
ホンハブ
Protobothrops flavoviridis撮影地:鹿児島県 奄美大島
みなさん!こんばんわ!
えっと、言い訳です。最近は暖かいじゃないですか。そうすると仕事が終わると居てもたっても居られずお山に生き物を探しに行ってしまうんですよ。そして、お山に言ってない時はビールが美味くなる時期じゃないですか。呑んでいるのですよ。なので、連絡しなかったりする方すいません!ほんとうにもう、すいません。今も2名ほど「あのクソメガネ、連絡もよこさないで、なんて奴だ!」と思っているかもしれませんが、すいません!
気づいたら、即行動。もう、にんげんとしてまっとうな行動ですね。そしてこまめなメール返信がモテるコツなのです。というわけで、多分明日からモコモコと変化します。

とりあえず、お詫びのしるしでハブのお写真。一枚目の白バックはおもくそ咬蛇姿勢で、この格好の時が一番危険です。奄美のホンハブは他地域のハブと違って、かなり機敏で、リーチも長く、勘も良い攻撃兵器ですので白バックの時とは言え気が抜けません。
2枚目の写真も一見咬蛇姿勢ですが。これは撮影に飽きてみょーんと伸びている写真です。この時は比較的安全で、レンズでも近づけます。尤も、本人にやる気があればすぐさま頸を縮めて攻撃可能な姿勢に転換出来るので油断は禁物です。
面白いのは、目の動向で、やはりハブも緊張していると眉間にしわが寄るのか、瞳は1地目の時のように猫目になったままです。これは周りを真っ暗にしていてもそこまで瞳が開きません。しかし、ちょっと落ちつけてやってから暗くすると比較的早く瞳は開いてきます。単に明暗に対する反応ではなく、ハブの心情も瞳には表れているようです。
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- 2013/05/22(水) 00:07:18|
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ホンハブ
Protobothrops flavovridis撮影地:奄美大島 宇検村
今回見つけたハブがちっこかったんで、あまり写真にやる気がないだのすっぺただの言いましたが、一応ちょっと満足した写真がこれ。模様と色彩がゴージャスなので、縦構図でそれらを見せた方がハブは映えるような気がします。
そして、もう1年ぶりくらいにハブと対面したわけですが、やはりこのヘビは危ないですね。ちっこいちっこいと言いながらその毒は大人と何ら変わることありませんし、僕にはある事情で致命的です。なにより、撮影しているとハブは他の蛇と比べて勘が良いような印象を受けます。
それは撮影者の動きを非常によく認識していると感じるためです。勿論ピットを使って我々恒温動物の一挙一動は正確にとらえているのでしょうが、それ以上に撮影者の呼吸を読んでいるというか、自分に向けられている注意を敏感に感じているフシがあります。これは大型のニシキヘビなどもそうですが、こちらが撮影中の緊張している間は向こうもじっと動かず、こちらの呼吸に合わせてくれているようなのですが、いざシャッターを切り、こちらがほっとした瞬間に飛びついてくることがままあるのです。
当然フラッシュの熱などに反応する場合もあるのですが、それがない時にもこちらが気を抜くと飛びかかってきます。また、僕の場合外部ストロボを手で持って、内臓ストロボと同調させて写真を撮っているのですが、そのストロボを持った手の動きをよく見ています。ヘビ自体は顔を動かさなくても、こう、ピット使ってるぜ!みたいなアトモスフィアーを出してくるわけです。はっきり言って僕の撮影法はかなり危ないのですが、それ以上にこの心地よい緊張感と、自分が大好きなヘビを美しく表現したいという欲求に体が動かされて、この危ない蛇たちを求めてしまっているのです。
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- 2013/05/06(月) 00:32:32|
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ホンハブ
Protobothrops flavoviridis撮影地:奄美大島 宇検村
さて、今回の奄美旅ではようやっとハブが出てきてくれました。それも2日目。初日は日暮れまで比較的気温も高く、これはいけるかも!?と思ったんですが、さんざ探し回った挙句、ハブの波の字もなく、ヒメハブすらチョボチョボという結果に。日が落ちてからなんとか21度をキープしていたのですが七時、八時と過ぎていくうちに、19度くらいまで落ち込んで、あとはこれにマイナス1,2度というなんとも肌寒い気温に。これでガッツリ冷え込むとヒメハブはたくさん出てきてくれるのですが、この中途半端なチョイ寒いくらいの気温ですと、なんにも出てきてくれないという典型。おまけに結構カラリと晴れていましたので、カエル類も少なく、いつも行く水場も水が少ないため常連客のリュウキュウカジカやヒメアマガエルすらチョボチョボという具合。当然アカマタやヒバァなんかのナミヘビも出てこず、中島みゆきの根暗ソングが頭をよぎります。
あぁ、今宵も波布には逢えナイツとか思っていると、とある農道で不穏な光の反射。今のパターンは!?アイツしかない!と車を停めてダッシュで戻ると、出てきてくれました!

