972)
アカマタ
D.semicarinatum (Cope, 1860)
和名不詳
D.merdionale (Nikolai, 2004)
これでこのうち日本に入ってきたことが無いものは
D.gammiei と
D.merdionale を残すのみとなった。ちなみに
D.gammiei はインドに分布するマダラヘビの一種で、外見はややアカマタに似ているものの地の色がやや明るいカーキ色で、何と言うかインド的な色彩をしている。
D.merdionale の方は記載が2004年と新しいが、外見はほとんどキイロマダラで、腹板数や最大頭胴長に違いがあるとされている。もともとが1935年に
Dinodon rufozonatum merdionale として記載されているようで、たしかにアカマダラじゃねぇだろとは思うのだが、キイロマダラと別種にするほどの違いかなぁと思ってしまう。
キイロマダラは中国南東部やベトナム、ミャンマーの一部に分布する中型のマダラヘビで、その名の通り鮮明な緑味かかった黄色の体色が美しい。成長すると色褪せる事の多いマダラヘビの中でも、本種はあまりこの色彩の鮮明さが失われる事は無く、一部で高い人気を誇っている。ただし、着状態が悪い事も多く、丈夫といわれるマダラヘビ属の中でもやや弱い印象のあるヘビではある。また、素直にマウスを受けつけぬ場合が多く、その際はヤモリなどのトカゲ類を用いる事になる。こうした餌を投入した場合の餌食いは非常に良い。一度落ち着けば普通のヘビと変わりなく飼育できるヘビであり、最近比較的まとまった数が輸入されたようで、国内での繁殖例が期待される。
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2008/07/12(土) 09:52:48 |
Dinodon/Lycodon
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オビハスカイ
Pseudoxenodon bambusicola は以前は知る人ぞ知る亜細亜の美種だったが、最近は定期的に比較的まとまった数の入ってくるヘビとなった。しかし、本属で他に流通するものと言えばオオメハスカイ
P.macrops くらいなもので、こちらはオビハスカイに比べその流通量はグッと落ちる。ちなみにオオメハスカイの方は台湾なぞにも分布するので、実際に現地で観察できるチャンスのあるヘビだと思う。
この属の面白いところは、コブラよろしく頸部を広げ威嚇行動を行なう事だが、その行動を見ているとコブラに擬態、というより体サイズを大きく見せているという意味合いの方が強いのかもしれない。こうした頸部を広げるという行動はコブラやハスカイヘビに限らず、広い地域で様々な系統のヘビに見られる行動であるので、なんでもかんでもコブラへの擬態で片付けてしまうのは乱暴であろう。ちなみにボア科やクサリヘビ科のヘビではこの様な威嚇行動は見られないようで、これはナミヘビ科やコブラ科で発達した威嚇行動なのだろう。
オビハスカイには色彩多型があり、前出した紫色のものとこの様に黄色い体色のものが見られる。この体色差は雌雄差と言われる事があるが、プローブを挿入したり、尾下板を数えたりと、いくつか調べて見ると必ずしも雌雄で紫色と黄色が分かれることは無く、性差というより個体差であると思う。
飼育に関してはかなり癖のあるヘビで、長期飼育は結構難しい。本種は典型的なカエル食いなのだが、カエル食いの癖にバカバカ餌を食うような感じではなく、カエルを投入してもユウダの様なアホ食いはしない。かなり動きに反応するヘビのようで、カエルが跳ねると食欲が刺激されるのか、追いかけていって捕食を行なう。その際結構視覚に依存しているようで、捕食はカエルの動きに合わせてかなり的確に行なわれる。
なので、ピンセットから餌をとるような感じでなく、生きたカエルを常時用意せねば飼えないヘビであるようだ。おまけにカエルを投入したらすぐに食べるかといえば、かなり食いムラのあるヘビのようで、食わないときはずーっと食わない。
「お前、カエル食いなんだからヤマカガシとかヒバァみたいにがっつけよ」と思うのだが、その外見にリンクして精神面まで繊細なようだ。
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2008/07/11(金) 03:55:47 |
ナミヘビ(外産) Colubridae (Other region)
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暴挙である。
調査ですっかり昼夜逆転の体になってしまったため、一日中起きて時差ボケを直そうとしている僕は、今日クロイワトカゲモドキを撮りにフィールドへ出かけた。とりあえず出たトカゲモドキは全て写真に収め、かつ全部をブログにアップしてやろうと思った。そんな作業をウヘヘとやってりゃあ一日なんてあっという間で、時差ボケなんざすぐに直る。
