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Groveling things

爬虫類やらその他のイキモノ

ドラゴンの置物

Hypsilurus dilophus
ディロフスモリドラゴン Hypsilurus dilophus

 単純に格好良い。

 森を模した広大なビバリウムで飼育しなければ、意味は無いし、罪とも言える。故に私は手放した。
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  1. 2015/03/16(月) 22:37:18|
  2. トカゲ Lizards
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ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ
ニホンカナヘビ Takydromus tachydromoides

 あっちゃこっちゃでガサガサ。腹の大きな妊娠メス。尻尾はブチ切れてるね。

ニホンカナヘビ

 トカゲが逃げる時のガサガサ音ですが、慣れればカナヘビとスキンク(ニホントカゲ)の違いが判るようになります。ちょっと軽い感じで動くのがカナヘビで、重い音を立てながら這うのがニホントカゲ。まぁ、これは感覚的なものなので言葉にするのは難しいですが、体型を見てもわかるようにスキンクの場合地面に接する面積が広いため、より重厚なガサガサ音を立てるのでしょう。南西諸島ではこれにキノボリトカゲやら小型のヒメトカゲなんかも加わってきますが、やはりそのトカゲ独特の逃げ音というのはあるような気がします。
 そして一際大きく、長い音を立てるのは昼行性の蛇たちで、この音が聞こえたら逃げる数歩先を見据えて手を伸ばします。尤も、コブラがいる地域ではかなり気を付けてこれをしなければなりませんが。

ニホンカナヘビ

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/05/16(木) 23:15:35|
  2. トカゲ Lizards
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ギャリワスプ

※ 以下のコメントは別に本種のことが嫌いで書いているわけではありません。
ワーレンギャリワスプ
ワーレンギャリワスプ Celestus warreni

 名前のカッコよさ以外、大凡褒めるべきところの無い蜥蜴である。

 もし我々がその存在を知らずに、たとえば中米から生き物のリストが送られてきて「Galliwasp very rare, Price:inquiry」なんてのが掲載されていたら、恐らく狂喜する。「なんてとんでもない名前の生き物なんだ!」「そして価格は恐怖のインクワイア!」「嗚呼、欲しいギャリ・ワスプが欲しい欲しい」とか言ってその虜になるはずだ。この蜥蜴がもし「ハイチアリゲータートカゲ」とか「ワレンアンギストカゲ」とかだったらソトイワトカゲと同じく、哀れな立ち位置に居たはずだ。

 尤も、現物は蜥蜴の中では比較的大型であるし、見た目も見ようによっては恰好良い。上の写真はギャリワスプの、もうこれ以上カッコ良く撮れない!を凝結させて撮った渾身の一枚だ。この写真以上の蜥蜴でもなければ、この写真以下の蜥蜴でもない。まぁ、本種の魅力の一つに頭のでかさというものもあるので、上からのショットが撮れぬでもないが、それは成熟巨頭化系蜥蜴に萌える一部のダークサイドに堕ちた者たちの享楽でしかない。
 色彩に関しても、燻した渋さの塊と言おうか、それでいてちょっとラメ入れしていたり、バンド模様も持ちたいんだか消し去りたいんだか、はっきりせえよ!というような、何とも中途半端なものである。誰が好き好んでこのような蜥蜴を飼いたがるか。

ワーレンギャリワスプ

 この様相で、アオジタトカゲの様に人慣れするのならばまだ可愛げがあろう。上の写真のように人の手を恐れず、気儘にスキンシップが楽しめる蜥蜴ならば、救いの手は差し伸べられよう。然し、上の写真は歴然とした詐欺写真であり、“やらせ”の悪しき側面である。
 この蜥蜴は、まず人間のことが大嫌いである。人の気配のするうちはケージ内に分厚く敷かれた落葉層からはピクリとも姿を現さぬし、動きもない。よく地中性の爬虫類を飼っている人の口から、この手の生き物の飼育は「カブトムシの幼虫や、ただ土を飼っているかのようだ」と称されることがあるが、カブトムシの幼虫ならば、まだモゴモゴと動き、土はしっかりと熟成すれば様々な微生物や植物が発生し、創造の楽しみもある。然し、この蜥蜴は動きもなければ、何も生み出しもしない。せいぜいウンコするだけだ。究極の地中性といわれるミミズトカゲも私は飼育しているが、この蜥蜴に比べれば彼は地表性といって良いくらい活発に動き、餌さえねだってくる。たいへんに愛らしいものである。

 この蜥蜴の人嫌いは、状態を確かめるために触診した際にその真価を見る。土をかき分け床材の最下層に巣食うこの蜥蜴を掴みだすと、釣り上げられた鯖や鰯のようにビクビクと跳ねまわり、あまつさえ大口を開けて噛もうとする。頭の大きさというか、両に迫り出した頬の筋肉を見れば、この蜥蜴に噛まれると流血は避けられぬということは容易に想像がつくし、大口を開けている時の目つきといえば、法廷で大衆に狂気の表情で眼を剥くロシアの殺人鬼チカチーロを彷彿させる。噛みつかれたら最後、イリエワニよろしくデスロールをされるかもしれない。絶対に噛まれたくない。そういえば、この蜥蜴に噛まれて、その痛みを耽美な文章で表現されていた暗黒管理人がいるが、彼の事を例に出し、この蜥蜴について記述すると称賛という最もこの蜥蜴に似つかわしくない要素が現出するので、ここでは言及を避けたい。