奄美が誇る美コブラ、ヒャンです。これまで何回か奄美には行っていますが、ヒャンは外したことはありません。まぁ、2回はD.O.Rでしたが、死体でも美しすぎるヘビなので、そそくさとアルコールに漬けて標本にしたのは言うまでもありません。はっきり言ってハブよりも遭遇率が高いので、奄美ではそんなに珍しい蛇ではないのかもしれません。尤も、農道の草むらの影から10センチくらいしか出ていなかったものを見つける僕のヒャン眼が有ったのからかもしれませんが(プチ自慢?笑)。
ナイトドライブでヘビサーチを繰り返していると、独自の蛇眼というのが出来てきます。そして、この蛇眼を持つとハペ屋でフィールド重傷者がかかるやんばる病(落ちている小枝や細長い葉っぱ、サトウキビがヘビに見えてくる病気。主にやんばるでナイトドライブしている人の間で勝手に呼称していました。小石や枯葉はカエルに見えるバージョンもあり)に自覚症状が芽生えて、かつその的中率は半端ないものになります。どういうことかというと、やんばる病は少しでもヘビに似た葉っぱなんかが落ちていると「今のはヘビっぽいけど葉っぱだよなぁ…」と思いつつも車を止められずにいられない恐ろしい病気で、かつ少しでもそれが葉っぱと思ったら間違いなく葉っぱであるという無残な結果が待っているのです。しかし「今のは蛇ではなかったか!?」という認識で車を降りると必ずヘビである嬉しい必然もあるのです。この葉っぱという疑惑とヘビであるという期待が脳に生じた時、生理学的見地で検出すればおそらくアドレナリンの血中濃度が有意に異なっているはずです。なら、確信した時だけ降りろよとは思うのですが、それが出来ないのがこの病気の難病たる所以なのです。

とまぁ、この時は確実にヒャンを確信しましたし、僕のヒャンに対する自身は揺るぎなきものなので、悠々と対面することが出来ました。しかし、少しでもこのヘビを撮影したことのある人なら分かると思いますが、こやつはまったく撮影に向かないヘビなのです。この美しすぎる色彩を何とか良い写真に収めてやろうと思っても、ユルユルユルユルユルユルユルユルンとエンドレスでずーっと動き続けるのです。ヘビ撮影お得意のカップ被せや掌で包んでみても、それらをどけた瞬間「あ!どいた」という感じで、またユルユルしてしまいます。色彩が色彩なので、もういいや!とコンデジなんかでパッと撮っても美しく写るのですが、それは写っただけで「撮った」ことにはならない!と偏屈な僕なんかは思うわけで、このヘビを見つけるといつも「やった!」と思う反面、どうしよう?と思うこともしばしば。そんなわけで、顔面写真なんかでお茶を濁します。

この種特有のチクチク尻尾も撮ったし、十分です。ほ、ほんとだからねっっ!

さて、ヒャンとの邂逅も済ませましたし、次にはハブです。
ああ、かわいらしいですね。色もきれいです。黄金色に輝いてらっしゃる。モルカンパイソン、ニビイロアリノハハヘビと黄金蛇は数あれど、最上級におわすは矢張りホンハブです。し・か・し、小さい…。ハブが出てきてくれただけで御の字。前々回の日記も「期待しないよ!」なのに思いっきり期待している僕がいたわけです、苦笑。なので、折角出てきてくれたハブには申し訳ないけれどイマイチテンションが上がらず、写真もおざなりに。

瞳を開いた写真もまた撮りたかったのですが、なんかイマイチ。これでは滾るハブパッションが抑えられないので、最終日空港に向かう前にハブセンターに行って大人のハブを見てきました。