フィールドは南部の近場の森に出かけたのだが、2時間もしないで18匹のトカゲモドキが現れた。歩きでそう広くも無い場所だったのに18匹は写真撮る側からしたらちょっと多い。4,5匹でいいや、と思っていたが最初に「全部撮って全部載せる」と決意してしまったので、もうそうするしかない。
というわけで、しばしトカゲモドキの饗宴が続きます。
森に着いて10分もしないうちに切り株の上にちょこんと最初のトカゲモドキが出て、続いて同じ場所に2匹落ちていた。こいつはそのうちの1匹で、まだ若く南部特有のストライプがハッキリしている。
同じ場所にいた1匹は、中ぐらいの再生尾。腕の模様が鮮明で何かおしゃれ。
木の根元にはプリッとした完全尾の個体。写真はなるだけ見つけたときのままの姿勢で撮ろうとはするのだが、半分くらいは向こうが先に気づきダダダッと逃げ出してしまう。急いで回り込んで写真を撮るのだが、思いのほか速く、ゴキブリの様な速度で逃げ去ってしまう。まぁスタミナがないのでダッシュしてもすぐ止まってくれるし、半分はじっと動かないでいてくれるのだが、動いた個体の姿勢はやはりどこか不自然でしっくりこない。
中には岩場の隙間などにいたりして、こうした個体だとそっと逃げないように遠目に撮るしかない。この先普段なら載せないような写真も連発するが、最初に掲げた公約通り全部載せる。でも、いちお1個体につき1枚。
今まさに穴に逃げ帰らんとする個体。結構小さな穴でもするっと入っていってしまう。
不思議な色合いと乱れた模様がヨスジホソユビヤモリ
Cyrtodactylus quadrivirgatus を髣髴させる。
ちっちゃな個体もいる。ハッチリングにしてはまだ時期が早いだろうし、大きさも異なると思われるのでおそらく生後1年目くらいの個体だろう。チビの癖に顔が大人びていて可愛くはない、笑。最も真っ暗にしておいて虹彩を開かせた写真ならばもっと可愛らしくも撮れるだろうが。
がっつり再生尾の個体。このあたりからストロボの電池が無くなりだして、撮れたり撮れなかったりしだす。代えの電池を持ってきていなかったので、以後1個体につき2枚程度しかストロボを使った写真が撮れなくなった。
何てない写真だが、美人に写ったので割と好き。結構小さい個体だったし。
本格的にストロボが死にだしたので、久しぶりに懐中電灯撮影なぞ。なんだか久々。ストロボを持ってなかった頃には全てコレで撮っていたのに、最近ではもう打ち捨てていたよぅ。
岩の上の個体。なんだかこのヤモリは目立つところで無駄にポーズつけているよな。
正面顔はなんだか極悪に。
これもわけの分らない格好でジッとしていて面白かったが、ストロボ末期のためこんなんしか撮れず。
この優しい顔した(おそらく)母は水場の近くで撮影。水でも飲みに来たのかな。
わぁ、ヒドイ。犬みたいだし、ピント合ってないし。でもコイツに関してはこれしか撮っていない…公約が…
これも斑っちい模様が面白い個体だが、光のまわし方が駄目っす。
そして、最後に現れた個体。すぐさま草むらに逃げ込み、そしてストロボはウンともスンとも言わなくなった。それでも載せるは公約のため…
以上トカゲモドキ特集でした。あぁ夜明けだ。
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2008/07/08(火) 05:21:50 |
トカゲモドキ Eyelash Geckos
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いまや沖縄のいたる処にシロアゴガエル
Polypedates leucomystax がはびこり、ついには石垣島にまで進出した。そして、帰化地域では他のアオガエル科が繁殖を行なわない夏の時期に繁殖を行い、爆発的にその数を殖やす。
繁殖期の水場周りはグェグェとシロアゴたちの宴が毎夜繰り広げられる。
シロアゴガエル自体は僕も嫌いでないし、魅力的なカエルだと思う。それは悪名高いオオヒキガエルとて同じことで、彼らが根っからの悪者というわけでは決してない。
現地でグェグェやってる彼らだが、同時にその宴は在来の者達にとっても宴となる。この池の周りではシロアゴを求めて多くのサキシママダラが集まっていた。そして、しばらく池のほとりに座っていると悲痛なグキャァーという叫びがこだまする。
その現場に駆け寄れば、サキシママダラがしっかりとシロアゴに巻きつき飲み込んでいる最中だった。そして、その前では我関せずと別のシロアゴがとまっている。今そこにある危機、とでもいえようが、シロアゴガエルは動かない。
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2008/07/06(日) 23:27:38 |
カエル Frogs
