
ボルネオキャットゲッコー
Aeluroscalabotes felinus multituberculatus撮影地:ボルネオ島 ポーリン
ボルネオは大陸から隔絶された島嶼ということもあって、お隣にあるマレー半島と生物種は多くの場合共通しているものの、細かく形質を見ていけば結構差異のあるものがいるようだ。
中でもこのキャットゲッコーことオマキトカゲモドキは、出版されているボルネオ関係のハペ本の中でも一際異彩を放っており、通常日本に輸入されるマレー半島の個体群とは全く異なるものであった。まぁ、実際は僕がボルネオで見つける前に日本にはペットとして輸入されてしまったが、やはり現地で現物をということで頑張って探してみた。
一属一種の変わったヤモリと言っても、所詮はトカゲモドキであろうから琉球でのトカゲモドキと同じような環境を見つけて、しつこく探しているとポッと見つけた。周りの環境と言えばバットケイブ(コウモリのいるような洞穴)があり、ゴロゴロと大小多孔質の岩が転がっているよな場所で、本種は膝くらいの高さの枝につかまって下方を通る餌を待ち伏せしていた。
マレー半島個体群には見られない背面のホワイトラインが鮮明で、暗闇の中に憧れのあのキャットゲッコーがいる!と判断するのに些かの躊躇もなかった。すぐ近くにはホソユビヤモリなんかも観察できたが、このキャットゲッコーの高貴さにはまるで及ばなかった。
ポーリンに来る前にサラワクのニア国立公園を散策したが、いかにも本種やその他の半樹上性ヤモリが好みそうな岩石地帯がそこかしこにあり、夜に訪れる事が出来たらタコのようにこやつらが観察できたかもしれない。

まぁ、こういった環境ね。


トカゲモドキでよくやるお決まりの瞳写真。マレー半島のキャットゲッコーは瞳がほぼ黒色で、それ故ウルウルとした憂いを帯びた愛らしい目元をしているが、このボルネオの子は虹彩の色がアボカドグリーン。上唇板に入るホワイトラインも大変鮮明で、精悍な印象を受ける。
ボルネオではこれともう1種、差異のありそうなもの(こちらはヘビ)が見たいと思っていたが、そのどちらも見られたので、多少は満足した。
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- 2013/08/01(木) 02:11:59|
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マダラトカゲモドキ
Goniurosaurus kuroiwae orientalis※沖縄県指定天然記念物撮影地:渡嘉敷島
トカゲモドキに関しては子供より親の方がかあいらしいと思う。


子供の顔つきはなんとなく陰険だし、模様も未発達であんまり綺麗でもない。


全然関係ないけど、ケーブルテレビで必殺仕事人をずっとやっていたので、ずっと観ていた。必殺シリーズといえば仕置人の闇御前秀治が印象に残る。巷説百物語でいえば稲荷坂の祇右衛門か。巷説百物語といえばドラマで、田辺誠一版も悪くはなかった(本田博太郎の猫じゃ猫じゃ!)けれど、やはり堤監督版のキャラの大胆アレンジが秀逸。百介の役どころがフッキーというのは嬉しい。小説の陰惨さは映像では中々表現できないだろうから、こうした方向でこれをもっとシリーズ化して欲しかった。でも旧鼠はどっしりした時代劇で観たい。
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- 2012/09/22(土) 23:22:11|
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クロイワトカゲモドキ
Goniurosaurus kuroiwae kuroiwae沖縄県指定天然記念物撮影地:沖縄本島 南部
世の中、ままらなんことはままならんですな。flatの平介みたく「ままならないままならない」といいつつ、暇を見つけて、人に迷惑かけて、好きなことをやって日々を過ごしている今日この頃です。ほんとに年末に向けてままならないなー。
爬虫類に関しても、もう規制対象とか、希少種を無理に入れるのはやめないと、業界がままなくなるんでしょうかねぇ。もっと、少し進歩して、考えて、努力して、それでいて楽しんだらもっと良い趣味になるし、とやかく言われなくなるとは思うんですがね。
正論ばっか言ってもままならんのですかねー
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- 2011/12/17(土) 20:53:49|
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オビトカゲモドキ
Goniurosaurus kuroiwae splendens 撮影地:徳之島
※ 鹿児島県指定天然記念物 先週末は九州レプタイルフェスタで、阿呆の子のように飲んでました。会場や飲み会でお世話になった皆様にお礼申し上げます。先日は東京からいらっしゃった獣医師の小家山夫妻とともに、近所の公園でダンゴムシを探すという牧歌的なことをしておりました。みのじさん、いつか「丸いものが好き!」を出してください、笑。
さて、写真のお仕事なんですが、今度北隆館から出版される爬虫両生類の検索図鑑に多数写真の貸し出しを致しました。あと、ウミヘビの項も校閲を担当いたしました。で、本日著者の方から僕の撮ったクメトカゲモドキの写真を表紙に使いたいとの連絡があり、嬉しいなぁと晩酌しております。多分夏前には出版されると思いますので、その時またご紹介いたします。

オビトカゲモドキ 幼体
Goniurosaurus kuroiwae splendens 撮影地:徳之島
※ 鹿児島県指定天然記念物 それともうひとつ。僕の撮った写真たちが立体プクプクシール化するかもしれません。こちらはまだ打ち合わせ段階なのでどうなるかわかりませんが、素敵なものが出来る予感がするので、是非とも発売にこぎつけたいと思います。そんときもまた連絡いたしやす。
写真はトカゲモドキつながりということで、徳之島のオビトカゲモドキ。内地に帰ってきて、トカゲモドキなんかいないのに、つい湿度の高い夜には岩肌とか木の根もととかを見ちゃいますね。あぁ、哀しい。
ちょろっと出かければトカゲモドキが見られる沖縄の環境、いつまでも大事にしたいものです。
(使用カメラ:OLYMPUS E-620)
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- 2011/05/31(火) 23:08:42|
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クメトカゲモドキ
Goniurosaurus kuroiwae yamashinae※沖縄県指定天然記念物昨晩久米島の話ししてたら、猛烈に久米島に行きたくなったー
クメトカゲモドキは正直ちょっと撮り飽きたし、案外各個体を見ると没個性的なんですが、出なきゃさみしいです。あ~久米島久米島。
写真は前出したものの明るいヴァージョン。置物みたいですね。
(使用カメラ:LUMIX DMC-FZ50)
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- 2011/05/05(木) 23:00:41|
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