もう、こんなぐちゃぐちゃに。
このサイズのハブが1匹でも出てきてくれればどんなにか達成感が違ったことでしょう。

展示されてある最大級の個体などは頭が中学生の拳ほどもありましたからね。

そして、極めつけは全身フルストライプの変異ハブ。時に明記されず雑居ケージの隅でこじんまりとまとまっていましたが、相当珍しい個体です。一人興奮して「うわー!これは珍しいですね!フルストとか滅多に捕れないんじゃないですか!?」と飼育解説員(?)らしきにーちゃんがいたので喜んで話しかけてみると「ハブの模様は人間の指紋と同じで、一つとして同じ模様を持つ個体がいないのです。この模様は有名な大島紬のモデルとなって…5%'&''JOPMP`<,P{=)#<云々」と百円入れて解説しだすスピーカーみたいなことしか言わないので、半分絶望と満足を携えてセンターを後にしました。しかし、飼育されているハブというのは、なんでああも小汚くなるのでしょうか。
野外で見た時の興奮度は確かに違いますが、冷静になって観察しても、野外個体の肌のつやや張り、そして発色は飼育個体からはうかがい知ることのできない程に美しいものです。先の大島紬の模様も、月下に照らされた野性のハブから着想を得たという逸話が伝わっている程で、飼育個体しか見ていない人はなぜそんなにハブの模様を褒めるのだろうと思うはずです。
これは一つに展示されているハブの多くが乾燥しすぎた環境で飼育されていることが想像できます。ハブの鱗はキールだった荒いやすり状をしています。こうした鱗は一見乾燥に強いものが多いのですが、逆に水にも馴染みやすい特徴を備えています。つるつるの鱗を持ったナミヘビなんかは水をかけても水滴は鱗で弾かれたようになりますが、ザラ鱗の蛇の場合、毛細管現象のように体表の隅々まで水がいきわたる感じがするのです。そして、このしっとりした時こそ、その鱗に刻まれた色彩、斑紋が輝きを持って表現されるのです。なので、ハブを飼育する施設の方には是非ケージ内の湿度保持を考えて、せめてミスティングシステムを設置してから展示してもらいたいものです。
また、体色の暗化や色のくすみは、これは単にストレスの問題だろうなとも思います。明るい色彩のワイルドのヘビを飼っているとわかるのですが、環境に馴染んで人がいようが昼間だろうが平気で餌などとりだすと、やはり発色が良くなります。逆に飼い始めは、明らかにいじけたような色彩になっています。ヘビは一日のうち劇的な色彩の変化をする種は少ない(というかちょっと前に記載されたミズヘビくらい?)ですが、多少の明暗等は案外コロコロと変わるようです。そして夜行性の種ならば夜に、ストレスの無くなった個体ならばリラックスしている時に最高の発色を見せてくれます。展示するという目的上、中々暗い環境で飼育展示することはできないでしょうが、もし「綺麗なハブを展示したい!」と思う係員がいれば、飼育下でのCB化を目指し、はなから飼育環境に馴れた展示用のハブの育成に取り組んでもらいたいとか思っています。
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- 2013/05/01(水) 23:32:36|
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ホンハブ
Protobothrops flavoviridis撮影地:沖縄島国頭村
なんとか壊れた外付けHDDから写真データのサルベージに成功。これからはデータは分散して保存しておこう。来年の巳年に向けてのプロジェクトHで僕の写真は不可欠だったので、HDDが壊れた時はほんと目の前が真っ暗になったよ。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2012/06/09(土) 23:07:57|
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ホンハブ
Protobothrops flavoviridis撮影地:沖縄県 国頭村
上2点の写真の使用機は今は亡きFZ50,所謂ハイエンドのコンデジですね。で、縦構図のカメラは今使っているE-620、デジ一ですね。デジ一を使う前は、写真の質に無頓着で、「一眼って何がいいのよ?と思っていましたが、いざ一眼を使い始めると、その表現する質感はまるで違うことに気づかされました。コンデジの良いところはカチッと写ることで、パッとした状況を撮ったり、図鑑的に綺麗に写すことが容易なカメラだなぁとは思います。しかし、情景を繊細に写し込むという点ではやはりまだまだ一眼に軍配が上がっているように思います。
最も最近のコンデジ進化は目覚ましいので、質感も一眼と変わらないものも出てきてはいるんでしょうが。
テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真
- 2012/01/21(土) 01:40:14|
- ホンハブ Protobothrops flavoviridis
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