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セマルハコガメは昼夜とどちらもテコテコ動いているが、明け方に一番多くの数を見る気がする。流石に民家の近くにいるやつらではないので、警戒心丸出しで近づけばすぐに引っ込むし、頭を出せばスタコラと逃げ去ってしまう。
遠くから撮っててもなっかなか出てこない。
出た!と思ったらすぐ後ろ向きにスタコラ逃げ去った。
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2008/07/05(土) 23:38:52 |
カメ Turtles
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昔、僕はボア・コンストリクターを飼っていた。亜種はコモンボア
Boa constrictor imperator で、いうなれば最も庶民的な値段設定のボアコンなのだが、広い分布域を反映してかなり個体差もしくは地域差があるため、ボアコンの中でも相当選ぶ楽しさがある亜種でもある。
規制が入る前はそれこそ選びたい放題入荷していた本亜種だが、不幸な事件のせいで危険動物入りしてからと言うものの、その流通数は激減した。まぁ、それなりの大蛇であるため気軽に飼うものではないかもしれないが、それでもボアコンは大蛇と呼ばれるヘビの中で最も飼育に向いた種類であろう。
ボアコンと同程度に大きくなり、かつ凶暴になる事が多いキューバンボアやパプアンパイソンが規制されず、この素晴らしいボアが規制されているのはお笑い種だが、んなこと言っておいてそうした種類が規制されるとマズイので大蛇飼いはひっそりと慎ましく、あまり表に出ず飼うのが好ましい。それにしても、特定動物の項で「くさりへび科」のようにひらがなが混じっているのはどうしたものか。いくらなんでも意味がわからない。しかも、和名だけ書いておいても、特にアナコンダとかはどの種類を指しているのかも分らない。多分グリーンアナコンダ
Eunectes murinus を指しているものと思われるが、そうしたら近年このグリーンから新たに種分割された
E. beniensis や
E. deschauenseei は飼えるということなのか。それなりの責任を飼育者に負わせる様な規制なのだから、役所の方ももっと厳密に内容を検討してもらいたいものである。デスクワークだけで生物に関わっていくなぞナンセンスの極みではないか。
それはそうとコモンボア。この個体は規制前から飼っていたのだが、僕の不注意であっけなく死なせてしまった。ボアコンのような丈夫な種類を落としてしまうところに僕の飼育者としての底の浅さが見えてしまうが、それ以降(というか以前からも気を使ってはいるが)は飼育にはかなり気を使い、最近では半月家を空けても大丈夫な奴らで僕の愉快な仲間たちは構成されている。さすがにヒガシアフリカネコツメヤモリ
Homopholis fasciata なぞは心配だったが、帰って来てみるとなんてない顔をしていたので、普段から状態良く管理しておけば爬虫類は飼育動物としてメチャメチャに丈夫な部類なのだ。
僕のボアコンの一番の好みはアラベスクボアなのだが、どこがどうアラベスクかは分らないが、あの細かいドットの入ったボディーには魅せられる。この飼育していた個体も各サドルの間にペッパーが小気味良く入り乱れ、側面の模様も細かくちょこっとアラベスクボアを髣髴させた。
こいつが死んでしまった時はかなりの喪失感だったが、こいつは僕に一つ教えてくれた。それは生物の無常観。ある日ハタと気づいて生き物に対していい意味でそんなに思いいれしなくなった。勿論大事に飼育はするし、欲しいものは欲しい。しかし、自分の手にある生物も結局は僕から離れていく事を考えるとある程度の距離感というか、達観したものの見方が出来るような気がした。そして、仏教でいう執着からの脱却にほんの数ミクロン近づけた気がした。
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2008/07/05(土) 16:06:59 |
ボア・パイソン Boas and Pythons
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何度目だ!ナウシカ!ばりに再びイワサキセダカ
Pareas iwasakii の登場。しかもまた地上の写真…樹上の写真は撮りたいのだけれど、見つけるのはいつも道路上で、かつ僕にサンプリングの合間に木にとまらせてしつこく写真を撮っている時間も気力もないので、ささっと地上で撮ってしまう。
しかも前回とあまり代わり映えしないショット。う~ん、折角出てきてくれたのに…次はもっと撮り方を考えよう。
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2008/07/05(土) 01:40:47 |
ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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サキシマアオヘビ
Cyclophiops herminae 今年は結構サキシマアオヘビを見つける年のようで、実は前回西表へ出かけたときも見つけている。その時は中々イイおさしんが撮れなかったので掲載を見合わせたが、今回見つけたこの個体は小顔で愛らしかったのでアップを敢行。
こいつもまた止まらないヘビの代表みたいなもんで、ユルユルユルユル動き続ける。せめてリュウキュウアオヘビ
Cyclophiops semicarinatus の様に威嚇してくれれば、幾分かサマになる写真は撮れるのだが、こいつの場合あまり威嚇と言うものを知らないらしい。どうも八重山のヘビはスジオにしろマダラにしろ、他の亜種に比べ温和な性格で、威嚇するという事があまりメリットにならないようだ。
ともあれ、今回の個体はわりかし写真を撮りやすかった。ファインダー越しのその姿は、もう、なんかメチャクチャ小顔で、小○徹平かと思う顔つきだった、笑。
しかも、ほとんど撮った写真が舌出してるし。
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2008/07/04(金) 20:21:07 |
ナミヘビ(国産) Colubridae (Japan)
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ヘビ・ヘビ・ヘビと続いたのでカエルなぞ。オオハナサキガエル
Rana supranarina は現地では割とポピュラーな渓流性のカエルで、森の中の小川や渓流なぞで佇んでいる姿が容易に確認できる。産卵期には実に多くの個体が滝つぼの様な場所に集まり、ピョーピョーと体に似合わぬ愛らしい声で鳴いている。
茶色っちい地味なカエルだが、中には緑の斑を持つものもおり、また雌のアダルトのボリュームには圧倒される。
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2008/07/04(金) 00:20:31 |
カエル Frogs
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夜、道路を走っていて、頭をもたげる何かを発見。車を降りて見てみればサキシマヌマガエル
Fejevarya sakishimensis を捕食中のサキシマハブ
Protobothrops elegans 。ハイポメラニスティック。
そそくさと獲物を飲み込むと、さらに次の獲物を探しながらウロウロ。ちょろっとこちらを気にしつつ、ゆっくりと辺りを窺いながら森の中へと消えていった。
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2008/07/03(木) 19:38:24 |
クサリヘビ Vipers
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ヒロオウミヘビ
Laticuda laticaudata ヒロオウミヘビはエラブウミヘビ属の中でも最も青が鮮やかな種類。しかし、今回の調査で見つけたこいつはやたらと黒い。所謂メラニスティックという変異であろうが、見た感じがクロッケリーウミヘビ
L. crockeri のようになっている。
顔つきはさらに陰険に、笑。ヒロオウミヘビはエラブウミヘビ属の中で最も凶暴な種に思う。別に海中などで襲ってくるような事はないが、掴めばかなりの確率で口を開け咬み付こうとする。コブラ科で毒性も強いので、もし咬まれればかなり危険な状態になるだろう。
また、たまにウミヘビの毒牙に関して「毒牙は口の後方に位置するので、深く咬まれなければ大丈夫」といったような後牙類を表すような記述が見られるが、ウミヘビはコブラ科で、前牙類に属する。それ故毒牙は口内の前方に位置し、少しでも咬まれれば毒牙に触れてしまう。口が小さい、といった記述もあったりするが、少なくとも口の開き方は僕が見た印象ではそれほど普通のヘビと変わらない様に思う。
ちなみに、本来の色彩はこちら。ヒロオウミヘビは和名学名共に「広尾」と付いているが、おそらく最も尾が広いのはエラブウミヘビ
L.semifasciata で、また、同属のアオマダラウミヘビ
L.colubrina は一番青色が薄く、最も「青斑」なのは本種であろう。
エラブウミヘビ属はそれぞれが混同されやすいが、その要因の一つにアオマダラやヒロオといった複数に当てはまる特徴を用いた和名が付けられているのがあるかもしれない。
2008/07/03(木) 14:17:45 |
ウミヘビ Sea snakes
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