 飼育に関しては、特に記述をする要素すらなく容易である。容易というか、良く分からない。うちに来て2ヶ月ほどになるが、あまり出てこないため餌もやらず、たまに水を代えて、はて?そういえばと取り出してみても何ら変化がない。少しくらい太るか痩せるかしてくれれば気にもかけられようが、寒い年末に送られ、割とコチコチできたその時と何も変わっていないのだから、この蜥蜴いつ買ったっけ?昨日だっけ?一年前だっけ?となることは致し方なかろう。幼体ならば成長程が楽しめるのかもしれぬが、端からデカくて巨頭している成体が欲しいという理由でこうした個体を買ったのであり、ここから手を加えて更なる飛躍を望んでも、満月をさらに満たしたいというような飽くなき望欲に囚われるだけである。例えば試験において、満点をとることの過程が大事なのであって、百点の答案を額に飾り、未来永劫家宝とするような真似は愚の骨頂としかしか言いようがない。本種はそうした退廃的な、唾棄すべき欲望を生むだけの邪な蜥蜴である。

 もうひとつ駄目押しとして、この蜥蜴がそれなりの地位を持って爬虫類業界に燻っている理由をお教えしよう。それは矢張り名の持つ魔力なのである。「ギャリワスプ」という名前を聞けば、気の利いた御仁ならば、まず先に本種ではなく、かのトリカラーを思い出すはずだ。そのギャリワスプは学名をDiploglossus monotrophisといい、標準名の通り、多彩な色彩を持つ非常に美しい魅力的な蜥蜴である。おまけに希少性が高く、滅多なことではその姿さえ拝めることがない。高価であるし、様々ないわくつきのエピソードもある。爪を引っ込めるという何だかよくわからない特技も持つ。つまりはスター性とカリスマ性を兼ね備えた希有な這いずり系の蜥蜴なのだ。

 その現人神のような蜥蜴と同じくギャリワスプの名を冠しているのが我らがワレンちゃんなのである。然し、賢明な読者はお気づきであろう。まず、この2者、属名が異なるのである。つまりは大凡は同じグループだけれど、異質のものなのだ。球界で言えば1軍と3軍、ジャニーズで言えば嵐と三十路手前のバックダンサーのようなものだろう。ワレンちゃんは爪も引っ込めることが出来ない、ただのデカくて、速くて、気の荒い、陰湿な蜥蜴なのである。
 この蜥蜴の持つ朦朧とした名の魅力という偽りの仮面はそろそろ剥がれてきたはずだ。その証拠に、初入荷から数えて早幾年、ワレンが入荷したところで誰も興味を持たず、ショップの片隅でただ累々とストックされていくだけの存在になり下がっている。この蜥蜴が、いつか萩原朔太郎の「死なない蛸」のように、いずれ己の存在さえも自らの手で抹消させ、世間と業界を冷笑する存在になりはしないかと危惧する毎日だ。

 我々は一趣味者としてそのような存在を創り出してはならない。それは我々のレゾンデートルさえ消しかねない危険な存在なのだ。それ故私はこの蜥蜴を飼育する。いつか本当のワーレンギャリワスプの魅力に出会うため。ワーレンギャリワスプの偽りではない真価を世間に知らしめるため。唯一気がかりな点は、私が飼育していながらもこの蜥蜴の存在を忘れてしまうことだけだ。

テーマ:生き物の写真 - ジャンル:写真

  1. 2013/02/20(水) 21:13:23|
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黄金の土竜

Tiliqua gigas keiensis
ケイアオジタトカゲ Tiliqua gigas keiensis

タイトル通りはチト大袈裟かもしれんが、飼育して数年ますますその色彩に磨きがかかってきた。体のバンド模様はほぼ消失し、霜降状に。大体ケイは顔にも霜降が入る場合が多いけれど、この個体はえらくすっきりとした顔つき。見ようによってはあの悪名高いバルカンヘビガタトカゲ(この和名かっこいい)に似ているけれど、良い顔したトカゲであることだなぁ。

全然関係ないけど、ハンター×ハンターの新刊おもしろかった。ラフ画っぽいのもオノ・ナツメ読み慣れてたらなんて気にならんし。

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  1. 2012/12/30(日) 03:28:52|
  2. トカゲ Lizards
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今更のJRS2012

カメレオンモリドラゴン
カメレオンモリドラゴン Gonocephalus chamaeleontinus

 8月も終わりというのに、8月のはじめに言ったイベントのレポート。

 写真を1滴も撮ってません。文章だけの生体レポート。 続きを読む

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  1. 2012/08/27(月) 04:07:35|
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プロフィール

アダシノレン

Author:アダシノレン
ノーダリニッチ島へ

修士[理学]


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使用カメラ : LUMIX DMC-FZ50
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